バランス

「バランス」


一つの事しかできず、バランスがとりにくかった私は、幼いころからバランスの良い人間や普通というものにずっと憧れをもってきた。

しかしながら多かれ少なかれ、自身を騙している人が中にはいて、そのような小手先で作ったバランスでは長い人生の綱渡りを出来そうにないなと思っていた。

バランスのとれた人というのは
年齢に関わらず、幅広く
剣を使わず、避け方や攻め方が自然で、
笑顔がその人らしいなという印象だった。

社会の「常識」や「求める人間」に近づく努力をした結果”難しい課題”について考えることをやめていった人を多く見てきたように思うが、
結局それにがっかりしたところで
何も変わらない

皆ないところを補いながら
野花がコンクリートに咲いているのを眺めて
自分と重ねたりするのです。

おわり