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【ワクチン神話崩壊】日経新聞「変異型、接種後も感染」。日経新聞ですら報じ始めた。良識あるボッシュ博士・岡田正彦新潟大名誉教授の予測通りに事態は悪化中


ワクチン接種者は、ADEの恐怖と追加注射とともに、一生お付き合い。

非接種者は、ただの風邪コロナウィルスと共存。自然免疫で戦う。


ワクチンが効きにくい、デルタ株・ラムダ株の感染爆発。
大規模ワクチン接種それも若年層への接種、等を原因とする、変異種の急激な進化・再感染の拡大等の現象が、ボッシュ博士等の予想どおりに進行している。
もはや止められない。ワクチンの大規模接種がより事態を悪くしていることに気づかない愚かな人々。
個人で、できる範囲で、このひどい人災・災害に備えることしかできない。
いったい何ができるだろうか。
もはや愛する人にワクチン接種をさせないぐらいしか思いつかない。


良識かつ勇気ある情報発信を続けてくださっている岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)のFAQを転載していきたいと思います。河野ワクチン大臣の「デマ」ブログよりはよっぽど信頼できます。

FAQ:岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)
https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/
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FAQ | Geert Vanden Bosscheボッシュ博士
https://www.geertvandenbossche.org/faq
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https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/
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岡田正彦 Masahiko Okada, MD, PhD
新潟大学名誉教授(医学博士)
新型コロナウイルス最新情報
新型コロナのエビデンス
Q1 ワクチンを打たない人は集団免疫に貢献できない?
A すでに感染した人の自然免疫が、どれくらい長く続くのかを調べた研究がたくさんあります。それらの報告値をまとめると、中和抗体が半分になるまでの期間が2~6ヵ月です。

知りたいのはワクチン接種の効果ですが、世界中で本格的な接種が始まってからまだ数か月しか経っていないため、はっきりしたことはわかっていません。つい最近、モデルナ社ワクチンの臨床試験(第I相試験)に参加したボランティア33名を追跡したデータが報告され、中和抗体が半分に減るまでの期間が、やはり2~6ヵ月であることがわかりました。幅があるのは、免疫機能が複雑で評価の仕方がいろいろだからです。

このことが何を意味しているかといえば、今年の2月、3月ころ早々に接種を受けた人たちは、すでに免疫が切れている可能性が高いということです。

最近、「集団免疫」という言葉をよく聞くようになりました。大勢の人が自然感染やワクチン接種によって免疫を獲得し、人から人への感染が起こりにくくなり、流行の終息や再発の防止が期待できるような状態を指します。しかし、

・大勢の人をいっせいに接種するのは不可能
・最初のほうで接種した人はすでに効果が切れている
・ワクチンの効果そのものにも疑問がある
・2回接種しても感染する人が多い
・マスク、手洗い、飲食の禁止などを守らない人がいる限り感染は終息しない
・たとえば麻疹(はしか)の免疫は終生続くため、集団免疫が意味をもつが・・・
・接種者が増えるほど変異株が出てくるため、いたちごっこになる
・強力すぎるワクチンのせいでウイルスが凶悪化し悲劇をまねく恐れがある

結論は、いくらワクチン接種に励んでも集団免疫は永久に期待できず、したがって接種を受けない理由も科学的に正当化できるということです。

【参考文献】
1) Dan JM, et al., Immunological memory to SARS-CoV-2 assessed for up to 8 months after infection. Science, Jan 6, 2021.
2) Doria-Rose N, et al., Antibodies persistence through 6 months after the second dose of mRNA-1273 vaccine for covid-19. N Engl J Med, Apr 6, 2021.
3) Quast I, et al., B cell memory: understanding COVID-19. Immunity, Feb 9, 2021
4) Rabin RC, C.D.C will not investigate mild infections in vaccinated American. New York Times, May 25, 2021.
5) Zimmer C, We'll probably need booster shots for Covid-19. but when? and which ones? Jun6, 2021.


Q2 ワクチンを受けないと決めた人たちの災難とは?
A 私のもとには、「ワクチンを受けないと決めた人たち」から、たくさんのお便りが届きます。これまでは医療機関、介護施設、公的機関に勤める人たち、またはそのご家族が中心でしたが、職域接種が始まり、その声はさまざまな職種に広がりつつあります。

「組織の中で受けていないの自分だけで、周りの目が恐ろしい」
「閑職に回された」
「もし集団感染が起こったらお前のせいだ、と言われた」
「医療人として失格だとなじられた」
「周囲の目が急によそよそしくなった」
「毎日、上司から人格を否定するような言葉を投げかけられている」
「接種を拒否することは許されない、との指示書が回ってきた」

重大な人権侵害であることはあきらかです。パワハラなどと生やさしいものではなく、傷害罪にも等しいレベルではないでしょうか。今後は法律問題と捉え、各自が行動していく必要があるかもしれません。

もし法律家の方が、この文章を読んでいただいているなら、ぜひ「お悩み相談窓口」を開設し、疎外されている人たちを救ってあげてください。医学的な問題については、及ばずながら私がサポートをさせていただきます。本ページの最初に記したアドレスあて、メールをお待ちしています。


Q3 安心できるワクチンとは?
A すでに何種類かのワクチンが実際に使われていますが、さらに23種類もの新しいワクチンがほぼ実用化し、治験に入っています。どちらも含めて、ワクチンは大きく2種類にわけることができ、ひとつはmRNAやDNAを用いた「遺伝子ワクチン」、もうひとつがいわゆる「不活化ワクチン」です。

いま世間の期待を広く集めているのは後者です。インフルエンザワクチンなどでお馴染みで、なんとなく安心感があるからでしょう。

簡単に言えば、遺伝子ワクチンがヒトの細胞内でコロナのトゲトゲ蛋白を作らせる方式であるのに対し、不活化ワクチンのほうは、実験動物や培養細胞内に遺伝子を注入し作らせてしまうものです。つまりヒトの体内に遺伝子を注入するか、しないかの違いがあるだけです。従来のワクチンとは製造法がまったく異なっていて、「不活化」のイメージとはかけ離れたものとなっています。

あとで述べますが、コロナワクチンの最大の懸念は「きわめて有害なコロナのトゲトゲ蛋白を体内に入れる」という点にあるため、どちらのタイプのワクチンも危険であることにかわりはありません。

日本のメーカーなら安全なワクチンを作ってくれるはず、と期待を寄せている人も多いものと思います。しかし日本国内ならではの問題も山積です。

・開発に乗り遅れてしまった
・日本独自の技術がなく、海外の特許を利用するために莫大なお金がいる
・すでにワクチン接種が始まったいま、本物のワクチンと偽ワクチン(プラセボ)を使った実験が倫理的にやりずらくなった
・外国に比べ圧倒的に感染者が少ないため、認可を得るためのデータが集められない

などなどです。いずれにしても安心できるワクチンが製品化されるまでには、少なくとも10年はかかりますから、その間に、コロナ禍は終息してしまっているでしょう。

【参考文献】
1) Kaabi NA, et al., Effects of 2 inactivated SARS-CoV-2 vaccines on symptomatic COVID-19 infection in adults. a randomaized clinical trail. JAMA, May 26, 2021.
2) Broom, 5 charts that tell the story of vaccines today. World Economic Forum, Jun 2, 2020.


Q4 治療薬はいつできるのか?
A この1年間、さまざまな薬が「新型コロナに効く」と報じられては、忘れられてきました。代表はレムデシベルとイベルメクチンでしょう。

結論を先に言えば、どちらの薬も残念ながら海外での大規模な調査で、効果が完全否定されています。これらの薬を偽薬(プラセボ)と比べたところ、症状が回復するまでの日数に差がなかったのです。

今後、期待できるのは、マスコミで話題になっているような過去の薬ではありません。100万種類を超える化学物質、鉱物、植物の洗い出しに始まり、最終的にはコンピュータ合成によるまったく新しい薬の開発に、世界中の製薬企業が鎬を削っています。

まず、Q17に掲載したアニメをご覧ください。新薬開発のターゲットは2つ、「トゲトゲ蛋白と受皿の結合をブロックする薬」か、「蛋白分解酵素をブロックする薬」です。すでにメーカー数社が、そんな新薬の開発に成功し、治験に入ったとの情報が飛び込んできました。

ただし懸念がひとつあります。許認可権を持つ米国の政府機関FDAと、感染症対策の総本山CDCのゴタゴタです。どちらも泣く子も黙る存在(だったの)ですが、トランプ政権の下、政治に振り回されてきました。加えて、コロナ騒ぎの中、ワクチンや新薬の申請が殺到し、手の回らない状態が続いているのです。

その結果、コロナワクチンがそうであったように、慎重であるべき新薬の審査が、かなりずさんになっているようなのです。わかりやすい例が、最近テレビでも大きなニュースになったアルツハイマー病の新薬です。アドバイザー委員会が反対したにもかかわらず認可されてしまったことから、3人が辞任するという騒ぎに発展しています。

信頼性の低いデータに振り回されないようにしつつ、新薬の開発に期待したいと思います。7月中には、その第一報が出る見込みです。

【参考文献】
1) 岡田正彦, ビジネスジャーナル『歪められたエビデンス:正しい健康法はこれだ!』, on line.
2) Spinner CD, et al., Effect of remdesivir vs stabdard care on clinical status at 11 days in patiens with moderate COVID-19, a randomized clinical trial. JAMA. Aug 21, 2020.
3) López-Medina E, et al., Effect of ivermectin on time to resolution of symptoms among adults with mild COVID-19, a randomized clinical trial. JAMA, Mar 4, 2021.
4) FDA, Why you should not use ivermection to treat or preven tCOVID-19. on line.
5) Mandavill A, The C.D.C's new leader follows the science. is that enough? Jun 10, 2021.
6) Kaplan S, F.D.A still lacks a oermanent chief, desoite pressing, wieghty problems. New York TImes, Jun 12, 2021.


Q5 では、コロナ禍を終息させる決め手は何なのか?
A ワクチンも新薬も、すぐには期待できないとなれば、何に望みをかければいいのでしょうか。

どんなウイルスも、宿主である人間がいなければ生き延びていくことができません。ウイルスが地球上に出現したのは30億年前とされますが、このときから現代まで人間を絶命させることなく、共存してきたことになります。

ウイルスは、自分が生きのびるため「ヒト→ヒト感染」を繰り返していきますが、1度感染した人には免疫ができるため、逆向きに伝わっていくことはありません。また感染しやすい人、しにく人もいますから、ある「閉じた集団」、たとえば離島や山奥の集落などでは、一定の期間が過ぎれば必ず終息することになります。その速度は、感染力が強いウイルスほど早く、弱いウイルスではゆっくりです。

次に、インフルエンザやコロナなどのウイルスは、高温・多湿で分裂力が弱くなることが動物実験で確認されています。次のグラフは昨年の今頃、作成したもので、いくつかの国の新規感染者数のグラフに雨季の時期を重ねて示したものです。高温多湿が、感染の消長に何らかの影響を与えていることもわかります。

次図のオレンジ色の線は、これらの要素をすべて組み込み、私がコンピュータで予測計算をした結果です。ウイルス感染症の流行は、比較的短い時間で必ず終息するという自然法則があります。そのため予測計算も、数種類の情報があればできてしまうのです。


この大原則から外れて、感染の流行が第2波、第3波、・・・と繰り返してしまうのは、「閉じた空間」から別の「閉じた空間」へと人間が移動してしまうからにほかなりません。

「行動制限」「ロックダウン」など言葉に反感や嫌悪感を抱く人が少なくありません。理由は主に2つあり、ひとつが「効果を証明したデータがない」との主張で、もうひとつは「政府が国民の行動を規制するのは危険だから」ということのようです。

「公理」という言葉を学校で習った記憶があると思います。ある考えを進めていくとき、その前提となる基本原則のことで、通常は証明の必要がないもの(当たり前のこと)です。「人の動きを止めればウイルス感染は収まる」というのは、証明の必要がない公理です。


Q6 東京23区における感染者数の消長から見えてくるものとは?
A 次の動画は、昨年の5月30日から今年6月まで1年間の都内23区における「新規感染者数の絶対数」を1週間ごとにまとめたものです。感染が東京都内でどのように広がってきたのか、おおよそ理解できます。

動画:過去1年間の東京都内23区における感染者の動向

この動画では、あたかも新宿という大きな風船が膨んだり縮んだりするがごとく、感染者が外に向かって押し出され、あるいは戻ってきている様子を示しています。これを風船現象と名づけたいと思います。これは東京から地方へ、また海外から日本国内への感染伝播にも当てはめることができます。

その元を絶つには、もちろん入国制限しかありません。

【参考文献】
1) Flam F, Asymptomatic spread has become bizarrely contorversial. the japantimes. lul 22, 2020.


Q7 専門家の言うことはいつも正しいのか?
A ワクチンを促進したい人も、反対する人も、まず正しい理解が大切です。以下、専門家の意見もわかれるような微妙な問題について、最新、かつ確かな情報をまとめおくことにします。

1. メッセンジャーRNAがDNAに逆変換され自分の遺伝子に組み込まれる?
→ メッセンジャーRNAは消耗品ですから、早晩、分解されます。また生物の大原則として、RNAは核内(DNAが格納されている)には決して戻っていかないようになっています。したがって逆変換は起こらず、組み込まれることもありません。

2. アストラゼネカ社ワクチンの運び屋ウイルスは、DNAへの組み込みをしない?
 同ワクチンでは、運び屋としてチンパンジーのアデノウイルス(風邪のウイルス)が使われています。人の風邪ウイルスは、すでに免疫を持っている人が多く、運び屋しては使えないからです。
 多くの専門家は「アデノウイルスはDNAへの組み込みをしないので安心」と述べています。しかし最近の動物実験で、この説は覆されました。結論だけ言えば組み込みは必ず起こり、ワクチン接種を2回受けると、肝臓だけで96か所に組み込みが起こる計算が成り立ちます。
 つまり、このワクチンに含まれるコロナのトゲトゲ蛋白を合成する遺伝子は、あなたのDNAの中に永久に残ってしまう可能性があるということです。

3. ワクチンで不妊や奇形児が生まれたりしない?
 いま世界的に流れている噂のひとつが、ワクチンが不妊や奇形の原因になるのではないか、というものです。最近、それを打ち消すかのような論文が米国で発表されたことから、逆に「ワクチンは妊娠に影響を与えない」という誤った情報にすり替わってしまうという珍現象が起きています。
 その論文は、妊娠中にワクチン接種を受け、無事に出産に至った712人を調べたところ、早産や低出生体重、奇形などの割合が従前の統計値と同じで、増加傾向は認められなかった、という分析結果を報じたものでした。
 しかし、分析の対象となった妊婦の大部分(700人)は、妊娠27週以降に接種を受けた人たちであり、対象者も少なく、人種や年齢層も統計値のそれとは異なっていました。発表した研究者も、「この結果は妊婦に対するワクチンの安全性を保証するものではない」と述べているくらいなのです。
 政治家や専門家と称する人たちが、逆フェイクニュースを流し始めていますので、要注意です。とくに不妊に関しては、高度な分析を要し、簡単に答えは出せない性質のものですから、騙されないようにしてください。
 なお対象人数が4,000人ほどと報じたメディアもありますが、実際に追跡できたのは上記のとおりです。

【参考文献】
1) Zhang L, et al., Reverse-transcribed SARS-CoV-2 RNA can integrate into the genome of cultured human cells and can be expressed in pattient-derived tissues. PNAS 118, 21, 2021.
2) Wu F, et al., A new coronavirus associated with human respiratory disease in China. Nature, Mar 12, 2020.
3) Sit THC, et al., Infection on dogs with SARS-CoV-2. Nature Oct 20, 2020.
4) Cullen BR, Nuclear RNA expot. J Cell Sci 116: 587-597, 2003.
5) Vargas DY, et al., Mechanism of mRNA transport in the nucleus. PNAS 102: 17008-17013, 2005.
6) Nirenberg E, No, really, mRNA vaccines are not goingo to affect your DNA. on line, Nov 25, 2020.
7) Stephen SL, et al., Chromosomal integration of adenoviral vector DNA in vivo. J Viol 84: 9987-9994, 2010.
8) Shimabukuro TT, et al., Preliminary findings of mRNA Covid-19 vaccine safety in pregnant persons. N Engl J Med, June 17, 2021.


