2021阪神タイガース 開幕考察#1


ドラフトと能見さんの退団記事以来のお久しぶりの投稿となります。 能見さん退団時は、とても複雑な感情でありましたが、オリックスさんが獲得してくれたため、応援する球団が1つ増える形におさまりました。能見さんも開幕一軍になりそうで一安心しております。

 さて阪神についてですが、例年ほどキャンプ中継にかじりついて見たりはできていないのですが、しっかりと要所要所見て楽しんでおります。 開幕も近づいてきたということで、今年の阪神について開幕時点で考察してみようと思います。 まずは開幕オーダーについて考えてみようと思います。

 1番 センター   近本 

 2番 セカンド   糸原 

 3番 ファースト  マルテ 

 4番 サード    大山

 5番 レフト    サンズ 

 6番 ライト    佐藤輝 

 7番 キャッチャー 梅野 

 8番 ショート   木浪 

 9番 ピッチャー  藤浪  

基本的にだいたいの方はこれに近い形を予想してるのではないでしょうか。変わるとすればサンズと佐藤輝の打順と守備位置くらいですかね。今回はこのオーダーについて考えてみようと思います。 

 

1番 センター 近本

 近本に求めることとしては、やはり出塁率でしょう。一昨年の.313から.去年.344に向上させたので、今年は.360あたりを目指して欲しいですね。本人もインタビュー等で今年は得点を一番意識するとのことから、そのための出塁についても向上させてくるでしょうから楽しみです。守備走塁に関しては肩以外は文句なしであり、肩についてもそれを埋め合わせるためのチャージ力や捕ってからの速さなどの技術があるため不安には思っていません。次に打順についてですが、昨年は序盤に2番も打ったりしましたが、その影響もあってか序盤は絶不調でした。2番近本はダブルプレーを気にしなくて良いのでバントをしなくても良い魅力もありますが、本人が不調になっては元も子もないので、今年は最初から気持ちよく一番を打ってもらうのが良いでしょう。近本は成績についてはとくに不安がないので、ケガだけは注意してもらいたいです。特に足が速い選手はそのスピード故のケガがつきものなので、なんとか避けてほしいところです。昨年は近本が不調でオーダーを外れる際は、福留がセンターをするくらい代わりがいなかったですが、今年は高山や中谷の奮起に期待したいところです。 


 2番 セカンド 糸原

糸原については、昨年ケガがありましたが、出塁率を維持したまま長打率の向上がみられました。今年のOP戦はあまり良いようには見えませんでしたが、開幕までに調整してほしいところです。OP戦ではストライクゾーン内のスイング率が極端に低かったようですが、調整のためボールを見ていたのであれば問題はないのですが、そういう訳ではないのであれば、もう少し積極的に振っていっても良いのではと思います。次に打順についてですが、最近は2番強打者論が日本にも広がりつつあり、セリーグでもソトや坂本等の強打者が打つことも見られるようになりました。阪神で強打者論をしようとした場合、2番に佐藤輝を置くプランや3番から順に1つずつ繰り上げる等が考えられます。しかし佐藤輝には状況等をあまり考えない場面で打ってほしいため最初から2番を打つというのは辞めておいたほうが良いでしょう。またマルテを2番に繰り上げた場合、打球が上がらない時のマルテだとゲッツー量産が怖いところですね。また糸原の特徴である高い出塁率を活かそうとしたとき、6番や7番だとその後下位打線に続いてしまうため、せっかくの出塁が得点に繋がらないことが考えられます。下位も強力な打線になってきたときに6番糸原等も考えて良いのかもしれません。ただし糸原が本来の調子では無ければ近本が分断されてしまうため、打順変更も考えなければならないかもしれません。つまり糸原は打線が線であるための重要な役割のため本調子で開幕を迎えてほしいところです。守備については二遊間側に強く、一二塁間側に少し弱い印象なので、ファーストの守備しだいでやや右方向が不安になります。しかし糸原がケガしたときに、他選手たちが打撃もしくは守備で大きなマイナスになったことから、他球団と比べた時に打撃と守備とで大きなマイナスにならない糸原はやっぱり心強い存在です。代役としては、板山や新人の中野、熊谷、小幡、北條などにレギュラーを狙って糸原を脅かして欲しい所です。 


