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タスクシュートで開始ボタンをポチっと押すと何が起きているのか

はじめに

今回は、タイトルの通りタスクシュートで開始ボタンをポチっと押すと何が起きているのかについて記事にしました。

具体的には、タスクシュートを使っていて、作業中に話しかけられるような「割込み」、自分で他のことがしたくなることによる「脱線」が発生した時、なぜタスクシュートを使うと集中できるのかについて記事にしました。

1.割り込み体験の近況

早いもので、東京から実家に戻って母と暮らすようになって半年が経ちました。

最近、私が何か作業をしているときに、割り込まれる形で母に話しかけられると、以前に比べて「割り込まれている」感覚が強くなりました。

例えば、転職活動のための手続きをしている最中に、「ちょっとマッサージしてくれない」とか、「明日の予定だけど、、」など、何気ない依頼や相談が、それまでは気にならず対応できていたのですが、最近はイライラ、もやもやした気分が混じってきました。

原因として思い浮かぶのは、半年経ち、生活環境が安定してきたこと、それまで離れて暮らしていた母との生活に慣れてきたことが考えられます。

もちろん、母の役に立ちたいし、元気になってほしいので、依頼や相談は自分としても「やりたいこと」なんです。

とはいえ、集中している時にそれを中断されると、表立っては冷静に対応するのですが、内心は、イライラしてしまいます。

しかしながら、これまで同様、タスクシュートで割込みタスクとして登録してから母の急な依頼を実行すると、それまで感じていたイライラ、もやもやが静まり、タスクを実行することに集中できるんです。
この効果は引き続き感じられています。

2.タスクシュートが脱線や割込みにどう対処しているのか、振り返り

仕事でも、家庭でも、イライラせずやるべき事をやるように要求されますよね。

時には、もう疲れて休みたいときなどはモヤモヤした気分になるかもしれませんね。

自分も、そんなイライラ、モヤモヤを感じながら生きていきたいとは思わないわけです。

そんな時、タスクシュートは役に立つんです。

どう役に立つかについては、これまでも、様々なタスクシューターの方がご紹介していますが、要は以下の3点だけを実行するだけなんです。

①タスクに名前を付ける
②「開始ボタンをポチっと」押してから実行する
③実行し終わったら「終了時間を入れる」

これだけで、イライラ、モヤモヤがなくなるんです。

タスクに名前を付ける作業は、今から自分が取り組む行動が何なのか、自らが命名する行為です。

タスク名は「掃除」などの単語でもいいですし、「Aプロジェクトのリリース前準備作業として、Xさんにメールで会議出席を打診する」など、文章でもいいのですが、いずれにしても自分で命名するということが重要です。

そして「開始ボタンをポチっと」押すと、自らが命名した行為をおこなうと宣言します。

その結果、それまで感じていたイライラ、もやもやが静まり、タスクを実行することに集中できるのです。

3.脳の中の楔前部(けつぜんぶ)という部位が、『現在』を認識する場所

NHKの番組で、時間について特集されているものがありました。
私は再放送で昨日(2023年10月19日)に観ました。

番組の中で、「脳の中の楔前部(けつぜんぶ)という部位が、『現在』を認識する場所だとわかった」といわれていました。

ネット検索すると、同じような記事が以下にありました。

記事の中で、現在を認識する場所である脳の楔前部(けつぜんぶ)について下記のように書いてあります。

【現在を認識する場所である脳の楔前部(けつぜんぶ)について】

・様々な時制を含んだ文章(例えば「昨日、本を読んだ」など)を被検者に聞かせ、同時に脳の各部の血流を測ってみた。すると「現在」にかかわる時制を含む文章を聞いたときだけ、有意に多くの血流が生じた場所(楔前部(けつぜんぶ))が見つかった。

・例えば「今、カレーを食べる」など、現在に関わる文章を聞くことで、その部分(楔前部(けつぜんぶ))が強く活性化された

(講談社「現代ビジネス」より)

(※これ以降は、検証したわけではないので私の推測になってしまいます。。)

私はこの記事を読んで、実行中のタスクシュートの効果は、楔前部(けつぜんぶ)を活性化させているんだ!と興奮しました。

4.タスクシュートで「ポチっと」押すと、何が起きているのか

前章の番組や記事の内容から推測するとつまり、タスクシュートで割込みや脱線が発生したら、都度「タスク名を命名して開始ボタンをポチっと押す」ことで、「今現在」に関する脳の部位である楔前部(けつぜんぶ)を活性化させているということになるのではないでしょうか。

具体的には、タスクシュートを使って割込みや脱線に対応する場合は、きちんと脳の中の「イマココの時間把握」の場所である「楔前部(けつぜんぶ)」を上書きして、割込みや脱線の行動が新たに今実行すべきタスクとして「楔前部(けつぜんぶ)」にセットされるため、楽にその行動に対して集中力を発揮できるということではないでしょうか。

逆に、タスクシュートを使わないで、割込みや脱線に対応しようとすると、「今現在」に関する脳の認識個所である「楔前部(けつぜんぶ)」を新しい割込み、脱線タスクで上書きしないということになります。

その状態について、別の言い方をしますと、「脳の中の今現在」は、「今まで続けていて中断したタスク」のままになっているということです。

つまり、脳の中と、実際に取り組んでいる内容が異なっているから、「今、何をやっているんだろう??」というしんどさを感じるのではないでしょうか。。

おわりに

今回ご紹介したNHKの番組には、私が取り上げた「楔前部(けつぜんぶ)」について以外にも、時間についての興味深い知識がたくさん紹介されていましたのでおススメです!!

今回の記事を通して、「どんなしくみで効果がでているんだろう」という部分を深堀りしました。

もちろん、理論とは異なり、実践することは奥が深いものですので、引き続きタスクシュートの使い方についてより繊細に、試行錯誤していきます。

タスクシュートについてはこちら


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