Q8 変異ウイルスはなぜ生まれたのか?
A インフルエンザではタミフルという特効薬があります。この薬が効かない変異ウイルスが蔓延しているのですが、実はその原因が「日本人がタミフルを乱用したため」と諸外国から非難を受けています。

コロナワクチンの効果に関する調査が盛んですが、多くは「効果が高い」ように見せかけるためのメーカー主導で行われているものです。つい最近、それらとは一線を画す、かなり厳格な調査が南アフリカで行われました。同国は、アストラゼナカ社ワクチンの治験が最初に、かつ濃密に行われたところです。

調査では、アストラゼネカ社ワクチンが、同国で発生した変異株に有効かどうかが検証されました。結論は、同社のワクチンは変異株に対して有効性がまったくないというものでした。

この結論から考えられることはただひとつしかありません。「南アフリカで変異ウイルスが発生したのは、同国で集中的に使われたワクチンが原因だった」ということです。私の当初の懸念が現実のものとなってしまいました。

日本でワクチン接種が集団で行われたあと、もしそこでクラスターが発生したりすると、そのときこそウイルスにとって、ワクチンに負けない変異を遂げるチャンスとなります。

ワクチン接種を受けた人たちには、ウイルスを変異させないよう最大限の注意を払う、つまり自身が絶対感染しないという責任が生じたのです。

「集団接種が行われた町には怖くて行けない」、「職員の全員が接種を受けた病院は嫌だ」、「一家全員が接種を受けた親戚とは縁を切りたい」・・・。今後、そんなことを考える人が出てきてもおかしくはありません。

【参考文献】
1) Tracking coronavirus vaccinations around the world. New York Times, May 26, 2021.
2) Madhi SA, et al., Efficacy of the ChAdOx1 nCoV-19 Covid-19 vaccine against the B.1.351 variant. N Engl J Med, May 20, 2021.


Q9 ウイルスはどのように変異するのか?
A 数年前、ダーウインの進化論の現代語訳が『種の起源(上下巻)』という邦題で出版されました。それを読んで、進化論の奥深さに触れると同時に、この説を否定する声が高まっていることも知りました。

否定意見というのは、たとえば「キリンの首が長いのは、高い木になっている実を食べることができ生存競争に打ち勝ったから、というのであれば地球上の生き物はすべて首が長くなっているはず」といったツッコミです。しかし自然淘汰説が根本から間違いなのではなく、生物の種ごとに何か固有の力も一緒に働いてきた、ということではないでしょうか。

そう考えると、ウイルスが変異を遂げてきた理由もわかってきます。インフルエンザ・ウイルスがよく研究されていてますので、これで見ていきましょう。まず、ウイルスの変異には以下の3つの様式があります。
・遺伝情報1個単位の突然変異
・まとまった遺伝情報の大幅な組み換え
・性質が異なるウイルスに同時感染した場合の相互組み換え

この順番に変異は大きくなり、ときに困ったことが起こります。以前、大きな問題となった新型インフルエンザや鳥インフルエンザは最後のタイプで発生したと考えられています。

人間のDNAは、ファスナーのように2本で1組のひも状となっています。その片方に変異が生じると、部分的に壊れたファスナーのように凹凸が生じるため、酵素がそれを見つけ自動的に修復するようになっています。

しかし、コロナもインフルエンザも1本のRNAしか持たないため、自動修復機能が効きません。そのため、絶えずランダムに生じている突然変異がそのまま残り、溜まってっていくことになります。

そこで自然淘汰が働き、ワクチン接種による中和抗体、あるいはタミフルのような 特効薬から逃れることができた変異を有するウイルスだけが生き残って いく、ということではないかと推測されるのです。

以上の考察から、ウイルスの変異を促す要因はあきらかです。「感染が濃厚に発生している」か、あるいは「ワクチン接種が大集団で密に行われている」ことです。幸い、まだ日本はどちらの条件も満たしていませんので、日本固有の変異は生じていないはずです。

【参考文献】
1) Antigenic drift vs antigenic shift. Immunology & Microbilogy, Oct 25, 2018.
2) How the flu virus can change: "drift" and "shift". CDC, Oct 15, 2019.


Q10 ワクチンは本当に効いているのか?
A ファイザー社ワクチンが世界でもっとも多く使われています。効果が高く、副作用も少ないと説明されていますが、本当でしょうか?

有効性を示す唯一の根拠とされているのが、昨年12月31日に発表された1編の論文でした。そこで示された「有効率95パーセント」との情報が世界を駆け巡り、ワクチンを推進する人たちのバイブルとなっています。この論文を掲載した専門誌も、よほど自慢らしく、会員となっている私の手元にも、繰り返し「掲載のお知らせ」が届きます。

しかし、この論文には数々の疑惑があります。

疑惑その1
  もっとも重大な疑惑は、有効率95パーセントという数値そのもにあります。総人数が36,523人と多い点は評価できるのですが、高熱などあきらなか症状を呈した人だけにしかPCR検査が行われていなかった点です。

米国の政府機関FDAあてに会社から提出された大部の資料によれば、3,410人の疑い例があったにもかかわれず、PCR検査が行われていませんでした。これらを合算すると、有効率は95%でなく、わずか19%となってしまいます。

疑惑その2
 次に、「ワクチンが重症化を防ぐ」と政治家や専門家が述べていますが、それもこの論文がもとになっています。掲載されているデータを、著作権に触れないよう形を変えて以下にまとめてみました。


このデータから、論文の執筆者は「接種したグループでは重症化した人が1名しかおらず、重症化を防いでいる」と書いています。

この記述はあきらかな間違いです。なぜなら、「重症化した人÷感染した人」という計算をすべきだからです。その結果は、最下段に示したようになりますが、接種した人のほうが、はるかに重症化しやすいことがわかります。もちろん、この数字は論文には記載されていません。

疑惑その3
 論文には、「1回目の接種をしたあとから、2回目直前までの3週間」における有効率が52.4%に過ぎなかったと記載されています。

ところが、この計算には「1回目の接種直後から7日以内に感染した人数」が意図的に加えられていました。この期間は、ワクチンの効果がまだ現れていないはずから、感染者を数えれば、ワクチン接種群とプラセボ群で同じくらいになるはずです。

このことに気づいたフランスのある研究者が、この人数を除外して計算しなおすと有効率は92.6%になる、という主旨の記事を最近、発表しました。執筆者らが報告したものより、本当はずっと良い値だったのです。

さて、このややこしい話はどう理解すればよいのでしょうか? なぜ執筆者らはわざと低い値を報告したのでしょうか?

もう、おわかりだと思います。「ワクチンは2回打たないと効果がない」という話にしたかったのです。そうでなければ、会社の売り上げが半分に・・・?

疑惑その4
 「毎日、ホームページを見てます」という方から情報提供があり、ファーザー社と米国FDAのと間で交わされた文章「ブリーフィング記録」を入手することができました。それを見ていて、本日、気づいたことがあります。

論文には、1回目の接種を行ってからの112日間、「ワクチン接種群」と「プラセボ接種群」における、新規感染者数の推移を記録した折れ線グラフが提示されています。

一方、ブリーフィング記録には、そのグラフに加え、日を追うごとに対象者数が減っていく様子も示されていて、77日目には早々と半数を割っていることがわかりました。これが何を意味しているかといえば、慎重に進めるべき追跡調査の途中で、協力者がどんどん脱落し、いなくなっていたということです。

途中で脱落していく人が多ければ、グループ間に偏りが生じるなど、調査結果の信頼性を著しく損ねることになります。実際、ずさんな調査ほど脱落者が多いことは、歴史が示しています。「副作用がきつくて嫌になった」などは、脱落理由の定番として知られています。

今日現在、判明している疑惑は以上です。

この論文の掲載を決めた編集長エリック・J・ルービン氏(ハーバード大学非常勤教授)は、「全人類」の未来永劫にわたる健康被害(?)に対する責任を負ったことになりますが、どのように考えているのか、聞いてみたい気がします。

南スーダンに派遣された自衛隊を取材、政府の隠ぺい体質を告発した、布施祐仁・三浦英之著『日報隠蔽』(集英社)という優れた報道ノンフィクションがあります。その帯に書かれていた言葉を最後に引用させていただきます。

「結局、すべてがウソなんじゃないか」

【参考文献】
1) Polack FP, et al., Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine. N Engl J Med, Dec 31, 2020.
2) Pharm XW, Correspondence to 'Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine.' N Engl J Med, Feb 17, 2021.
3) Doshi P, Pfeizer and Moderna's "95% effective" vaccines -- we need more details and the raw data. thebmjopinion, Jan 4, 2021.
4) Skowronski DM, et al., Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine. N Engl J Med, Apr 21, 2021.
5) Pfeizer and BioNTech, Vaccines and related biological products advisory committee meeting. FDA Briefing Document. Dec 10, 2020.


Q11 うわさのウソ、ホント?
A 騙しのテクニック、騙されない知恵をまとめてみました。

その1 後ろ向きに注意
 最近の学術論文で多いのは、「ワクチン接種を自分の意思で受けた人と受けなかった人を比べたら、受けた方の人たちで感染率が小さかった」と結論したものです。この結果は正しいでしょうか。
 「自主的にワクチンを受けた人たち」と「受けなかった人たち」をあとになって比べただけなのですから。両群には何か偏りがあるはずです。たとえば接種を受けた人たちの多くが年長者で、もともと健康に関心があり、日頃から感染予防もしっかり行っていたかもしれません。
 だとすればワクチン接種とは無関係に、感染率も小さくなるに決まっています。このような方法は「後ろ向き調査」、「症例対象試験」、「観察調査」などと呼ばれ、コンピュータ内のデータを計算するだけですむため、手軽で費用もかからず、昔からよく用いられてきました。医師の多くも、この方法が正当なものだと信じています。
 しかし意図的な誘導が可能であり、また常に誤った結論を出してしまうことから、医学を混乱させる原因ともなってきたのです。後ろ向き調査のデータは、科学的根拠になりません。

その2 過激な言葉
 「ファイザー社の秘密文章が流出」「製薬企業のもと副社長が真相語る」「ワクチンは人類を削減するための陰謀」「PCRの感度が操作されてる」等など、うっかり信じてしまいそうな情報がネットに溢れています。
 しかし、製薬企業の秘密情報は決して流出していませんし、マンガのような過激な言葉の羅列を、プロの技術者がすることもありません。あちらこちらのサイトに出ているから、と信じてしまう人もいますが、ネット情報は簡単にコピペができてしまいますか、元はひとりのいたずら投稿だったりするものです。
 あきらかにバカバカしい話にはのらないことです。

その3 薬の評価は難しい
 新型コロナの治療薬にかける人々の期待には絶大なものがあります。代表はイベルメクチンでしょう。日本人がノーベル賞を受けた薬でもあり、期待が膨らむのも当然です。
 新薬がひとつ開発されると、それを評価するための無数の調査が行われ、論文として発表されるのが普通です。しかし、スポンサーである製薬企業に忖度が働いていたり、業績をあせる研究者がいい加減な論文を書いたり、ときに製薬企業の社員がデータをねつ造したりと、その真偽を見わけるのが、実は大変です。
 そこで活躍するのが、そんな論文をすべて集め、ずさんなものを取り除いた上で、改めてデータを統計処理する、「メタ(超)解析」なる手法です。3年ほど前、インフルエンザ・ワクチンのメタ解析を行った論文が発表され、60年にわたる論争にやっと終止符が打たれたばかり。
 イベルメクチンを巡っては、ずさんな論文がほとんどで評価に耐えないというのが私の見立てです。この項を書いた直後、読者より情報提供があり、メタ解析の結果を報じた論文が出たことを知りました。しかし、そのメタ解析自体に不備があり、まだ審査中の論文のようですから、言及は避けることにしました。

その4 本当の話がフェイクに発展
 「ワクチン接種した人に近づいただけで体調不良になった」「近づいただけで出血が止まらなくなった」という話が広まっているようです。
 ワクチンに含まれているメッセンジャーRNAはウィルスのトゲトゲ部分を再生するだけですから、もちろん感染力はありません。ただ最近の研究で、コロナのトゲトゲ蛋白が呼気や唾液とともに体外に出ていく可能性が指摘されました。ここまでは本当の話です。
 しかしトゲトゲ蛋白に分裂する能力はなく、また、たとえ飲み込んだとしても消化液で分解されてしまうだけです。しかも少量ならトゲトゲ蛋白も、それこそ免疫力で排除されますから、そのことで健康被害を受ける可能性はないと断言できます。

その5 基礎疾患のある人?
 「基礎疾患のある人ほど感染すると死亡リスクが高いので・・・」。これも最近、よく聞くようになった言葉のひとつです。
 以前、全国の新聞に「コーラは風邪を予防する」という、海外ニュースが掲載されたことがあります。コーラがよく売れる夏は、かぜをひく人が少ないなからと説明されていたのですが、どうでしょうか。
 正しくは、コーラが売れるのは暑い季節→暑いとウイルスも元気がなくなる→だからかぜをひく人も少ない、という関係があるだけです。つまり、コーラの売り上げとかぜが関係しているわけでなく、どちらも「暑い」という隠れた要因と因果関係にあるわけです。結局、コーラの宣伝に世界中が騙されたという話でした。
 さて、基礎疾患の定義はよくわかりませんが(本来の意味から逸脱して使われているので)、何らかの体調不良を訴える人は65歳以上の半数、血圧の薬を飲んでいる人は40歳以上の2人に1人という統計もあります。
 感染した場合の死亡リスクは基礎疾患の有無で左右されるわけでなく、「年齢」という要因と因果関係があるだけなのです。私自身、さまざまな病気のリスク因子をビッグデータで探る研究を行ってきました。しかし、いつも圧倒的な第一位が「年齢」となってしまい、論文を書くのに困っていました。
 これは自然の摂理です。基礎疾患という言葉(?)に怯えないようにしましょう。

その6 天秤(てんびん)にかける?
 専門家や政府関係者などがテレビで述べる決まり文句があります。「ワクチンの副作用に遭遇するリスクと、感染してしまったときのリスクを天秤にかければ、その意義は自ずと明らか」というものです。
 後者のリスクが高いと言っているわけですが、本当にそうなのでしょうか。これはワクチン問題を考える際の出発点となる、最重要テーマです。
 天秤の一方に乗せるのはワクチンの副作用ですが、正確に言えば実態がまだよくわかっていません。そこで、(因果関係の証明は難しいとしても)接種後に死亡した人がいるのも確かですから、その「死亡率」を乗せてみることにします。
 次に、天秤の反対側に乗せるのは、やはり「感染による死亡率」でなければつり合いがとれません。6月27日現在、国内でもっとも死亡率が少ないのは島根県で、人口100万人当たり1.5人となっています。これは、国内でもっとも死亡率が高い地域の200分の1に相当し、米国ニューヨーク州に比べれば1,800分の1なのです。
 これほどまで重さが異なる物を、どうやって天秤で測れというのでしょうか。たとえばお肉屋さんで・・・、人の命にかかわる重大問題ですから軽率なたとえ話はやめておきましょう。

その7 メッセンジャーRNAは永久に残る?
 ワクチンの主成分である「改造mRNA」が永久に体内に残るという噂が広がっているようです。私が投稿した動画から誤解が広がったのかもしれませんが、正しくは、いつまで残るかは不明ということです。
 わかっているのは、原理を発明した2人の研究者が行った動物実験で、mRNAを改造したところ、分解されるまでの時間が1日だけ長くなった、ということだけです。彼らが実験室でつくった改造mRNAと、ファイザー社やモデルナ社が製品化したものとは別物で、かつ非公開であること、それにヒトでの実験データがまったくない、というのが実情です。

【参考文献】
1) Vasileiou E, et al., Interim findings from first-dose mass COVID-19 vaccination roll-out and COVID-19 hopspital admissions in Scotland: a national prospective cohort study. Lancet, Apr 23,2011.
2) Makowski M, et al., Antibody persistence through 6 months after the second dose of mRNA-1273 vaccine for Covid-19. N Engl J Med, Apr 6,2021.
3) Bryant A, et al., Ivermectin for preventive and treatment of COVID-19 infection: a systemic review, meta-analysis, and trial sequential analysis fo inform clinical guidelines. Am J Ther, not accepted, 2021.


Q12 ワクチン接種が進んだ国の現状は?
「ワクチン接種が進んでいる国で感染者が激減!」とのニュースが繰り返し報じられています。本当にそうなのか、検証してみましょう。

次のグラフは、英国における「新規感染者数の推移(黒)」と「ワクチン接種率(赤)」との関係を示したものです。昨年12月1日~本年4月末までの第3波を拡大したグラフに、1回接種を受けた人の全国民に対する割合(%)を赤のグラフにして重ねてみました。

ただし接種後、その効果が発揮されるまでに4週間ほどかかりますから、赤のグラフを実際の接種日より4週分だけ右方にずらしてあります。同国のワクチン接種率は世界第2位で、6月末現在、1回接種した人は全国民の67%、2回接種は49%です。

1月5日以降、新規感染者数が激減しており、とくに顕著なのは1月(網掛け部分)です。しかし、この間、英国国民が「ワクチン接種」を受けたのはわずか数パーセントにすぎず、しかも1回だけなのです。

一方、1月5日には「ロックダウン」が始まっています。外出は原則禁止、大学も含め学校はすべて閉鎖などで、いまも続いています。日本とは比べものにならないほど厳しい行動制限です。

さらに以下は、その2ヵ月後、6月末までの1日当り新規感染者数のグラフを作り直したものです。はたしてワクチンは本当に効いているのでしょうか?