3番 ファースト マルテ

 マルテについては、ケガさえなけれボールスイング率も優秀なため、成績を残せる選手だと思ってるため今年は期待しています。ケガの対策としては週に一度くらい陽川や糸井を組み込んで(糸井の場合はファーストサンズ)休養日を作っても良いかもしれません。うまくマルテを使って長持ちさせて欲しい所です。今年のOP戦は本塁打も量産しているので、打球に角度がつけれていて良い状態のように見えます。この調子を維持して開幕してほしいですね。守備については、昨年1イニング3失策するなど、悪い印象がついてますが、一昨年そこまで悪い印象はなかったためケガの影響もあったのかなとも思っています。マルテについては外国人枠の問題もあるため、ロハスが来たときにサンズとどちらを落とすかということなり得るため、開幕からのスタートダッシュが本人的にも重要になってくるでしょう。理想としては、ロハスが来てもどちらも落とすことができないくらい打ってるのが最高のパターンですね。それはロハスが来てから考えても遅くないと思うので、またその時にでも書こうと思います。


4番 サード 大山

大山は昨年好成績を残しましたが、非常にまじめな成績なので天狗になるようなことはないと思うのですが、今年からキャプテンということもあり、気負いすぎないかどうかだけが心配なところです。実際キャンプでは、大事には至りませんでしたが、背中を痛め別メニュー調整ということがありましたので、あまり気負いすぎないように気をつけてほしいところではあります。そういった意味では、今の佐藤輝や藤浪に注目が集まっている状況は、大山にとっては静かにプレーできるので良い環境かもしれません。打撃に関しては、阪神ファン念願の生え抜き30本を達成してほしいところですし、達成できる能力は備わっていると思います。4番についても特に文句なしです。OP戦はホームランこそ出ていませんでしたが、しっかり振れているようでしたので開幕カードで一発期待したいところです。次に守備についてですが、一部OBから、「佐藤輝をサードに」という声が上がっているようですが、現状個人的にはNoです。現状大山のほうが上手いように見えますし、大山をファーストに動かすとマルテがはじかれてしまうのであり得ません。ただ一つの選択肢として置いておくのは良いことなので、大差のゲームで守らせて準備はありかと思います。矢野さんはそのような外部の意見に惑わされてなさそうなので、頼もしい限りです。大山の守備自体は肩が強く、どんな体勢からでも投げられるのが強みですが、ファーストがボーアからマルテになったので、高めの悪送球だけは気を付けて欲しい所です。大山が不動の4番でいられるような成績を残せば、阪神も上位にいると思うので期待したいところです。


5番 レフト サンズ

昨年は夏場まで勝負強く、素晴らしい成績を残していたサンズですが、秋口はピタリと止まってしまいました。原因として考えらるのはインコースへの攻めですが、夏場までは完全に打てない球は捨てて、得意なアウトコースをたたく好球必打のスタイルができたいたのですが、それ以降はどちらも追いかけてしまいどちらも打てなくなっているようでした。技術というよりは割り切るメンタル的な部分だと思うので、厳しい攻めにも耐えてほしいところです。もう一つ原因があるとしたら、疲れです。2年在籍した韓国リーグでも秋口に調子を落とす同様の傾向があったため、夏場を乗り越えた疲れが出やすいタイプなのかもしれません。今年は力のある外国人野手が3人いるので、うまいこと使い分けて欲しいです。守備は範囲自体は広いほうではありませんが球際に強いイメージです。ファースト守備に関してはまだ未知数すぎるので保留とします。終盤の守備固めは必須だと思うので、江越や板山を使うタイミングを見極める必要があるかと思います。そこは矢野監督にしっかりやってもらいましょう。サンズに関してもロハスがくるまでが1つ目の勝負所だと思うのでしっかりとスタートダッシュをきらなければなりませんね。このように外国人内にもしっかりとした競争が生まれてるので、それが良い方向に活きて欲しいです。