【参考文献】
1) Vasileiou E, aet al., Interim findings from first-dose mass COVID-19 vaccination roll-out and COVID-19 hospital admissions in Scotland: a national prospective cohort study. Lancet, Apr 23, 2021.
2) Coronavirus (COVID-19) in the UK, GOV.UK, May 2, 2021.
3) Holder J, Tracking coronavirus vaccinations around the world. New York Times, May 11, 2021.


Q13 なぜ医師はワクチンについて正しい知識を持てないのか?
A 冒頭で紹介したyoutubeで、多かった感想のひとつが、これでした。以下、その理由を箇条書きで説明します。この考察は、私が30年ほどの歳月をかけて集めた国内外の確かな資料、および自身の体験に基づくものです。

1. 医師は、医学部を卒業したあと附属病院で研鑽を積む。しかし、そこは製薬企業からの莫大な寄付金が集まる場所であり、若手の指導に当たる教授、準教授、医局長などの肩書を持つ人たちは、常に製薬企業に忖度せざるをえない状況となっている。

2. そこで指導を受けた若い医師たちは、製薬企業からもたらされる情報で洗脳を受けた状態で市中病院に就職し、あるいは自身のクリニックを開設し、同じ発想で医療を実践していくことになる。

3. 市中病院やクリニックでは、MRと呼ばれる製薬企業の営業マンから新薬の情報や論文のコピーをもらい、勉強したように気にさせられてしまう。病院内で開催される勉強会で、製薬企業のMRが講師を務めることもしばしば。

4. ほとんどの医師は、医師免許のほかに専門医の資格を取得していくが、その資格を継続するには、定期的に開催される学会主催の講演会などに参加しなければならない。講演会では大学教授など有名医師が演壇に立つが、彼らは製薬企業から高額な謝礼と旅費を受け取り、豪華なホテルでの宿泊が約束されている。もちろん研究費と称する寄付金も受け取っている。

5. つまり医師たちの耳には、製薬企業に不利な情報はいっさい入ってこない仕組みが出来上がっている。医師たちは「製薬企業の手のひらで踊らされている」と言っても過言ではないだろう。

6. では正しい情報はどこにあるのか。これは、海外で日々発表される膨大な論文を読みこんでいくしかないが、当然、英文で書かれており、しかも高度な統計学が駆使された内容であるため、簡単に理解することはできない。

7. というよりも学術論文には、巨大製薬企業が雇った数学のプロによる巧みな修飾が施されていて、医師たちはその罠から逃れることができないのである。『歪められた現代医療のエビデンス』に、その一端を記した。

【参考文献】
1) Becker C, Relationships between academic medicine leaders and industry - time for another look? JAMA, Nov 10, 2020.
2) Justice department annouces largest health care fraud settlement in its history - Pfeizer to pay $2.3 billion for fraudulent marketing. The United States Department of Justice, Sept 2, 2009.


Q14 コロナワクチンでなぜ体調をくずすのか?
A ファイザー社とモデルナ社のワクチンの基礎をつくった2人の研究者(ワイズマンとカリコ)の動物実験から、筋肉注射したメッセンジャーRNAは、ほぼすべてが「脾臓(ひぞう)」と「網状赤血球」に集まることがわかっています。

米国では、ファーザー社かモデルナ社のワクチン接種を受けたあと高熱を出して入院した人に対しPET‐CTという画像検査で全身を調べたところ、脾臓のほかに「腋窩リンパ節」にも激しい炎症が起こっていることがわかった、という論文が発表されています。実際の写真も公表されていて、かなりショッキングです。

脾臓は、お腹の左側、横隔膜の下にある鶏卵大の臓器です。小児期では赤血球、白血球、血小板をつくっていますが、成人ではウイルスに侵された細胞や、老化した赤血球を除去する役割を担っています。わりやすく言えば、免疫機能によって破壊された細胞や微生物の残骸を血中から取り除いてくれているのです。

そのため、接種を受けた夜から数週間にわたり、発熱や倦怠感、関節痛、頭痛、下痢などの症状に悩む人が3~4割います。「こんな苦しい思いは初めて」と述懐する人も少なくありません。

テレビなど多くの医師が「想定された症状であり、体が守られている感じする」と述べていますが、大きな間違いです。免疫システムに重大な障害が起きているかもしれないのです。

【参考文献】
1) Karikó K, et al., Incorporation of pseudouridine into mRNA yields superior nonimmunogenic vector with increased translational capacity and biological stability. Mol Ther 16: 1833-1840, 2008.
2) Anderson BR, et al., Nucleoside modifications in RNA limit activation of 2'-5'-oligoadenylate synthetase and increase resistance to cleavage by RNase L. Nucleic Acids Res 39: 9329-9338, 2011.
3) Steinberg J, et al., 18Fluorodeoxyglucose PET/CT findings in a systemic inflammatory response syndrome after COVID-19 vaccine. Lancet, Mar 8, 2021.
4) Adin ME, et al., Association of COVID-19 mRNA vaccine with ipsilateral axillary lymph node reactivity on imaging. LAMA, Jun 10, 2021.


Q15 なぜmRNAワクチンは致命的な自己免疫病を起こすのか?
A ファイザー社・モデルナ社のワクチンが、副作用として致命的な自己免疫病を起こすメカニズムが明らかになってきました。

免疫性血小板減少症
 血小板は、細胞の抜け殻のような物質で、出血を止めるために必須の物質です。ポイントは血小板の表面にある「糖鎖」でした。ワクチンで再合成されたコロナのトゲトゲ蛋白は、この糖鎖に結合しやすく、しかもその先端部(シアル酸)を切断する酵素のような働きをすることがわかったのです。

免疫細胞は、そんな血小板の異常な形を認識し、攻撃してしまうのです。このように自分自身を異物と誤認し、攻撃してしまうために起こる病気が「自己免疫病」です。

血小板が破壊されると、小さな出血も止まらなくなってしまいます。その病状の詳細が、米国で発表されました。因果関係が確実とされたのは、ファイザー社ワクチンで15名、モデル社ワクチンで13名です。年齢は22~82歳、女性が15名、男性が11名、性別不明2名です。ほとんどが2回目の接種後 1~23日目に発病していますが、1回目でという人もいました。

症状は、皮膚の点状出血、広範な皮下出血、鼻出血、歯茎の出血、不正性器出血、脳出血などです。死亡が2例あり、それぞれ脳出血と心筋梗塞でした。

詳細はここをクリックしてください。動画で説明しています。

腎臓障害
 腎臓にも障害が出てくることがわかりました。まだ世界中で3例が報告されただけですが、全身のむくみで発症した人の腎臓を、バイオプシーという方法で調べたところ、免疫異常で起こることが知られている変化が認められたのです。ワクチンとの因果関係は証明できないとしながらも、接種直後の出来事であることがら、懸念が示されています。

心臓疾患
 mRNAタイプのワクチンで心筋炎が起こることは、すでに広く知られていますが、その最新情報が米国で発表されました。

心筋炎のみならず、心外膜炎や心臓周囲組織の炎症などを起こす人が多く、すでに1,200人を超えているというのです。接種1回目より2回目のあとのほうが多く、年齢はさまざま。男性のほうが女性より多くなっています。接種者100万人当たりで計算とする12.6人です。

米国当局は、まれなことだからと、お決まりのコメントをしています。いまのところ死亡数は不明ですが、日本国内で新型コロナ感染に死亡者数がもっとも少ない鳥取県は、その死亡率が人口100万人当たり1.5人ですから、副作用としての心臓疾患数はかなり多いことになります。

国民の多くがワクチン接種を受けてしまったイスラエルからも詳細な報告がありました。3週間で6名が入院しましたが、年齢は16~45歳で、うち5名は2回目の接種が終わって24~72時間で発症、あとの1名は1回目の接種後16日も経ってからでした。

最初の症状は胸痛、または胸苦しさです。血液検査のデータが正常値の10~400倍も上昇しており、体内で激しい炎症が起こっていることを物語っていました。特徴的だったのは心電図です。インフルエンザ感染などでも起こりうる「心外膜炎」の徴候とともに、心筋梗塞にも似た波形になっていました。

イスラエルの冬は12~3月で日本と同じですが、この時期、同国での心筋症の患者は各シーズン平均で1.17人であり、それに比べて6名という人数は、異常だと報告者は述べています。

ワクチン接種後に起こるさまざまな異常がわかってくるにつれ、私の耳にも、「経験したことのない症状が」「元気だった人が突然・・・」などの話が入ってくるようになりました。「副作用について報告を求められていないので、どこに言えばいいのか」というのです。

国内で発表されている副作用統計や死亡数が、氷山の一角でなければよいのですが。

【参考文献】
1) Seneff S, et al., Worse than the disease? reviewing some possible unintended consequences of the mRNA vaccines against COVID-19. IJVTPR, May 10, 2021.
2) Mandavilli A, C.D.C. is investigating a heart problem in a few young vaccine recipients. New York Times, May 22, 2021.
3) Welsh KJ, et al., Thrombocytopenia including immune thromcytopenia after receipt of mRNA COVID-19 vaccines reported to the Vaccine Adverse Event Reporting System (VAERS). Vaccine, Apr 30, 2021.
4) Mouch SA, et al., Myocarditis following COVID-19 mRNA vaccination. Vaccine, May 28, 2021.
5) Lebedev L, et al., Minimal change disease following the Pfizer-BioNTech COVID-19 vaccine.AJKD, Apr 8,2021.
6) Sekar A, et al., ANCA glomerulonephtitis after the Moderna COVID-19 vaccination. Kid Int, poorf, 2021.
7) Lebedev L, et al., Minimal change disease and acute kidney injury following the Pfizer-BioNTech COVID-19 vaccine. Kid Int, Proof, 2021.
8) Mandavilli A, Heart problems after vaccination are very rare, federal researchers say. New York Times, June 23, 2021.

Q16 根本が間違っていたワクチン?
A ワクチンのリスクを考える際、全身の血管にある内皮細胞が、決定的に重要であることがあきらかになってきました。

ここで私自身の研究について少しだけ紹介することにします。動脈硬化症を予防するための研究として、ヒトの血管内皮細胞を試験管内で培養し、さまざまな刺激を与えmRNAがどのように反応するかを調べてきました。

左側の写真は、私が育てていた内皮細胞の顕微鏡写真です。数十個の細胞が隙間なく並んでいます。この細胞には重要な役割がたくさんあり、たとえば血液中の栄養素やホルモンを取り込んだり、血圧を調節したり、血液をさらさらにする司令塔ともなっています。
        

ところが、この細胞は非常にナイーブで、わずかな刺激や環境変化ですぐ死滅してしまいす。部分的に死滅しても、周囲の細胞がすぐ分裂して隙間を塞いでくれるのですが、私の経験では分裂を7~8回繰り返すと、すべての細胞は分裂をやめてしまいます。つまり血管死です。

ワクチンによって内皮細胞内で再合成された「コロナのトゲトゲ蛋白」は、なかり激しい性質を持っていることがわかってきました。そのひとつが血小板の糖鎖を切断してしまうことでしたが、内皮細胞自体にも深刻な損傷を与える可能性があります。

上の右側の図は、私が発見した悪玉LDL上の「糖鎖」です。先端は「シアル酸」と呼ばれる分子になっていて、細胞やたんぱく質の性質を決定づける重要な働きをしています。私が行っていた実験は、LDLのシアル酸を人工的に切断すると、内皮細胞にどのような障害が生じるかを調べるものでした。

こんな構造物が、内皮細胞にも、また多くのたんぱく質にも存在しています。トゲトゲ蛋白は、LDLや血小板に限らず、あらゆる部位のシアル酸を切断してしまうリスクを孕んでいます。

コロナワクチンは、そもそも発想が間違っていたのです。トゲトゲ蛋白を体内に入れるのは危険です。

【参考文献】
1) Okada M, et al., Effects of modified low density lipoprotein and hypoxia on the expression of endothelial adhesion molecule-1, Eur I Med 24: 483-488, 1995.
2) Okada M, et al., Difference in the effects of cytokines on the expression of adhesion molecules in endothelial cells. Ann Med Interne 148: 125-120, 1997.


Q17 そもそも、なぜ新型コロナウイルスは蔓延したのか?
A 第一の説
 この問題を巡って、にわかに2つの説が改めて注目を集めています。そのひとつが「コウモリ原因説」です。

従来からあった、風邪などを引き起こすコロナウイルスは、中国・雲南省の大洞窟に生息するキクガシラ・コウモリが、ホストとして抱え込んでいる数千種類の微生物のひとつでした。それが突然変異を起こし、「新型コロナ」になったとする説です。

このコウモリは人間社会と隔絶された地域に生息しており、長い間、「野生生物-人間社会バランス」が保たれていました。では、なぜ今回、このバランスが崩れたのか? そのシナリオは以下のように考えられます。

 大洞窟に生息するコウモリ→ 赤や緑の光を好む性質があり、強い照明に
 引き寄せられ1000kmを飛び越えた→ 浙江省・舟山市の食用ネズミに感染→
 同時に湖北省・武漢市にある海鮮市場の小動物や虫の死骸にコウモリが
 集まり→ その糞などから人間に感染した

つまり人間の傲慢さが自然界の掟を破った、・・・ということです。

次の2枚の写真は、浙江省・舟山市と河北省・武漢市を流れる大河・長江(その下流が揚子江)にかかる橋の夜景です。コウモリが好む「赤」と「緑」の照明に煌々と照らし出されていました。


この説が正しいとすれば、大洞窟に生息するコウモリを絶滅させればよいことになります。ただし世界のメディアには、「コウモリに罪はないので殺さないで!」という論調の記事が少なくありません。コウモリが500種類以上の植物の授粉に寄与しているからとか、デング熱など恐ろしいウイルス病を媒介する蚊を食べてくれるからだというのです。

実は、この項の記載は1年ほど前に行ったものです。しかし、いまになって考えてみると、なぜ1千キロも離れた武漢市だったのかが不思議です。もっと近くにも大都市があり、河川があり、生きた動物を売る市場があり、赤や青の照明もあるからです。


第二の説
 突然、ひとりの女性が世界の注目を集めました。名前はシー・ジェンリー(Shi Zhengli)、57歳の中国人です。中国武漢市のウイルス研究所に勤める主任科学者で、フランスで博士号を取得したのち、研究者として頭角を現し、以前から国際舞台で名を馳せていた人です。

研究テーマは、中国・雲南省の洞窟に生息するコウモリからコロナウイルスを採取し、ヒトに感染するメカニズムを解明すること。実験では、(新型ではない普通の)コロナウイルスの遺伝子組み換えなどを行っていました。

ことの発端は昨年始めでした。当時、発表されたばかりの新型コロナウイルスの遺伝子配列を眺めていた米国のウイルス研究者が、「突然変異と自然淘汰(Q8参照)ではあり得ない組み合わせ」があることに気づきました。早速、仲間の研究者にメールしたものの同意が得られず放置されてしまったのですが、最近、その全文が明かされました。

そこ書かれていたのは、誰かが、コロナウイルスに新たな能力を持たせるための遺伝子改造を行ったのではないか、という疑惑でした。

最近になって、犯人の疑いをかけられたのが、彼女でした。このような実験はGOF(遺伝子能力改造)と呼ばれ、ウイルスが対象の場合、リスクがきわめて高いことから、厳しい規制がかけられています。特別な許可を得た上で、レベル4と呼ばれる超厳密な感染防御を施した研究室で実験がなされなければならないのですが、彼女はレベル2という簡単な設備の部屋で行っていた、らしいのです。

しかも、あろうことか彼女は米国政府が支出する6千万円相当の研究費を、NOPを通じて非合法的に取得し、この実験を行っていました。

人工的な改造が疑われているのは、「トゲトゲ蛋白」がヒトの細胞表面にある「受け皿」に取りつく部分です。ここもたんぱく質なのですが、接着面で大切なのは6つのアミノ酸です。そのうち5つが、以前からあった風邪コロナウイルスと違っていました。

ただし人工改造説には疑問を抱く研究者も多く、5つのアミノ酸の並び方が完璧でなく、少し隙間ができてしまう。もし人工的に改造したのであれば、そのような手抜かりはするはずがないというのが、その主張です。 (Q4に戻る場合はここをクリック)
「あなたが造ったコロナの新型ウイルスが研究所から漏れ出たのでは?」とのメディアの問いに、彼女は上ずった声で否定の言葉を繰り返したとのことです。

New!
第三の説
「消された遺伝子配列」と題する論文の発表がありました。昨年の3月、武漢市の研究者グループが、新型コロナウイルス241種類の遺伝子配列の分析に成功し、アメリカ国立医学図書館のデータベースに登録していました。数が多いのは、ウイルスにもそれぞれ個人差があるからです。

ところが今年6月、米国のあるウイルス学者がそれを検索したところ「該当なし(not found)」という結果が返ってきました。データがそっくり消えてしまっていたのです。しかし、グーグル・クラウドを徹底的に調べ、13の配列を復元することができました。消された配列の秘密は、まだ解明できていませんが、どうやら武漢市の海鮮市場を経由せずに、感染が広がったことを示すものだったようです。

同論文には、驚きの情報も書かれていました。新型コロナに感染した患者が最初に確認されたのは、公式には「2019年12月8日、武漢市の海鮮市場」とされています。しかし実際には、すでにその年の9月29日に第1例目が確認されていたと、武漢大学の教授が語っていた記録が見つかったのです。

しかし同教授は、その後、「中国CDC」なる機関から叱責を受け、「12月8日以前に感染者はいない」ことにさせられてしまいました。この事実が何を意味しているのかはわかりません。

今日までにわかっている情報は以上ですが、重大事ですから、今後も情報を注視していく必要がありそうです。

【参考文献】
1) Wu F, et al.,A new coronavirus associated with human respiratory disease in China. Nature, Mar 20, 2020.
2) Zhou P, et al., A pneumonia outbreak associted with a new coronavirus of probable bat origin. Nature, Mar 12, 2020.
3) Sun Z, et al., Potential factors influencing repeated SARS outbreaks in China. Int J Environ Res Public Health 17: 1633, 2020.
4) Ma W, et al., The pig as a mixing vessel for influenza viruses: human and veterinary implications. J Mol Genet Med 3: 158-166, 2009.
5) Gorman J, U.S. and Chinese scientists trace evolution of coronaviruses in bats. New York Times, June 1, 2020.
6) Ives M, Scientists say new strain of swine flu virus is spreading to humans in China. New York Times, June 30, 2020.
7) Alagona P, It's wrong to blame bats for the coronavirus epidemic. The Conversation, online.
8) Qin A, Buckley, A top virologist in China, at center of a pandemic storm, speaks out. New York Times, Jun 14, 2021.
9) Gorman J, Zimmer C, Scientist opens up about his early Email to Fauci on virus origins. New York Times, Jun 14, 2021.
10) Andersen KG, et al., The proximal origin of SARS-CoV-2. Nat Med 26:450-455, 2020.
11) Sills J, Investigate the origins of COVID-19. Science, May 14, 2021.
12) Zimmer C, Scientist finds early virus that had been mysteriously deleted. New Yprk Times, Jun 23, 2021.
13) Bloom JD, Recovery of deleted deep sequencing data sheds more light on the early Wuhan SARS-CoV-2 epidemic. bioRxiv, Jun 18, 2021.


          《執筆者紹介》

現代医療は、世界の巨大医療企業によって操作された偽りのエビデンスによって、間違った方向に誘導されている。その実態を明らかにするため、長年、医薬品やがん検診などに関する捏造データの科学的検証を行っている。

著 書
 『治療は大成功,でも患者さんは早死にした』(講談社+α新書),2001年 (2刷)
 『人はなぜ太るのか-肥満を科学する』(岩波新書),2006年 (11刷)
 『がんは8割防げる』(祥伝社新書),2007年
 『ほどほど養生訓』(日本評論社),2007年 (5刷)
 『がん検診の大罪』(新潮社選書),2008年 (5刷)
 『薬なしで生きる それでも処方薬に頼りますか』(技術評論社),2009年(2刷)
 『放射能と健康障害 20のエビデンス』 (日本評論社),2011年
 『医者の私が、がん検診を受けない9つの理由』 (三五館),2016年(4刷)
 『医者が教える「家族に飲ませない薬」』(PHP),2019年(9刷)      ほか多数

研究論文
  1. Abe T, et al., Sleep duration is significantly associatedwith carotid
  artery atherosclerosis incidence in aJapanese population.
  Atherosclerosis 217: 509-513,2011 (corresponding author: Okada M).
  2. Okada M, et al., Low-density lipoprotein cholesterol canbe chemically
  measured: a new superior method. J LabClin Med 132: 195-201, 1998.
  3. Okada M: A method for clinical data reduction based on"weighted
  entropy", IEEE Trans Biomed Eng BME-25: 462-467, 1978.
                                   ほか全574編
略 歴
 京都府舞鶴市生まれ
 1972年 新潟大学医学部卒業
 1990年 同大医学部教授
診 療
 肥満・高脂血症・高血圧症・糖尿病などの予防治療
受 賞
・新潟日報文化賞,1981年
・臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」,2001年
主な発明・発見・特許
・低密度リポ蛋白中のコレステロ―ルの定量方法(特許3058602)
・超低比重リポ蛋白及び中間比重リポ蛋白のトリグリセライド定量方法(特許4070958)
・LDLコレステロール測定法を世界で最初に開発
・重み付きエントロピー計算法の確立
・Bツリーによる重複情報カウント・アルゴリズムの発見
資 格
・医学博士
・日本循環器学会認定循環器専門医,~2010年
・日本医師会認定産業医
・AHA BLS Healthcare Provider
・AHA Professional Member(米国心臓学会・上級会員)
・IEEE Senior Memeber(米国電子工学学会・上級会員)
主な学会・社会活動
・IEEE T-BME(米国電子工学専門誌,共同編集長), 1986年
・文部省大学設置・学校法人審議会,専門委員,1997年
・日本エム・イー学会誌「生体医工学」,編集長,1999年
・Frontiers Med Biol Engng(学会誌),編集長,1999年
・公益信託臨床病理学研究振興基金,審査委員長,2000年
・文部科学省科学研究費補助金,審査委員,2002年
・全国国立大学法人病院検査部会議,議長,2005年
・第32回医療情報学連合大会,大会長,2012年
・Arch Prev Med(米国医学専門誌),副編集長,2015年


DVM, PhD | Geert Vanden Bossche
Geert Vanden Bossche, DMV, PhD, independent virologist and va

https://www.geertvandenbossche.org/
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FAQ | Geert Vanden Bossche
https://www.geertvandenbossche.org/faq
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FAQ よくある質問

01

なぜ亜種自体の感染力が高まることが懸念されるのですか?大量のワクチン接種はこの懸念にどのように影響しますか?

感染力の増強は、ウイルスの感染圧を高め、それゆえ、以前に無症状で感染した(PAI)被験者が、自然のCoV非特異的抗体(Abs)が、最適ではない短命のS特異的抗体によって抑制されている時に、再感染する可能性を高めます。これにより、PAI対象者はCovid-19病に罹患しやすくなり、その結果、このグループの罹患率と死亡率が上昇することになります。
大規模なワクチン接種キャンペーン(最初は社会的弱者を対象とする)は、感染圧力を低下させ、したがって社会的弱者だけでなくPAI対象者の罹患率や死亡率も低下させることができる。大規模なワクチン接種が積極的に行われれば行われるほど、患者数の減少は明らかになる。先に説明したように(寄稿:「大量接種によって形成されたCovid-19ワクチン接種の複雑性を解明する」参照)、この有益な効果は非常に急速に弱まり、S指向のウイルス免疫逃避変種の循環が強化されることによって、ますます打ち消されることになります。後者の方が感染力が強いので、急速に優勢になっていくでしょう。その結果、ウイルスの感染圧はさらに急速に、かつ高いレベルで増加し、それによって若年層がコビッド-19病に罹患しやすくなります。しかし、ワクチン接種率の上昇に伴い、より多くの若い年齢層が重篤な疾患から保護されるようになり、その結果、ウイルスの感染力に対する免疫圧力がさらに高まることになる。これにより、突然変異が選択され、Sタンパク質の中でワクチンのAbsに抵抗できる領域に収束していくことになる。同時に、ワクチン接種率の上昇は、このような変異を持つSars-CoV-2の変異体の繁殖地を拡大し、適応性を高めることになる。このような進化により、最終的にはワクチン耐性を持つ亜種が優勢になっていきます。言うまでもなく、これらはワクチン接種者が重篤なCovid-19病に罹患するリスクを高めます。より感染力の強い亜種の流通が促進されると、公衆衛生や社会的な対策の効果が薄れるが、ワクチン耐性亜種が優勢になると、これらの対策が再び効果的になり、ウイルス感染は主にCovid-19病に罹患したワクチン接種者によって引き起こされるようになる。


02
いくつかの国では、感染者数が減ってきています。ワクチン接種率が上がっており、ワクチンを接種した人がウイルスを拡散する可能性は低い。そのため、より感染力の強い亜種の拡散のみが心配されており、特にインドの亜種が心配されています(B.1.6.1.7.2.)。パンデミックをコントロールするには、ウイルスとワクチンのどちらが早いかにかかっているので、その感染力のレベルを早急に決定することが重要なのではないか?

この結論は絶望的に間違っている。まず、感染者数の減少は、無症状の感染者の中で、より感染力の強い免疫逃避型のウイルスの繁殖を促進することになります。
ワクチンを接種することで、感染しやすい人のウイルス排出量が減り、その結果、ウイルスの感染圧が低下するのは事実です。その結果、このグループだけでなく、これまで無症状で感染していた相当量の対象者の罹患率が低下することになりますが。つまり、自然のパンデミックによる状況に比べて、無症候性感染のリザーバーが増加しているということです。後者の場合、感染圧力が相対的に高くなった結果、これらの被験者のかなりの数が再曝露時に病気に感染したことになります。その結果、大量のワクチンを接種すると、ウイルスは、もはや突破できないほどの最適ではないS字型の免疫圧力に遭遇する頻度が高くなります。集団ワクチン接種が進むと、より多くの被験者が、最適ではない免疫圧力を背景に、ある程度のウイルス排出を可能にしますが、ウイルスの感染圧力をさらに低下させることはありません(ワクチン接種者の中で、Covid-19病に自然に罹患する人はますます少なくなるからです)。最適ではないS字型の免疫圧力を示す無症候性の拡散者のリザーバーが拡大すれば、より感染性の高い免疫逃避変種の訓練が促進されます。ワクチン接種が増えれば増えるほど、これらの亜種の繁殖地は大きくなる。その結果、これらの亜種はより急速に適応し、伝播していくことになります。このことは、まもなく若年層の大規模コホートが大量のワクチン接種プログラムに登録されるようになれば、さらに明らかになるでしょう。先に述べた進化とダイナミクスは、インドの亜種の感染力のレベルをめぐる議論が実際には意味をなさない理由をすでに説明しています。ワクチン接種率が上昇した結果、S指向の免疫圧力をより多く受けることになる「より感染力の強い」亜種は、ある時点での感染力のレベルにかかわらず、その感染力を急速に増大させます。また、(親和性の高い)ワクチン抗体に抵抗するように進化するまで、感染力の増加は止まりません。
上述したダイナミクスの進化は、むしろ、ワクチン接種を受けたかどうかにかかわらず、健康な人のウイルス排出量を測定し、ウイルスの特性評価を行う(例えば、シーケンシングを介して)ことでモニターされるべきです。ワクチン接種率が高まれば高まるほど、ワクチン接種者のウイルス感染と進化を監視することが重要になります。しかし、残念ながら、このようなデータが不足しているのが現状です。



03
Sars-CoV-2の亜種は、オリジナルのWuhan株と高いレベルの配列相同性を示しているので、(野生株のSタンパク質を使用した)大量のワクチン接種によって、免疫逃避亜種の選択と適応が可能になると信じる理由は本当にないのでしょうか?(M. Yeadonの説によると)

Sars-CoV-2が最適ではないS字型免疫圧力から逃れることができるのは、スパイク(S)タンパク質のごくわずかな変異だけだからです。S-指向性免疫圧力は、まだ本格的な免疫反応を起こしていないワクチン接種者や、感染によって記憶B細胞のプライミングが行われなかった過去の無症候性感染者に作用します。高齢者、基礎疾患や免疫不全のある人、ウイルスにさらされるリスクの高い人などの弱者を対象とした大規模なワクチン接種キャンペーンが始まると、ワクチン接種者とワクチンを接種していない無症候性感染者の間でウイルス感染がますます起こるようになります。Sタンパク質に1つ以上の変異があり、それによって感受性の高い上皮細胞の受容体結合ドメイン(RBD)への結合力が強くなっている変異体は、Sによる免疫圧力が最適でないため、自然発生的に出現する変異体に競争上の優位性を与える。Sタンパク質が受容体結合ドメイン(RBD)に強く結合することで、ウイルスの感染力が高まる。その結果、パンデミックの際に人々が大量のワクチンを接種したときのように、ウイルスが定期的に最適ではないSによる免疫圧力に遭遇する機会があれば、感染力を高めた免疫逃避変異体が選択され、より効果的に繁殖することになる。Sars-CoV-2の野生型とその亜種の間では、多くのエピトープ、特にT細胞エピトープが保存され、共有されているにもかかわらず、これらのエピトープに対する免疫反応は、初期のウイルス感染と複製の防止には介入しません。これらのエピトープに対する免疫反応は、初期のウイルス感染と複製の防止には介入せず、感染の後期に介入します。これは、これらのエピトープが、ワクチン接種の結果プライミングされた細胞溶解性メモリーT細胞を最初に呼び起こすために必要だからです。さらに、現在のワクチンのいずれも、遺伝的に多様化したMHCクラスIを背景に細胞溶解性T細胞反応を誘導するという証拠はありません。仮にM.Yeadon氏の理論が自然感染に関するものであったとしても、MHCクラスI制限のある細胞溶解性T細胞は、(これらのT細胞をプライムするのに時間がかかるため)感染の後の段階でウイルス感染をコントロールする(すなわち、ウイルスに感染した標的細胞を殺す)ことしかできないでしょう。したがって、これらのケースでは、細胞溶解性T細胞は、上述の条件下でS指向の免疫逃避変種が選択され、競争上の優位性を得ることを防ぐことはできない。しかし、これらの細胞は、病気になった人の感染をコントロールし、回復に貢献するという重要な役割を果たしている。また、感染者が最終的にウイルスを媒介するようになるまでは、適応的な細胞媒介免疫反応は現れないので、T細胞ベースの免疫に対する選択圧も、ウイルスの進化に与える影響ははるかに少ないと考えられます。



04
ワクチン接種率が高ければ高いほど、ウイルスの複製が劇的に減少し、その結果、病気の発生率や出現亜種の発生率が低下する」というマントラが、なぜ今回のパンデミックには当てはまらないのか?

パンデミックとは、新しいウイルスがナイーブな(つまり、これまで感染していなかった)人間の集団に導入されることを意味します。通常、大量のワクチン接種は、高齢者やその他の弱者から始まります。これにより、これらの人々を病気から守る抗S抗体が誘導されるため、集団内の感染率が低下します。一方、非感染者(健康な子供や若者など)は、自然免疫機構(すなわち、自然抗体やナチュラルキラー細胞)によって保護され、親和性の低い短命の抗S抗体しか作られません(実際、無症状の感染者に記憶B細胞が生成されたという証拠はありません)。
自然のパンデミックの際には、人口の中の脆弱な部分から発生する感染圧力は、無症候性感染者のかなりの数が再曝露されるのに十分なレベルにまで高まります。これらの人々は、最適ではない抗S抗体によって自然抗体が抑制されるため、Covid-19病に罹患しやすくなる(後者は約8週間後には検出できなくなる)。しかし、高齢者への大量ワクチン接種や厳格な感染予防策の実施など、集団内の感染圧力を低下させることができる対策を講じれば、Sars-CoV-2が過去に無症状で感染した人々の自然免疫防御を突破することはできず(初感染後すぐに再感染する可能性はますます低くなる)、代わりに、これらの被験者のかなりの数が、最適でない抗S抗体を背景にSars-CoV-2に再感染しても発病することはない。つまり、大量のワクチンを接種することで、以前に無症状で感染した人が及ぼす最適ではないS指向の免疫圧力に、最終的にウイルスが適応できるようになるということです。このように、ウイルスの感染性に対して広く発揮される選択的な免疫圧力によって、より感染性の高いSars-CoV-2の亜種が優勢になることができるのです。ワクチン接種を受ける人が増えれば増えるほど、若くて健康な人や、そうでなければ感染しない人が(潜在的な)無症候性キャリアになり、それによってより多くの感染性亜種がより効果的に繁殖することになります。大規模なワクチン接種キャンペーンが若年層にまで拡大されると、自然感染しても通常は短期間しかウイルスを排出しない被験者が増え、この繁殖地の拡大に貢献することになります。これは、ワクチン接種者が本格的な免疫反応を起こすのに時間がかかることや、ワクチンのSタンパク質と流行中のウイルスのSタンパク質との間にミスマッチが生じる可能性があるためと考えられます。集団予防接種の対象者が若年層になるにつれ、人口の感染圧力を低下させる効果は減少します。これは、若年層へのワクチン接種が病気の予防数に与える影響が非常に小さいためです。むしろ、ワクチン接種率が高まると、S字型の免疫圧力が上昇し、ウイルスの受容体結合ドメイン(RBD)を標的とするように徐々に変化するため、ワクチン抵抗性の免疫逃避変種がより効率的に繁殖・伝播することになります。
結論 ワクチン接種率を上げると、無症候性のウイルス拡散者のリザーバーが徐々に拡大するため、ワクチン接種を受けた高齢者(またはその他の脆弱な対象者)の疾病が減少し、その結果、ウイルス排出量が減少するというメリットは、脆弱性の低い部分でより感染性の高い亜種の拡散と繁殖が促進されることによって打ち消されることになります。ワクチン接種率が高ければ高いほど、後者の効果が、ワクチンによって脆弱な部分の免疫圧力が軽減されることによるメリットを上回ることになります。厳格な感染予防策を同時に実施しても、高齢者(またはその他の弱者)におけるCovid-19の罹患率の低下が、若くて健康な対象者におけるウイルスの進化に及ぼすワクチンを介した影響を遅らせるだけで、防ぐことはできません。このような大規模なワクチン接種キャンペーンに、より若い健康な年齢層が参加すればするほど、主に流通しているSars-CoV-2は、より感染力の強い、最終的にはワクチン耐性を持つ亜種へと進化するスピードが速くなるでしょう。



05
現在進行中のCovid-19のパンデミックを緩和するためには、大量のワクチン接種と厳格な公衆衛生対策を組み合わせても効果がないということをどのように説明しますか?