6番 ライト 佐藤輝

4球団抽選で阪神に来てくれた、佐藤輝(神)ですが、正直指名したときは初年度のOP戦からここまでの成績を残せるとは思っていませんでした。どちらかといえば大器晩成の素材タイプだと思っていたのでこの活躍にはびっくりです。シーズンこのまま打つにせよ、壁にぶち当たるにしても素晴らしい選手が阪神に来てくれたことをこの短期間に証明してくれました。もしもシーズン調子が悪くなったとしてもファンには温かい目で見守って欲しいものです。もちろんこのまま大活躍する可能性も十分あるので楽しみがいっぱいです。OP戦の成績を見ると、本塁打は言うまでもなく、高い打率も残しており言うことなしといったところです。あえて言うとすれば三振が多く四球が少ない点が不安要素ですね。そこまで新人に求めるのは酷ですが、佐藤輝なら向上してしまいそうです。四球が少ないということで、敵チームもある程度ゾーン内に投げていたと考えられますから、シーズンに入ってもっと厳しく攻めてくる可能性は十分に考えられますね。そうなった時に四球を選べるかが重要になってくるでしょう。また佐藤輝の弱点としたインハイの真っすぐを挙げられていることがありましたが、ヤクルト戦で見事に払しょくしました。しかしまだインハイが苦手と判断されていれば、当てても良いくらいの気持ちで厳しく投げてくるでしょう。そういった佐藤輝に対する攻めを少しでも和らげようとすると、鍵を握るのは佐藤輝の後ろを打つバッターになってきます。後ろのバッターが良いと、下手に四死球で佐藤輝を出したくないでしょうから必然的に甘い球も増えます。そう考えると佐藤輝にとっては6番よりも5番のほうが良いかもしれません。6番になったとしても後ろの梅ちゃんに期待しましょう。外野守備については上手いわけでは無さそうですが、身体能力はあるので徐々に向上して欲しいですね。これほどスケールの大きい選手を阪神が獲得するのは久しぶりなので、どうなるかとても楽しみです。



7番 キャッチャー 梅野

梅野については、守備については文句なしというところで、あとは打撃の安定感といったところでしょうか。捕手という多忙なポジションをやっているためどうしてもシーズンの中で打撃面で疲れが見えることがあります。それを防ぐためにも梅野の休養が必要となってきます。しかし梅野のディフェンス面が優秀なため分業に反対の方もいらっしゃると思いますが、坂本や原口、長坂など阪神にも優秀な2番手がいるので、頻度少なめであっても梅野の休養日は作っていくべきでしょう。あと一つ頭の片隅に置かなければならないのは今年FAを取得予定ということです。梅野が抜けると考えるとゾッとしますが、少しずつ後釜の育成にも力をいれていく必要がありそうです。強肩の榮田もドラフトで獲得できたのでしっかり2軍で育成し、控え捕手にも梅野からレギュラーを奪い取るくらいの気持ちで頑張って欲しいですね。



8番 ショート 木浪

鳥谷以降阪神の頭を悩ませているショートですが、開幕はおそらく木浪になるでしょう。木浪の守備は2年目に明らかに向上しており、今ではチーム内で一番安定しているように思います。打撃面で抜きんでたアピールをする選手もいなかったので、開幕は木浪で良いと思います。山本も阪神の中では良い守備を魅せていましたが、打撃があまりに不調そうでしたので左投手先発時くらいの起用ととりあえずはなりそうです。木浪の打撃については、形が悪いようには見えませんが、好調期が長く続かない印象です。四球も少ないタイプなので、悪い時にぐっと打率が下がってしまします。左にも大きいのが打てるタイプなので、もう少し長打を狙う方向にシフトチェンジしても面白いかもしれません。8番なので、出塁しても次が投手ということで、マン振りして年10本くらい打てるようだとかなり面白い打線になりそうです。代役を考えるとすると小幡も面白い存在ですが、線が細いので今年を体力作りの年にして、外野の頭をこせるパワーをつけて欲しいと思っています。そうなると熊谷、山本、北條あたりになってくるでしょう。熊谷に関しては、2軍で良い打撃内容を魅せてるので、開幕してから近いうちに上がるチャンスもあるかと思っています。北條については、圧倒的打撃力を魅せることがポジション獲りへの近道だと思うので、打席でアピールしてほしい所です。



9番 ピッチャー 藤浪

開幕は西勇と思っていましたが、キャンプ中にぜんそくの悪化ということで、藤浪に決定しました。西を巨人広島に当てれるという点では良いと思いますが、できれば藤浪には余計なことを考えなくて良い場面で投げさせてあげて欲しかったという思いもあります。しかし藤浪にはこれを乗り越えて、ぜひとも復活してほしいものです。イニングの食える藤浪が復活したら、阪神の優勝の可能性がぐっと上がると思っているので、開幕戦勝って、良いスタートを切って欲しいところであります。開幕戦の藤浪が今年の阪神を占うというのは過言ですが、それくらい注目していこうと思います。

 だらだらと考察というよりは雑感を書いていきましたが、最後までご拝読ありがとうございました。ローテについても書こうと思いましたが開幕に間に合いそうもないのでこれまでになりそうです。今年の阪神が優勝するように心から願っております。

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