感染予防対策と大量のワクチン接種はどちらもウイルス量を減少させるので、これは非常に直感に反することだと思います。

まず、現在、感染率がかなり低い国(イスラエル、イギリス、ポルトガルなど)での状況を考えてみましょう。猛烈な勢いで感染・発症した後、これらの国ではウイルスの感染圧が低すぎて、以前に無症状で感染した人々(現在、ウイルス感染の主なリザーバー)の自然免疫防御を突破することができません。先に説明したように、これは、これらの被験者が前回の自然感染の直後、すなわち、前記自然感染の結果として獲得したS特異的Absによって自然抗体(Abs)が強く抑制されている期間に、ウイルスに再曝露される可能性が低いためである。しかし、以前に無症状で感染した個体の感染後のS(パイク)特異的Absは、ウイルスの感染力に対して最適ではない免疫圧力をかけることになる(後者はSに依存するため)。十分なウイルス感染圧があり、十分な数の被験者が最適ではないS依存性の免疫圧を経験すれば、この最適ではない免疫反応から逃れることができるウイルスの変種が選択され、より効果的に繁殖するように訓練される。これにより、S抗体耐性のウイルス亜種が増殖することになる。低感染圧を背景とした厳格な感染予防策により、ウイルスの感染率はさらに低下し、以前に無症状で感染した被験者の再曝露の頻度は、散発的な疾患を引き起こすだけの十分な低さになり、S-directioned immune escape variantが優勢になる可能性はかなり低くなる、と正当に主張することができる。もちろん、このためには、全住民が厳格な感染予防策を遵守していることが前提となります。

しかし、感染圧力が低いことを背景に大量のワクチン接種キャンペーンを行っている国では、大量のワクチン接種と組み合わせることで、厳しい感染予防対策の効果が逆転してしまいます。これは、大量のワクチン接種により、最適ではないS特異的Absを持つ対象者が大幅に増加するためです(例えば、ワクチン接種のスケジュールが完全に完了していない、新生Absの成熟が不完全である、あるいは、以前の患者急増の原因となった、ワクチン由来のSタンパク質とは抗原的特徴が異なる、より感染力の強い優勢な亜種にさらされた場合など)。その結果、厳格な感染予防策によって感染圧力がさらに低下しても、S字型の免疫圧力が最適でない被験者とウイルスが遭遇する頻度が高くなることで相殺されてしまいます。これは特に、ワクチン接種者が無症候性のウイルス拡散者としての能力を持っているにもかかわらず、公衆衛生上の措置が緩和されている場合に当てはまります(例:Covid passport/ green certificatesなど)。つまり、現在、感染率が低い国では、ワクチン接種率がさらに上昇すると、厳格な感染予防対策はますます効果がなくなるということです。最終的には、進化の力学によって、S特異的Absに抵抗できる変異が自然に選択された変異体が優勢になると考えられます。ワクチン接種率が高くなればなるほど、ウイルスの抵抗力にはRBDを標的としたAbsが含まれるようになります。その結果、最終的には感染者が劇的に復活することになります。さらに、ワクチン接種率が高くなると、若年層の接種率が高くなるため、ウイルス抵抗性の影響で、若年層での重症化が増えることになります。より感染性の高い亜種のS方向の変異にうまくマッチした新しいワクチンが、免疫逃避の問題を解決するとは思えません。なぜなら、「抗原性の罪」の効果により、主に以前にプライミングされたS特異的Bメモリー細胞を呼び起こすからです。この結果、元の野生株のSタンパク質に対する迅速なAb反応が起こりますが、リコール効果は、ワクチンのAbsと循環する変異体との間のミスマッチを増幅させるだけで、Sタンパク質は受容体結合ドメイン(RBD)内で新たな、あるいは追加のエスケープ変異を進化させています。

ここで、Covid-19のパンデミックの経過において、やや高い感染圧力から非常に高い感染圧力を特徴とする国(アメリカ大陸、ほとんどのヨーロッパ諸国、イラク、イラン、トルコ、ブラジル、インド、カザフスタン、モンゴルなど)の状況を考えてみましょう。厳重な感染防止策(ロックダウン)を実施しない限り、これらの国の多くで感染率が高い原因となっている感染力の高い亜種が人口に大量に広がるのを防ぐ可能性は低い。高い感染率を背景に行われる集団予防接種キャンペーンでは、以前に無症状で感染した人が、以前の自然感染後すぐに(つまり、自然のCoV非特異的Absが最も抑制されている時点で)ウイルスに再暴露される可能性が劇的に高まります。自然の抗体が、ウイルスに結合するための最適ではないS特異的抗体に負けてしまう可能性が高くなるため、これらの被験者がCovid-19疾患に罹患する可能性も高くなります(より感染性の高い亜種が、自然の免疫防御ラインを突破する可能性が高くなるため)。病気への感受性が高まることで、より感染力の強い循環型ウイルスの拡散がさらに促進されます。このように、ワクチン接種率の上昇は、感染予防対策の効果を低下させ、罹患率と死亡率のプラトーが比較的高いレベル(すなわち、過去の波の間に観察されたプラトーよりも高いレベル)に長期間留まる原因となるだけである。繰り返しになりますが、若年層を対象とした予防接種キャンペーンを行えば行うほど、これらの年齢層で重症化する割合は高くなります。

結論。低い感染率を背景に集団予防接種キャンペーンを行っている国では、無症状の感染者にS-Ab抵抗性の免疫逃避変異体が自然選択されるため、現行のワクチンに対するウイルス抵抗性がすぐに見られるようになります。一方、やや高い感染率を背景に集団予防接種キャンペーンを行っている国では、これまで無症状だった年齢層が、自然免疫やCoV非特異的免疫が広く抑制されるため、これらの年齢層(若年層!)の感受性や脆弱性が高まることになります。どちらの状況も、人命を奪い、医療システムを崩壊させる危険性があることは明らかです。


06
あなたは、ワクチン接種率がまだかなり低いにもかかわらず、多くの国でワクチンによる免疫逃避の効果が見られる、あるいはすでに見られると指摘しています。どのように説明しますか?


私のビデオ講義で述べたように、いくつかの国では、Covid-19ワクチン接種キャンペーンの展開がスピードアップした後、1~2ヵ月ですでに患者が再発生しています。感染の重要なピーク時にキャンペーンを開始した一部の国(イギリス、イスラエル、ポルトガルなど)を除いて、多くの国では、感染予防対策を継続しているにもかかわらず、大規模なワクチン接種キャンペーンを開始した後に、患者数が大幅に増加しているのです。ワクチン接種率が5~10%では、感染者数や罹患率・死亡率を大幅に減少させるには不十分であるという意見があるかもしれませんが、なぜ多くの国でワクチン接種率の増加が感染者の再増加に結びついているのか、特に最も感染しやすいグループが最初に接種されていることを理解することは困難です。感染率が長期間にわたって極めて安定していた国(ベルギーなど)でも、ワクチン接種率が約5%(2回接種のうち1回分)の水準に達した約1カ月後に、突然、患者の大幅な増加が見られるようになりました。では、これはすでに、より感染力の強い免疫逃避型の拡散が進んでいることを示しているのでしょうか。

まず、大規模なワクチン接種キャンペーンが展開されている間に、いくつかの国では、新たに導入された感染性亜種(例えば、英国の亜種)が突然検出され、患者数の急増につながった可能性があることは否定できません。しかし、ワクチン接種者のS字型免疫圧力が最適でないために、より感染力の強い株に競争上の優位性が与えられ、その結果、集団内での優勢と拡散が促進されるというのは、もっともなことのように思われる。この点で、大量のワクチン接種は、より感染性の高い新しい亜種の流通、ひいては伝播を促進し、それによって新たな感染の波が発生し、突然、罹患率や死亡率の重要な増加を引き起こす可能性があります。しかし、感染を止めることができないワクチンを比較的低い確率で接種したとしても、(自然に)出現した、より感染力の強い免疫逃避型の適合性が高まり、優勢になる可能性があることを認識することが重要です。Covid-19に対する(適応的な!)集団免疫を生成するためには、高いワクチン接種率(70-80%まで)が必要であると仮定されてきましたが、より感染力の強い免疫逃避変種の「訓練」を促進するワクチン接種率の閾値は存在しません。なぜか?大規模なワクチン接種キャンペーンは、まず高齢者やリスクのある人々を対象とするため、ワクチン接種率が小さくても、かなりの割合の脆弱な対象者がすでに潜在的な無症候性キャリアになってしまいます。無症状の感染者は、より感染力の強い免疫逃避変種が自分の適性を高めるための温床となるため(この集団では、最適ではないS標的免疫圧力を受けることが多いため)、ワクチン接種の一つ一つがこの温床を強化することになります。また、ワクチンが病気を予防するものである限り、脆弱な人々にワクチンを接種することは、彼らを無症候性感染の潜在的な標的にするだけでなく、同時に、ウイルスが容易に(すなわち、免疫圧力を経験せずに)突破できる免疫状態にある被験者の数を減らすことになるということを認識することも重要です。つまり、ワクチン接種率の向上は、選択された感染力の強いSars-CoV-2の変異体の適応を促進するという点で、(適応)集団免疫の推定閾値の達成に貢献するという点よりも、はるかに劇的な効果をもたらすということです。免疫逃避変異体の流通が促進されても、(適応)集団免疫を獲得するためのワクチン接種率に必要な閾値が上がるだけなので、現在のワクチンを用いた集団予防接種キャンペーンの結果として得られるワクチン接種率は、集団が集団免疫を獲得するのに十分な高さにはならないと結論づけるのが妥当である。


07
現在、インドではCovid-19の患者数が爆発的に増加しています。これは、インド全体のワクチン接種率がまだ比較的低いため、大量のワクチン接種の効果によるものではないですよね?


その通りです。大規模なワクチン接種キャンペーン(パンデミックの最中に現行のワクチンを使用する)以外にも、Covid-19のパンデミック時にウイルスの免疫逃避を引き起こす可能性のある介入や影響があることを理解することが重要です。

集団の大部分に最適ではないS字型の免疫圧力が発生しやすい状況では、より高いウイルス感染力を可能にする1つ以上の突然変異を特徴とする変異体の選択と適応が促進される可能性があります。ワクチン接種者は、最適ではないS字型の免疫圧力にさらされることが多いため、最終的にS字型に耐性を持ち、したがってワクチンアブスにも耐性を持つ可能性のある、より感染力の高い亜種の主要な標的集団となります。しかし、ワクチンを接種していない無症候性感染者もまた、最適なS指向性免疫圧力を受けていることが多く、したがって、より感染力が強く、最終的には抗S抗体に耐性を持つ亜種の温床となる可能性があります。住宅事情や衛生環境が良好な地域では、Covid-19に感染した患者を隔離するなどの厳格な感染予防策を実施することで、ウイルスの感染圧力を劇的に減少させることができる。しかし、相互の接触が十分に頻繁であれば、無症状の感染者はウイルスの継続的な感染源となります。この集団では、最適ではないS字型の免疫圧力を背景にして、ウイルスの複製と感染が起こる。この集団の感染率は比較的低いため(感染予防対策!)、自然のCoV非特異抗体(Abs)の抑制は、通常、これらの被験者に重篤な疾患を引き起こすのに十分ではなく、より感染性の高い亜種の選択と適応を促進する可能性が高いと考えられます。つまり、厳格な感染予防策は、より感染力の強いSars-CoV-2の変異体の流通を促進する可能性があるのです。若い世代と年配の世代の接触を防ぐことで、フィットネスが促進され、より感染力の強い亜種が優勢になると考えるのが妥当であろう。

一方、住居や衛生環境が劣悪な地域(例えば、ファベーラ(ブラジルのマナウス)やスラム(インドのムンバイ)のように、過密で衛生環境が劣悪な地域)では、ウイルスは非常に容易に拡散し、そのような環境で生活する人口の大部分に急速に感染する。これにより、人口のかなりの割合が無症状で感染し、以前に無症状で感染した被験者のかなりの割合が、前回の曝露後すぐに、すなわち、最適でないS指向性Absがまだかなり高い時点で、ウイルスに再感染する可能性が大幅に高まることになる。このように、以前に無症状で感染した被験者が、病気にならない程度の生得的なCoV非特異的抗体を持っていた場合、彼らのS指向抗体がウイルスのスパイクタンパク質に強い免疫圧力をかけることになる。これは、S指向抗体がSars-CoV-2への結合においてACE-2受容体に勝てないような変異が選択され(例えば、RBDドメイン)、その結果、ウイルスが抗S抗体に対して抵抗性を持つようになるという点で、さらに感染性の高い変種の選択と適応を促進する可能性が高い。つまり、感染防止策がないと、特にS標的抗体の親和性が高くない場合には、S標的抗体の結合を完全に克服できるほどの感染力を示す変異体へとウイルスが劇的に進化することになる。人口の平均年齢が低ければ低いほど、抵抗性のある変異体が他の感染力の弱いウイルスの変異体を支配するのに十分な能力を持つようになるのが早いと考えるのが妥当である。

上記のどちらのケースでも、大規模なワクチン接種キャンペーンが行われていない場合には、選択的な免疫逃避が発生する可能性があります(ワクチンが感染を阻止できない場合)。しかし、大規模なワクチン接種は、人口の大部分に最適ではないS指向の免疫圧力を発生させることにさらに貢献するので、これらのキャンペーンが最終的に、現在インドで進行中のものに匹敵する巨大な病気の波を引き起こすことに疑いの余地はありません。現在のワクチンは主にスパイクタンパク質内のRBDを標的としているため、このような免疫圧力がかかると、最終的にはSのRBDへのワクチンAbsの結合に打ち勝って、さらに感染力の強いウイルス亜種が選択され、適応されることになります。

二重、三重の変異体が流通していることを背景にした大量のワクチン接種が、インドでさらに劇的な罹患率と死亡率の波をもたらすことにならないとは想像できません。



08
高齢者のほとんどにワクチンを接種した国では、若年層にCovid-19の急増が見られることが多くなっています。したがって、できるだけ早く若い世代にワクチンを接種することが理にかなっているのではないでしょうか?


この結論は完全に間違っています。私は何度も説明していますが(私のウェブサイトのいくつかの寄稿を参照)、(前回の波の時に保護されていた)若者の感受性が高まるのは、感染率の高まり(例えば、ウイルスの重要な排出の結果として)の複合的な影響によるものです。感染率の上昇(例えば、前の波で感染した被験者による重要なウイルス排出の結果、さらに最近では、より感染力の強い亜種の流通による)と、以前に無症状で感染したこれらの若者における亜種非特異的な自然抗体の抑制(感染後の最適な抗S抗体が、CoV非特異的な自然抗体を凌駕するため)の複合的な効果から生じるものである。より多くの感染性亜種が流通することで、より高い感染圧力にさらされている中で、これらの自然抗体の抑制を避けるためには、現在、若者がS特異的抗体の血清陰性になるか、またはその状態を維持することが重要になっています。そうすれば、自然に備わっているCoV非特異的抗体が、あらゆる種類のSars-CoV-2亜種や他のコロナウイルス(CoV)にも対応できるようになります。現在、十分に信頼できる血清学的自己検査が市販されていないため、若年者はもちろん、健康な高齢者(65歳未満など)であっても、ウイルスに再感染しないようにすることが最も重要である。これは、以前に感染した結果、S-specific Absがまだ(最適ではない)残っている可能性があるからです。再感染した場合、これらのAbsのレベルは、自然免疫を十分に抑制し、(重篤な)疾患を引き起こすのに十分なレベルである可能性があります。ウィルスの進化に伴い、ワクチンの有効性が低下する可能性が高いため(これは間違いなく起こる)、ワクチン接種者がワクチン由来のS特異的Absによって保護されなくなる危険性が高い。このような事態は、健康な子供や若者にとっては、すべてのSars-CoV-2亜種に対して高いレベルの自然抗体を持っているため、特に悪影響を及ぼすと考えられます。

09
ワクチンが効いているということは、大規模なワクチン接種を行っている国では、感染症や病気の波が減少しているということではないでしょうか?

このサイトに掲載されている私の講演でも説明していますが、これらの減少はワクチンキャンペーンの効果とは考えられません。英国やイスラエルでは、ワクチン接種後数週間で、しかも接種率がまだ非常に低かった時期に、患者数の急激な減少がすでに観察されており、集団接種によるものではないことは明らかです(例えば、英国では、患者数の急激な減少が観察された期間中、2~10%の人が1回しか接種を受けていませんでした)。ワクチン接種率にかかわらず、感染者数の急な増加には必ず素晴らしい減少が伴い、前回の波の後に観察されたものよりも高いレベルに位置するプラトーに至ります(例えば、ウクライナ、ハンガリー、ウルグアイ、そして間もなくインドでの曲線の推移を参照)。先に説明したように、これらの国で感染率が著しく低下しているのは、発症して生き残った人々がS特異的Absによってますます保護されているのに対し、発症しなかった人々は、病気に抵抗するのに十分なレベルの機能的な天然Absを保持しているからである。獲得免疫や自然免疫のレベルが高いため、これらのグループはウイルスの複製を十分にコントロールすることができ、ウイルスの排出を大幅に減少させることができ、その結果、集団におけるウイルスの広がりや感染力を大幅に減少させることができるのです。イスラエルやイギリスなどで行われたワクチン接種キャンペーンが感染のピークと重なったために、その後の感染者数の減少がワクチン接種の直接的な結果であると誤って解釈されている(一部の)のです。


10
武漢の研究は、無症候性感染者がウイルスの感染源ではないことを証明しているのでしょうか?

武漢の研究は、無症候性感染者がウイルスを排出していないことを示していると解釈されることが多いです。しかし、この研究は、無症候性感染者によるウイルス感染の可能性を示すために行われたものではなく、ロックダウン後の武漢におけるCovid-19感染者のリスクを評価するために行われたものであることを心に留めておく必要があります。また、感染性の排出と伝播を調査することを目的とした研究では、核酸検査の陽性化ではなく、ウイルス感染性アッセイによってテストされる生存ウイルスの排出を調査する必要があります。さらに、今回の論文は横断的なスクリーニング研究について報告されているため、感染の連鎖の時系列的な順序に関する情報は提供されていません。そのため、無症候性の陽性者が、身近な人よりも先に感染したという証拠はありません。実際には、1174人の身近な人が先に感染していたかもしれないが、スクリーニング調査で300人の無症候性陽性例が確認され、RT-PCR検査で陰性となった時点では、すでにウイルスが排除されていたのかもしれないのである。無症候性感染者のウイルス排出期間が短いことを考えると、被験者がウイルスを感染させた相手の一部がまだPCR陽性であり、場合によっては血清陽性でもある横断的な時点で、核酸スクリーニング検査で陰性となることは珍しくありません(無症候性陽性例の63.3%の場合がそうでした)。

したがって、今回の調査では、無症候性陽性者が感染力を持ち、近親者への感染源となる可能性が低いと結論づけることはできません。無症候性の感染者は、症候性の対象者と比較して、一般的にウイルス量が少なく、ウイルス排出期間も短いが、無症候性であるという理由だけでなく、ウイルス拡散者としての役割を果たす可能性がある(特に、文献からの裏付けのある文献:トピック2参照)。以上のことから、今回の研究では、無症候性陽性例の頻度が既往感染確認例の有病率と相関していることが明らかになりました。つまり、感染圧力が高ければ高いほど、ロックダウン後の時間帯まで無症候性感染の陽性例が検出される可能性が高くなるということである。



11
抗原特異的抗体(Abs)が自然のAbsを抑制するのであれば、Covid-19ワクチン以外のワクチンも同様に自然のAbsを抑制するのでは?

いいえ、ワクチンが自然のAbsとSARS-CoV-2(そのすべての変異型を含む)との相互作用を抑制するためには、SARS-CoV-2に結合するAbsを誘導しなければなりません。確かに、SARS-CoV-2に結合できるAbsを誘導するワクチンは、自然免疫抑制剤の役割を果たす可能性があります。したがって、風邪の原因となる特定のコロナウイルスに特異的に作用するAbsであっても、SARS-CoV-2やそのすべての変異体のような他のコロナウイルスにも結合できる(中和はできない!)可能性があるため、CoV非特異的な自然のAbsを抑制することになるかもしれない。しかし、特定のコロナウイルスを対象としないワクチンによって誘導されたワクチン抗体は、SARS-CoV-2に結合するCoV非特異的自然抗体と競合することはない。

12
感染力の強い亜種は、より重篤な疾患を引き起こすのではないか?

これは正しいことですが、ウイルスの本質的な特性が変化したことによる直接的な影響とは考えられません。より感染力の強い亜種が流通株の主流となった場合、集団におけるウイルスの感染力の度合いが高まります。その結果、以前に無症状で感染した人が、最適ではない(つまり中和活性がない)抗S抗体によるCoV非特異的自然抗体の抑制レベルがまだ大きい時点で、ウイルスに再暴露される可能性が高くなります。自然抗体の抑制レベルに応じて、これらの被験者の一部(主に若い年齢層)は、Covid-19病に非常に感受性が高くなる可能性がある。その結果、彼らが重症化する可能性は、ウイルス亜種の感染力が強まったことによる直接的な結果ではなく、そのような感染力の強い亜種が主に流通することでウイルスの拡散が促進された結果、多くの被験者に発生しやすい自然免疫の抑制に起因する。

しかし、より感染力の強い変異体には、感染力を高める原因となる変異以外の変異が備わっている可能性があることが既に報告されている。これらの変異の中には、Sタンパク質以外のタンパク質をコードする遺伝子配列に存在するものもあり、これらの変異がウイルスの複製レベルを高め、それによって高い病原性をもたらす可能性があると考えられている。

結論として、感染力が高いこと自体がウイルスの毒性が高いこととは関連しない。


13
イスラエルでは、大規模なワクチン接種によってパンデミックがほぼ停止したと思われ、ワクチンを接種した人々に対して劇的な効果が観察されていないことは、どのように説明できるでしょうか。

ワクチン接種者のワクチン抗体に対するウイルスの抵抗力により、イスラエルでサージが起こるのは数週間の問題です。夏前にはこのサージが起こると予想しています。


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開かれた科学的な議論がなされていないのに、一般の人々がどのように判断すればよいのでしょうか?

これらの真実はすぐに明らかになるでしょう。しかし、何度か繰り返してきたように、これは専門家が間違っているとか正しいとかいう問題ではなく、極めて複雑な現象の背後にある科学を、現行のワクチンを打てと言われている人たちに理解してもらうための問題なのです。公的な議論がなく、集団予防接種の推進者が、感染症の基本的な人口動態や、人間の大規模な介入による影響などの基本的な疑問に答えようとしないため、一般の人々が適切な判断を下せる可能性は低いのです。これは単なる道徳的な義務のような気がしますが、真実が誰の目にも明らかになる前に、私や他の人々の努力だけでこのナンセンスなことを止められるとは思わないという点で、私は決してナイーブではありません。


15
イスラエルやアメリカ、そしてインドやウクライナなどの国々を見て、あなたは今、何を期待していますか?


これらの集団はすべて、最終的にはワクチンに対する耐性を持つように進化するでしょう。イギリスやイスラエルのように、感染率の低さ(新規感染者数の減少)を背景に、無症候性の人々(これらの国ではワクチン接種率がすでにかなり高いので、ワクチン接種者も増えています)の間で耐性株が繁殖している集団もあります。私がこのように言っているのは、集団内の感染圧力が低いと、感染力を高めた亜種の適応が促進されるからです。しかし、ワクチンを接種した人の中でウイルスがより高い感染力を獲得するためには、ワクチンによる圧力を完全に克服しなければなりません。ワクチンの接種率が高いために感染が激減している現在、ウイルスが十分に増殖するための条件となっています。

感染力がまだかなり高い国(例:米国)では、ウイルスは、ワクチンに対する完全な耐性が発生する前に、感染力を高める1つ以上の中間段階を経て、耐性に進化する可能性が高い。つまり、まず、1つ以上のさらに感染力の強い変種が出現し、適応して、多かれ少なかれ重要な感染と病気の波を引き起こすと予想されます。これらの波が急で重要であればあるほど、その衰退はより印象的なものとなり、(相対的に)低いプラトーに達することになります(例:米国、フランス、チリ、ブラジルなどと比較して、ウクライナ、ハンガリー、ウルグアイ、インドなど)。


16
インドでは何が起こっているのでしょうか?あなたの説明によれば、自然の免疫システムは、その非特異的な性質のために、ウイルスやその変異体と戦うことができたはずですが。

私は、無症状の感染者の間でウイルスが大量に拡散したと考えています。このような無症候性感染の大部分は、気づかれずに済んだのではないでしょうか。無症状の感染者は、より感染力の強いSars-CoV-2の亜種の拡散を促進します(ウェブサイトの関連講義を参照してください)。これは、S特異的抗体(Abs)が最適でないために自然抗体が抑制されている既感染者の再曝露がますます頻繁になるためです。免疫圧力が広がれば広まるほど、免疫逃避変異体の選択が感染力の強化を促進する可能性が高くなります。スパイク(S)タンパク質に対する広範な免疫圧力が存在する中で、ウイルスが複製するための最も効果的な方法は、Sタンパク質を標的とした抗体の効果を克服することです。つまり、Sタンパク質に対する広範な免疫圧力が、ACE-2受容体のウイルスへの結合を可能にし、S特異的抗体のウイルスへの結合を完全に凌駕するようなウイルス変異体の選択を促進すると考えられる。このような場合、ウイルスはS特異的抗体に対して抵抗性を持つことになる。大規模なワクチン接種キャンペーンが完全に実施される前にインドで起こったと思われるような、無症状の感染が多発する極端な状況では、S特異的抗体に対する耐性が自然なパンデミックの過程で実際に発生する可能性がある。しかし、現在行われている集団予防接種キャンペーンが、S抗体耐性を持つ変異体にとって競争上の優位性をもたらしていることは間違いありません。ワクチン接種者は、ワクチンを接種していない無症候性感染者と同様に、最適ではないS字型の免疫圧力を受けることが多いため、S字型のAbs、つまりワクチン用のAbsに耐性を持つ亜種にとっては、重要な標的集団となるのです。その結果、これまで無症状で感染していた人(すなわち、第一波で感染した人)やワクチンを接種した人が、現在、重要な第二波の感染・発病で観察されているように、(重篤な)病気に非常にかかりやすくなっています。

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パンデミックの扱いが違っていたら、勝手に鎮火していたと思いますか?過去の他のパンデミック(スペイン風邪やポリオのパンデミックなど)でもそうだったのでしょうか?また、そうだとしたら、パンデミックが消え去るまでに多くの人が死ぬことが予想されるのでしょうか(あなたが現状と呼ぶ自然なパンデミックと人工的なパンデミックの違いは一体何なのでしょうか)。

このテーマに関する私の講義をご覧ください。Sars-CoV-2は無症候性キャリアを介して感染する可能性があり、また無症候性感染者が多いことから、より感染力の強い亜種への「自然な」進化は避けられないと私は考えています。過密状態で個人や環境の衛生状態が悪くなければ(例えばインドのように)、感染予防対策はより感染力の強い亜種の選択と適応につながる可能性が高い。どのような状況であっても、大量のワクチン接種キャンペーンは、循環している亜種の感染性をさらに促進させ、最終的には、ワクチン用のアブや過去の自然感染の結果として誘発されたアブに対する耐性をもたらします。自然のパンデミックとは対照的に、人工的なパンデミックは、大規模な感染予防策や大量のワクチン接種キャンペーンなど、前例のない大規模な人間の介入によって特徴付けられます。1918年に起きたインフルエンザの大流行や、2002年から2004年にかけて起きたSARS-CoV-1の大流行(これは実際にはパンデミックというよりもエピデミックであった)とは異なり、Sars-CoV-2の自然な大流行は、鎮火するまでに人命を奪う割合がはるかに高いと私は考えている。感染力が高まるという自己増殖サイクルのため、このようなパンデミックは、残りの人口の大部分が、感染力の高い亜種でさえももはや突破できないレベルの生来の免疫力を持つようになって初めて終息する可能性があります。しかし、自然のSars-CoV-2パンデミックの進化は、殺菌免疫を誘導するワクチンが開発されるまでの時間を確実に長くするでしょう(より感染力の強い亜種の数とそのウイルス感染力のレベルが急激に増加することはないからです)。
ポリオや天然痘に関して言えば、これらの予防接種キャンペーンが成功したのは、弱毒性生ワクチンの導入によるところが大きいことを忘れてはなりません。今回のCovid-19パンデミックとの戦いで使用されている現在のワクチンは、いずれも生ワクチンではありません。


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ウイルスがすでに集団の中で循環している場合には、予防のためのワクチンを使用すべきではないというお話がありました。これは、ファイザー社のワクチンの定義と同じですか?では、このワクチンと治療用ワクチンの違いは何でしょうか?また、50年代にポリオが大流行した時には何が使われたのでしょうか?パンデミックの最中にワクチンが投与され、実際にパンデミックを阻止したのではないか?あれは治療用のワクチンだったのですか?

予防ワクチンとは、病原体にさらされる前に接種するワクチンのことです。これは重要なことで、ワクチンを接種する前に病原体にさらされた場合、個人としては保護されない可能性があります。しかし、集団レベルでは、すでにウイルスにさらされている状態で予防ワクチンを使用することのリスクは、選択された免疫逃避変種の適応を促進する可能性があるため、より劇的なものとなります。このリスクは、変異性の高いウイルスのパンデミックと大規模なワクチン接種キャンペーンが組み合わされた場合に特に関係してきます。ポリオや季節性インフルエンザの予防ワクチンの成功例と比較する人は、リンゴとオレンジを比較しているようなものです。なぜなら、これらの感染症はアウトブレイク/疫病に関連しており、ウイルスに再暴露されてもすぐに回復できる集団免疫を背景に発生しているからです(もちろん、パンデミックの場合はそうではありません)。つまり、再曝露時に「最適な」免疫が人口の大部分で呼び戻されるため、ウイルスには、ウイルス免疫逃避変異体の生存と増殖を促進する機会が残されないのです。しかし、もし私たちが本物のインフルエンザ・パンデミック(抗原ドリフトではなく、抗原シフト、つまり集団免疫が存在しない「新型」ウイルスの発生)に直面していたら、予防ワクチンを使用したとしても、それをコントロールするのに苦労するでしょう(ただし、インフルエンザの場合は、無症候性感染者によるウイルスの排出が無視できるという点で、状況は少し有利です)。

治療用ワクチンとは、すでに病気に感染した人を治すことができるワクチンです。これは、ワクチンによって引き起こされる免疫反応が、すでに感染した細胞や病的に変化した細胞(例えば、がんの場合は後者)を殺すことができるからです。また、免疫記憶を誘導することができれば、病気の予防にも利用できます。


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いくつかの国では、大規模なワクチン接種キャンペーンの成功が見え始めており、ワクチン接種率の向上は、人々が夏休みの計画を立てる上で明るい展望を開いていると主張している。この約束や予測が正しいかどうか、どうやって検証すればいいのでしょうか?


最初に断っておきますが、私はパニックを起こしているわけではなく、非合理的に楽観的ではなく現実的でありたいと考えています。

感染圧の動態と、その影響による発病の可能性や、過去に無症状で感染した被験者の最適ではない免疫圧の働きに基づいて、特定の国や地域でパンデミックがどのように進行するかをより合理的に推定することができます(「感染力の強いSars-2-CoV亜種のパンデミック時の集団予防接種キャンペーンの結果に関する予測」を参照)。現在行われている大量のワクチン接種によって、人々の感染率や疾病率が減少していることは間違いありません。しかし、感染圧力の低下は、主にまだワクチンを接種していない人々に関係しているため、非常に慎重になる必要があります。というのも、ワクチン接種者に対する検査は、日常的にはもちろん、組織的にも行われていないからです。しかし、無症状の人もウイルスを排出する可能性があるという十分な証拠があります。特にワクチン接種者が亜種に感染した場合、Sars-CoV-2を排出・伝播することが何度も示されています。そのため、現在報告されている感染率は過小評価されています。もちろん、大規模なワクチン接種プログラムが進めば進むほど、この傾向は強まります。つまり、過小評価されているのは、報告されていない健康な、つまり無症候性の対象者の感染であり、その中にはワクチン接種者も含まれていることが増えています。現在、いくつかの国の保健当局が提案している予測には、この重要な要素が欠けています。前回の寄稿(「Predictions on mass vaccination campaigns during a pandemic of more infectious Sars-2-CoV variants」)では、過去に無症状で感染した被験者やワクチン接種者において、ウイルスが最適ではないS方向の圧力から逃れる可能性について、感染圧力の低下が重要であることを強調しました。私が強調したのは、(大量のワクチン接種により)ウイルスが最適ではないS字型の免疫圧力にさらされる頻度が高くなると、より感染力の強い亜種の繁殖地となり、後者はワクチン抗体に対する完全な抵抗性が得られるまで、より高いレベルの感染力に向かって進化するということです。このことは、より感染力の強い変異体(例えば、インドの二重変異体)を導入することで、競争上の優位性を得て、その増殖を促進することを意味しています。大量のワクチンを接種する場合、「より感染力の強い」変異体は、ワクチンに対する完全な耐性を得るための進化の中間段階に過ぎないと理解することが重要です。

例えば、私の母国であるベルギーでは、公衆衛生当局が最近、感染率、罹患率、死亡率の大幅な低下(20~30%)を報告しました。このような「好ましい」進展は、社会的措置のさらなる緩和と経済開放を継続するという彼らの決定を裏付けるものであり、夏休みに向けて希望に満ちた展望を提供するものです。しかし、ワクチンを接種した人によるウイルス感染と、それに伴う感染性の高い亜種の繁殖を無視する限り、この「亜種」のパンデミックがどのように進展するかについて、合理的で信頼できる予測を立てることは不可能である。言うまでもなく、健康な人々の間で社会的な接触が増えれば(大部分は以前に無症候性の感染者と着実に増加しているワクチン接種者で構成されている)、Sars-CoV-2の亜種が最適ではないS指向性の免疫圧力にさらされる可能性が高まるだけです。したがって、保健当局が描き、政治家が盲目的に採用している現在の展望は、太陽の光を浴びた明るい氷山の一角にすぎず、表面下にある暗いがより代表的な部分はまだ見えず、簡単には理解できないと結論づけるのが妥当でしょう。このことは、当局が、ワクチン接種者のウイルス排出を系統的に監視したり、排出されたウイルスの配列を調べて、ワクチンのAbsが標的とするウイルスのドメイン(すなわち、ウイルスの受容体結合ドメイン(RBD))への変異が進化的に収束する可能性を調査しないことを決定した場合に特に当てはまります。例えば、CDCは最近、Covid-19ワクチンによるブレイクスルー事例のモニタリングや報告を、入院や死亡に至った事例に限定することを決定しました。したがって、現在報告されている感染者数や再現率は、大きく過小評価されており、誤解を招いていることは間違いありません。私の母国の状況に話を戻すと、最近報告された症例は、まもなくある種のプラトー(わずかに減少または傾斜しているだけ)で横ばいになり、そこから数週間または数ヶ月以内に罹患率と死亡率の新しい波が起こると合理的に予測できます。そのタイムラグと大きさ、影響を受ける年齢層(若年層と高齢層、つまり非接種者と接種者)は、現在行われている大規模なワクチン接種キャンペーンの速度と範囲、そして「より感染力の強い」免疫逃避型が最終的にワクチン耐性型に進化する速度に依存します。すでに何度も述べているように、若年層の登録が増えることは、完全なワクチン耐性に向けた亜種の進化を加速させるだけです。したがって、ワクチン接種率を高くすることは、このような進化のダイナミクスを促進することになり、従って、集団免疫の確立には全く寄与しません。

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Covid-19の罹患率や死亡率の急増は、主にワクチンを接種していない人に影響を与えるものですが、ではなぜ大量のワクチン接種キャンペーンを中止するよう求めるのでしょうか。

ワクチン接種がウイルスの感染圧を低下させるというマントラは、より多くの人にワクチンを接種すれば、それだけ感染者が減り、その結果、病気にかかる人も減ると信じさせています。誤解を招きやすいが、一見、理にかなっているようにも見える。では、なぜこのような誤解を招くような理由があるのでしょうか。
まず、(変異性の高いウイルスのパンデミックという状況下では)大量のワクチン接種キャンペーンによって、より感染力の高い亜種が繁殖するということを理解することが重要です。最適ではないS指向の免疫圧力は、この免疫圧力に抵抗できるSタンパク質内の突然変異を選択するので、そのような突然変異を含む変異体は、より感染力が強く、したがって、より効率的に繁殖します。パンデミック時の大規模なワクチン接種には、最適ではないS字型の免疫圧力がつきものなので、「より感染力の強い」変異体がどんどん流通し、優勢になっていきます。その結果、宿主集団の感染率も同様に上昇する。S特異的抗体(Abs)が(重篤な)疾患を予防する限り、完全な(!)ワクチン接種を受けた人や自然に免疫を得た人(つまり自然感染の結果)は、ワクチン接種を受けていない人や以前に症状が出た人よりも、より優れた臨床的保護を享受することができます。しかし、Sars-CoV-2のパンデミックの最中に行われた大量のワクチン接種キャンペーンは、S-directed Absに対する完全な耐性を獲得するためにウイルスを進化させる能力があることを認識することが最も重要です。大規模なワクチン接種が進めば、感染圧力は低下し(特に重症化を防ぐことができます)、一方で国民の免疫状態は強化されます(増え続けるワクチン接種者のAb抗体価が上昇します)。この組み合わせにより、感染力の強い亜種の選択と適応が可能になり、あるいは新たに導入された感染力の強い亜種(インドの突然変異体など)の伝播がますます促進されます。使用されているどのワクチンもウイルス感染を阻止することができず、現在流通している亜種はすでに(元の野生型株よりも)感染力が強いため、さらに感染力の強い亜種の選択と適応、または新たに導入された感染力の強い亜種の流通が促進され、それによってより多くの、または感染力の強い亜種が優勢になることができます。この自然進化のダイナミクスは、より多くの若い年齢層が集団予防接種キャンペーンに参加することで大きく促進されます。若年層への大量ワクチン接種は、感染圧力や疾病の減少にはほとんど寄与しませんが、無症候性拡散者のリザーバーを増やし、より多くの感染性亜種の繁殖地を拡大することに大きく寄与します。このパンデミックの進化のダイナミクスが大量のワクチン接種によって形成され続けている限り、私たちは完全なワクチン耐性が発生することを覚悟しなければなりません。もし、大量のワクチン接種とそれに付随する感染予防策が、感染圧力と疾病を減少させるための唯一のアプローチとして継続されるのであれば、このパンデミックの終盤は、必然的にワクチン耐性の結果によって決定されることになります。ワクチン抵抗性が発生すると、ワクチン接種者と非接種者の両方の状況が劇的に変化します。なぜなら、ワクチン由来のAbsは、単に天然のバリアント非特異的Absの機能を抑制するだけであり、したがって、天然の/生得的なAbsが媒介するウイルスクリアランスを阻害するからです。その結果、ワクチン接種率が高まれば高まるほど(若年層が増えれば増えるほど)、「より感染力の強い」亜種がワクチンのS特異的Absに抵抗するように進化し、ワクチン接種者よりも非接種者の方がよりよく保護されるようになるでしょう。ワクチン由来のS特異的Absに対する抵抗性は、自然感染後に獲得したAbsの機能性に影響を及ぼす可能性が高いとはいえ、急性Covid-19病から回復した人は、ワクチンを接種したとしても、再感染時に(重症の)Covid-19病に抵抗できると考えるのが妥当でしょう。以前に急性で自己限定的なCovid-19病に罹患しなかったワクチン接種者とは対照的に、以前に症状を呈していた感染者は、ウイルス感染細胞を標的とすることができる機能的な記憶T細胞を発達させており、したがって、ウイルス感染を無効にすることができます。確かに、記憶CTL(細胞傷害性Tリンパ球)がSars-CoV-2に再暴露されたときに呼び戻されるためには、S特異的なAbsが必要かもしれません。しかし、これらの抗体は、ワクチン抵抗性のSars-CoV-2変異体を完全に中和することができなくなったとしても、Sタンパク質に結合することができるため、Agを提示する細胞によるウイルス粒子のAbによる取り込みと処理が可能になります。


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本格的なワクチン耐性が発生するまでには、どのくらいの時間がかかるのでしょうか?それまでの間、ワクチンを接種していない人が、ワクチンを接種した人に比べて、(重症の)コビッド-19病に罹患するリスクはどの程度なのでしょうか。

これは基本的に以下のようないくつかの要因に依存するため、正確に予測できる方程式はありません。
i) 有効繁殖数(「感染圧」の指標として)。この数は、ウイルスの感染力と感染防止策の展開レベルによって大きく左右されます。
ii) 大規模な予防接種プログラムの速度と範囲、特に若い年齢層の登録状況
iii) Peter McCullough博士らが提案した(そしてある程度はすでに実施されている)早期治療プロトコルの採用レベル
感染力がやや低い状態で大規模なワクチン接種キャンペーンを展開し、すでに多くのワクチン接種率を達成している(小)国では、現在、罹患率と死亡率の重要な波を目の当たりにしています(セーシェル、モルディブ、バーレーンなど)。この進化は、大量のワクチン接種の結果、より感染力の強い亜種の伝播が促進されたことによるものである可能性は否定できません。感染圧の低下とS字型免疫状態の上昇が相まって、より多くの感染性亜種の繁殖と拡散が促進される可能性が高いため、低い感染圧を背景に高いワクチン接種率を達成している大国(イギリス、イスラエル、ポルトガルなど)では、同様の進化がますます顕著になると予想するのが妥当である。これらの国は、上記の島々よりもはるかに大きく、したがって人口統計学的にも不均一であるため、同様の進化がまず特定の地域や都市に限定されてから、より一般的に観察されるようになるかもしれません。
上記のような条件で、より感染力の強い亜種の繁殖地となっている国に、感染力の強い亜種(例:インド変異体)が持ち込まれると、これらの亜種の完全なワクチン耐性への進化が促進される可能性があります。現在、英国で急速に拡大しているインドの変異体の問題は、これが事実上そうなっているかどうかを教えてくれるでしょう。
一方、(主に高い罹患率による)やや高めの感染圧力を背景に大規模なワクチン接種キャンペーンを実施している国で、亜種がワクチン耐性に向けて進化するためには、より多くの時間が必要になるかもしれません。これは、より多くの感染性亜種の繁殖を促進する条件が満たされる前に、まず感染圧が(大量のワクチン接種によって)十分に低下する必要があるからです。したがって、私は、感染圧力が高い国でワクチン接種率が高いと、ワクチン耐性を持つ亜種が出現する前に、まず、より多くの感染性亜種による罹患率と疾病の波がさらに1つ以上発生すると予想しています(例:ブラジル、チリ、ウルグアイ、米国)。罹患率、つまり感染圧が下がれば下がるほど、集団予防接種は「最適ではないS指向の免疫圧」の集団の蓄えを拡大させることに貢献し、「病気」の集団の蓄えをさらに減少させる(最適な感染圧を引き起こす)ことには貢献しなくなるのである。言い換えれば、感染圧が低い状態では、無症候性の拡散者はますます感染力の強い亜種の繁殖地として機能することになる。人々を無症状の拡散者に変えれば変えるほど(これが大量のワクチン接種の目的です)、この繁殖地は大きくなります。ワクチン接種者が若ければ若いほど、罹患率(および死亡率)の減少よりも感染力の強い亜種の増加にバランスが傾くことになります。感染力の強い亜種は、最初はワクチン接種を受けていない人の方がワクチン接種を受けた人よりも重症化するリスクが高くなります。しかし、ワクチン抵抗性が確立されると、ワクチンを受けていない人は、自然の/生来のCoV非特異的抗体(Abs)に頼ることができるのに対し、ワクチンを受けた人はそれができないため、逆のことが起こります。
ワクチン接種率が同じように高いにもかかわらず、パンデミックの進展が国によって大きく異なる理由は、このような力学にあります。一部の国(ブラジル、チリ、ウルグアイ、米国など)では、先進的なワクチン接種キャンペーンにより、感染しやすい人々の死亡率や罹患率が大幅に減少していますが、他の国では、大量のワクチン接種により、より感染力の強い亜種の流通が促進されています(英国で最もよく知られています)。後者は必然的に、ワクチンを接種していない免疫力の低い人々の罹患率や死亡率を高めることになります(セイシェル、モルディブ、バーレーンなどの小さな島々ではすでに見られます)。後者には、高齢者、基礎疾患のある人、その他の免疫抑制された人や、S特異的Absのレベルや質が最適でないために(例えば、最近の無症候性感染、不完全なワクチン接種、自然感染後のAbsの力価の低下など)、Covid-19病にかかりやすくなった人が含まれます。変異体がワクチンのAbsに対して耐性を持つようになった場合にのみ、この状況は逆転し、ワクチン接種者は非接種者よりも感受性が高くなります(上述の通り)。
最後に、特定の国や地域での大規模なワクチン接種キャンペーンや厳格な感染予防策の大規模な実施、あるいは(難民キャンプやスラム街、貧民街での大規模な集会や人の集中による)過密化が、まだ高いワクチン接種率を達成していない国の感染率や罹患率・死亡率に深刻な影響を与える可能性があることを考慮することが重要かもしれません。これは、上記のような介入や状況はすべて、より感染力の強い亜種を繁殖させやすく、その亜種がそれらの国に持ち込まれ、その後、罹患率や死亡率の大きな波を引き起こす可能性があるからです。



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なぜ大量のワクチン接種は群れの免疫を妨げるのか?

簡単に言うと、大量のワクチン接種は、より多くの感染性亜種の無症状の拡散を促進するからです。
何人かの専門家は、例えばスウェーデンのようないくつかの国や米国のいくつかの州では、群集免疫の発達が順調に進んでいると推測しています。彼らの推測は主に、最近の、あるいは前回の流行の後、患者数や罹患率・死亡率が減少していることに基づいている。私は、この解釈は、氷山の水面下にある、より感染力の強い亜種が繁殖している暗い部分を完全に無視しており、誤っていると考えています。この氷山の部分は、無症候性の感染者で構成されています。後者の人口は、ワクチン接種率の上昇に伴って着実に増加しています。集団予防接種の対象となる若年層が増加していることから、その影響が特に懸念されています。いくつかの国では、脆弱な人々を対象に行われた高速集団予防接種キャンペーンの効果が、コヴィド-19病に自然に抵抗することができなかったワクチン接種を受けていないすべての対象者の集団免疫の急速な増加と相乗効果を発揮しました(例:イギリス、イスラエル、ポルトガル)。これらの国は、大量のワクチン接種キャンペーンを若年層にも拡大したため、パンデミックを抑制する機会を逃してしまった。大規模なワクチン接種キャンペーンを強化する代わりに、S特異的抗体が不十分なまま無症状で感染してしまうことを防ぐために、約2ヶ月間、厳格な予防感染対策を継続する(あるいはロックダウンを行う)べきでした。Sars-CoV-2は、感染しやすい対象者(最近、無症状で感染した対象者)のリザーバーを減少させ、厳格な感染予防策を講じることで、Sars-CoV-2がさらなる発病を引き起こし、以前に無症状で感染した対象者が一次感染後間もなく再感染するほど感染圧が高くなることを防いだ可能性が高い。これは、無症候性感染者のウイルス排出は短時間であり、排出されるウイルスの濃度はCovid-19感染者に比べてはるかに低いことが一般的に認められているため、合理的に考えられます。しかし、Covid-19に感染するリスクがはるかに低い年齢層にまで大量のワクチン接種を拡大することは、無症候性の拡散能力と最適ではないS字型の免疫圧力(いずれもワクチン接種によるもの)が長期間にわたって続くことを兼ね備えた被験者のリザーバーを拡大することになる。このリザーバーの拡大と、持続的(パンデミック!)ではあるが低い感染圧力の組み合わせが、より感染力の強い亜種の伝播を促進することになる。しかし、ワクチン接種者の罹患率や死亡率の低下が非接種者のそれを上回っている間は、ワクチン接種者の症状の有無にかかわらず、ワクチン接種者のウイルス排出量を監視し、ウイルスサンプルの塩基配列を決定して感染力の進化的変化を監視しない限り、誰も水面下の繁殖地で何が起こっているのかに気づかないでしょう。ワクチンを接種していない人がコヴィド-19病に感染した場合も同様である(ここで、より感染力の強い循環株による感染が報告されるようになった!)。
結論としては 死亡率や罹患率が低下しても、パンデミック時に大規模な予防接種キャンペーンに参加する人が増えて、より多くの感染性亜種の培養器としての役割を果たす人が増えれば、集団免疫が高まっているとは言えません。群集免疫の基盤となる記憶T細胞に関するレトリックは、全く無意味です。記憶T細胞は、(重篤な)コヴィド-19病に2回目に感染するのを防ぐことができます。しかし、問題は、ウイルスの感染力をコントロールできないことです。ワクチン接種者は、ウイルス感染の重要なリザーバーとなるだけでなく、最適ではないS字型の免疫圧力にウイルスがさらされることになるので、基本的にワクチン接種者は、より感染力の強い亜種の感染源となります。これが、大量のワクチン接種が集団免疫を妨げる理由です。さらに、より多くの感染性亜種は、最初はワクチンを接種していない集団で、後にはワクチンを接種した集団で、(重度の)Covid-19病のより高いリスクを伴うことになります。この切り替えは、大量のワクチン接種キャンペーンに若い年齢層を参加させることで促進されると予想するのが妥当です。そうなると、ワクチン接種による弱者の罹患率や死亡率の低下という緩やかなメリットは、すべての被接種者(若年層の被接種者を含む)の罹患率の悪化によって打ち消されることが予想されます。つまり、大量のワクチン接種が高齢者をコヴィド-19病から守り、その結果、集団免疫を高めながら若年層をより良く守ることができるはずだというマントラは神話なのです。それは完全に間違っています。
* 若年層での罹患率の増加は、より多くの感染性亜種が原因であり、感染圧力が危機的レベルにまで低下した段階を超えて集団予防接種キャンペーンを継続することで、その繁殖が促進されるのです。

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無症状の感染者がウイルスを拡散するのであれば、なぜロックダウンがなく、フェイスマスクの着用が義務付けられていない国(スウェーデンやフロリダなど)では、ロックダウンがある国と同様の結果になるのでしょうか。

感染圧が(相対的に)高い(つまり、罹患率が相対的に高い)背景では、無症候性感染者(フロリダやスウェーデンなど)によるウイルス感染が促進され、その結果、ウイルスの感染力が高まっても、罹患率や死亡率の「結果」には相対的にほとんど影響しません。しかし、感染圧力が低くなればなるほど、無症候性感染者の中でのウイルス感染力が高まり、より多くの感染力を持つ亜種が優勢になっていきます。大規模なワクチン接種キャンペーンは、この傾向をさらに強めることになります。なぜなら、ワクチン接種を受けていない無症候性感染者よりも、無症候性感染者の方が「より感染力の強い」亜種を排出する可能性が高いからです(無症候性感染者は、CoV非特異的自然抗体により、すべての亜種に効率的に対処します)。さらに、ワクチン接種者は、ワクチン抗体が成熟して十分に高いレベルに成長するまでに時間がかかるため、長期間にわたって最適ではないS指向の免疫圧力をかけることになります。特に、感染圧力が低い状況で大規模なワクチン接種が行われた場合、厳格な感染予防対策(ロックダウンを含む可能性もある)が行われている国では、公衆衛生や社会的対策が緩い国よりも、より多くの感染性亜種が急速に進化・拡散することになります。つまり、感染予防対策が厳しい国のワクチン接種者が、感染力の高い、さらにはワクチン耐性を持つ亜種の温床をどの程度作るか、感染力を高めた亜種の進化のスピードがどの程度かが、より重要であるということです。一方で、これらのワクチン接種者においては、新たに導入された感染力の高い亜種(例えば、インド変異体)の伝播がかなり促進されると考えるのが妥当です。残念ながら、公衆衛生当局は、ワクチン接種者のウイルス排出量を測定し、排出されるウイルスの配列の進化的変化を監視することにあまり意欲的ではないため、ワクチン接種者の中でより感染力の強い亜種が繁殖しても、ほとんど気づかれません。したがって、これらの進化のダイナミクスの違いはモニターされず、したがって、異なるウイルス暴露/封じ込め条件にさらされている集団間で比較することはできません。



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現在、多くの国が、「集団予防接種キャンペーンの成功の結果、集団免疫が高まっている」と報告しています。集団予防接種キャンペーンが集団免疫を促進するのであれば、私たちはなぜそれに反対すべきなのでしょうか?

確かに、集団予防接種キャンペーンの最終目標として集団免疫が提唱されているのは事実です。しかし、保健当局は、集団免疫の定義を再検討する必要があるようです。群集免疫とは、免疫を持つ人々による病気の伝達が減少することによって、免疫を持たない人々に与えられる、感染症からの間接的な保護の一形態と定義されています。伝播を阻止する能力のある免疫集団の貢献度が伝染の連鎖を破壊するのに十分なほど高くなると、ウイルスはもはや複製も伝播もできなくなり、したがって病気は広がらなくなるのです。つまり、群集免疫とは、コミュニティ内の免疫を持つ人の割合が多ければ多いほど、免疫を持たない人が感染者と接触する可能性が低くなり、群集免疫が達成される可能性が高くなるということです。しかし、ここで注意しなければならないのは、群集免疫はウイルス感染の減少に直接関係しており、それ自体が免疫に関係しているわけではないということです。ウイルスの排出を大幅に減少させるようなタイプの免疫があって初めて、集団の免疫状態がウイルス感染の信頼できる相関関係となるのです。ワクチンを接種した人は、ワクチンを接種していない人に比べてウイルス排出量が少ないことは間違いありませんが、健康な人には当てはまりません。私は、健康な人が感染してもワクチンを接種した場合は、ワクチンを接種していない人よりも多くのウイルスを排出すると確信しています。ワクチンを接種した人、特に亜種に感染した人のウイルス排出について報告している論文が増えています。一方、健康な無症候性感染者は、低濃度のウイルスを短時間しか排出しません。さらに重要なことは、彼らはどの型のバリアントに感染しても、ウイルスの感染と排出を無効にすることができるということです。つまり、ワクチンによるS指向性抗体(Abs)は、健康な人のウイルス感染の減少とはイコールではない。そのため、ワクチン接種者が増え続けている集団におけるS(スパイク)指向のAbsの割合を測定しても、集団免疫のレベルを評価することはできません。若い人がワクチンを受ければ受けるほど、この傾向は強くなります(通常、ワクチンを受けていない時のウイルス排出量は少ないので、コヴィド-19病にかかる可能性は相対的に低いのです!)。この状況は、自然感染によって生じるS字型免疫とは全く対照的です。自然感染の場合、S-指向性Ab反応自体を含む免疫機構ははるかに多様であり、したがって、S-特異的AbsはCovid-19ワクチンによって誘導される免疫反応よりも強力なタイプの免疫反応を反映する。このことは、自然感染時に誘導される免疫反応が、健康な人が再感染した場合にウイルス感染を著しく減少させる能力を持つ理由をすでに説明している。つまり、多くの人がワクチンを接種すればするほど、集団免疫の真の成長を反映するS特異的Absは減少するということです。この傾向は、大規模なワクチン接種キャンペーンに若年層が参加するようになれば、さらに強まるでしょう。したがって、現在行われている集団予防接種キャンペーンでは、集団免疫がまったくできないことは否定できません。もし保健当局が、ワクチン接種者のウイルス排出事例を報告しないと決めていなければ(ワクチン接種者が入院したり、重篤な病気にかかったりしなければ!)、一般の人々も、大量のワクチン接種によってS特異的Absを持つ人の数が増えても、それが集団免疫の向上を反映しているわけではないことを容易に理解するでしょう。言い換えれば、集団予防接種が集団免疫を誘発するという現在のシナリオが神話であることを人々は理解するでしょう。

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変異体(インドの二重変異体を含む)に対するCovid-19ワクチンの有効性について、矛盾したメッセージが流れています。誰が間違っていて、誰が正しいのか?

現在行われている大規模なワクチン接種キャンペーンの関係者は、亜種に対する有効性を主張していますが、それが重症化、ひいては入院や死亡を予防するワクチンの能力に関係していることは必ずしも言及していません。しかし、すべてのCovid-19ワクチンは、ウイルスの感染、特に感染力の強い亜種の感染を阻止できないことは明らかです。これは大きな問題です。というのも、ウイルス感染は一般の健康な人々や、特にワクチン接種者の間でますます起こっているからです(彼らのS特異的AbsはS亜種を十分に中和できないため)。その結果、S-指向性の免疫圧力が最適でなくなり、さらに多くの感染性亜種の温床となってしまうのです。現在、より多くの人が2回目の予防接種を受け、より多くの若い年齢層が予防接種を受けるようになっているので、ウイルスの感染性に対する最適でない免疫圧力は高まる一方です。これにより、最終的には、これらのワクチンに対するSars-CoV-2の完全な耐性につながるでしょう。
結論として 医療システムへの負担は減少するものの、コヴィド-19のパンデミック対策の成功は、重症化や入院の予防という点での良好なワクチン効果のみに基づいて予想すべきではなく、健康なワクチン接種者の間での感染の減少にも基づいて予想すべきである。後者の基準は、重症化しない限り、ワクチン接種者の画期的な感染について保健当局が報告しなくなったため、もはや検証できない。Covid-19ワクチンにはウイルス感染を阻止する効果がないため、大量のワクチン接種キャンペーンを続けることは、より感染力の強い亜種の優勢な繁殖を促進し、最終的にはSars-CoV-2がCovid-19ワクチンに対して完全に耐性を持つようになるだけです。すでに発表されているこれらのワクチンの「アップデート」によって「抗原性の罪」に関連する問題が克服されたとしても(これにはかなりのアジュバントが必要です)、より感染性の高い免疫逃避型の問題は残ります。したがって、更新されたワクチンも、ウイルス耐性を防ぐことができないことは疑いの余地がありません。言うまでもなく、ワクチン接種率の高い集団でのワクチン耐性ウイルスの流通には大きな問題があります。


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大量のワクチンを接種すると罹患率や死亡率が壊滅的に上昇すると言いますが、ワクチン接種率の高い国では全く逆の現象が起きているのはなぜでしょうか?あるいは、あなたの予測が実現するためには、ワクチン接種率がもっと高くなる必要があるのでしょうか?なぜ保健機関はあなたの議論を真剣に受け止めないのですか?

私は実際にこのことを予測しており、すべての世界的、国際的な保健当局と政治的指導者に、現在行われている大量のワクチン接種キャンペーンを直ちに世界規模で中止するよう求め続けています。それは単に、感染性の高い亜種を増やすことになるからですか?しかし、私が何度も何度も説明しているように、この繁殖の結果は「単純に」悲惨なものになるのです。この考えなしのギャンブルの最終目的は、彼らが予測(約束?)しているような集団免疫ではなく、ワクチンに対するウイルスの耐性です。つまり、現在進行中の大量のワクチン接種キャンペーンが続けば、人類ではなくウイルスが勝利することになる。これは、保健当局が完全に誤った論理に固執しているからである。変異性の高いウイルスのパンデミックの最中に、感染阻止能力のないワクチンを大規模な予防接種キャンペーンに投入すると、必然的に選択的変異(コビッド19ワクチンの場合はS指向性)を持つ、より感染性の高い免疫逃避変異体の伝播が促進される。後者は、ウイルスの感染力に対する選択的な免疫圧力から生じるものです。この選択的免疫圧の疫学的影響は、ウイルスが複製して感染する(理想的には病気を引き起こす)のに十分な有効複製数(「感染圧」)がある限り、明らかにはなりません。一般的には、有効再生産数が1以下になると、ウイルスの複製を維持するのに十分な数の感受性のある人が感染しなくなるため、最終的には病気が広がらなくなると考えられています。この有効再生産数には、死亡した人、入院した人、ウイルス検査で陽性になった人の数が考慮されています。しかし、Covid-19の陽性反応が出る人の数は、現在ますます過小評価されています。これは、保健当局が、報告されたすべてのワクチン破りの症例を監視することから、原因を問わず入院した症例や死亡した症例のみを特定して調査することに重点を置くようになったため、大多数のワクチン接種者がCovid-19の検査を受けなくなっているためです。ワクチン接種者によるウイルス伝播を評価するためには、無症状のワクチン接種者や軽度の症状のみの接種者の突破事例も含めて、有効な繁殖数を算出する必要があります。さらに、これらのワクチン接種者がより多くの感染性亜種を繁殖させる能力を調べるためには、彼らが排出したウイルスの特徴、特にS字型の免疫逃避変異に関する特徴を明らかにすることも重要です。公式の」有効繁殖数(すなわち、現在、保健当局によって誤って報告されているもの)は、集団のコビッド-19病に対する感受性を反映しているが、ウイルスの感染と伝播に対する感受性は反映していない。公式」有効再現数が高ければ高いほど、ワクチンを接種していない集団のCovid-19病に対する感受性が高くなり、無症候性ワクチン接種者によってより多くの感染性亜種が繁殖し排出されるまでに時間がかかることになります。つまり、感染圧力が高ければ高いほど、集団予防接種キャンペーンによって罹患率や死亡率が再上昇するまでの時間が長くなるということです。集団予防接種は当初、高齢者などの弱者を対象としていたため、この再燃は主に若年層の非接種の健康な被験者に起こります。集団予防接種が最も脆弱な人々を最初に対象としていることによる罹患率や死亡率の初期低下は、そのキャンペーンが高い感染圧力を背景に行われている場合には、より顕著になります。ワクチンを接種していない無症候性感染者よりも、無症候性感染したワクチン接種者の方が、循環しているより感染力の強い亜種の感染に貢献していると考えるのが妥当です。これは、Covid-19ワクチンを接種した人は、少なくともいくつかの感染力の強い亜種の複製と排出を防ぐことができないのに対し、ワクチンを接種していない無症候性感染者は、感染後数日以内にウイルスの感染、ひいてはあらゆる亜種の感染を無効にすることができるからです。また、感染圧力が低いことを背景に、ワクチン接種を受けた被験者は、ウイルスの感染性に対して最適ではないS指向の免疫圧力をかける可能性が高くなります。その結果、保健当局が「パンデミックの勢力が弱まっている」と主張するのは(「公式」の有効再生産数に基づいて)、パンデミックの感染・伝播動態が一般の健康な人々、特にワクチン接種者にますます移行していることを意味しているに過ぎません。現在、無症候性または軽症のワクチン接種者におけるウイルスの排出は完全に報告されていないため、変化した、より脅威的なウイルス感染の動態はもはや把握されていません。このため、保健当局やその他の集団予防接種キャンペーンの関係者は、このCovid-19パンデミックが極めて激しいリバウンドを引き起こすリスクを軽視しています。だからこそ、彼らは私の議論を真剣に受け止めていないのです
結論として、先進的な集団予防接種キャンペーンは、現在、多くの国で観察されている罹患率と死亡率の低下に貢献している。しかし、公式に報告されている感染圧/有効繁殖数の低下は、脆弱な集団における大量ワクチン接種キャンペーンが、ウイルス感染の力学を症状のある感染者から無症状の感染者へとシフトさせることを考慮していません。公式の」有効再生産数が1を下回った場合、それはパンデミックが力を失っていることを意味するのではなく、むしろ、これまで病気に抵抗してきた人々(つまり、主に健康でワクチンを接種していない若い年齢層の被験者)にCovid-19病を引き起こすために、主にワクチン接種者である無症候性の拡散者を使って、新世代のより感染力の強い亜種を潜伏させていることを示しています。若くて健康な人がどんどんワクチンを接種すればするほど、ワクチンを接種していない若い年齢層の罹患率や死亡率が上昇する前に、「公式」の有効再生産数が1を下回ることになります(彼らのワクチン接種は、罹患率の低下よりも、感染力の強い亜種が繁殖するための温床を広げることに貢献するからです)。悲しいことに、多くの国でウイルス感染の動態が、症状のある感染者から無症状の感染者(特に無症状のワクチン接種者)へと移行し始めている今、保健当局や政治家は、渡航制限などの公衆衛生・社会的措置を緩和しつつ、若年層(子供も含む)への迅速なワクチン接種をかつてないほど推し進めています。現在行われている大規模なワクチン接種キャンペーンに若年層が急速かつ広範囲に参加することに加え、より感染力の強い循環型ウイルスの封じ込めが弱まり、ワクチンを接種した人としていない人が混在するようになると、特にワクチンを接種していない若年層の罹患率や死亡率が劇的に回復することは疑いの余地がありません。私は、この夏、いくつかの地域、あるいは国全体でこの現象が起こると予想しています。ワクチンの接種率が高くなると、ウイルスの感染力に対する免疫圧力が高くなるため、感染力の高い優勢なウイルスが、最終的にワクチンに対する完全な耐性を獲得しないとは考えられません。ウィルス抵抗性が発生すると、特にワクチン接種者は年齢に関係なく、コヴィド-19病に非常に罹患しやすくなります。これは、ワクチン接種者のCoV非特異的自然抗体が、S特異的ワクチン抗体によって実質的に抑制されるためです。Covid-19病から回復した後にワクチンを接種した場合にのみ、ワクチン接種者は防御的な細胞溶解性記憶T細胞に頼ることができ、その結果、重篤なCovid-19病に罹患する可能性が低くなるのです。ワクチンメーカーは、より感染力の強い亜種の抗原構造に合わせた新しいワクチンをすでに製造していると主張している。しかし、筋金入りのワクチン研究者である私には、これでは問題が解決しないことがすでにわかる。まず、よく知られている「抗原性の罪」の問題を克服するために、ワクチンのアジュバント化を強化する必要があるでしょう(https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.04.03.438330v1.full.pdf)。しかし、ワクチンに新しいアジュバントを加えることは、現代のワクチン学において最も重要な障害となっています。しかし、それ以上に重要なことは、そのような進化のダイナミクスの条件が満たされる限り、つまり、変異性の高いウイルスのパンデミックの熱気の中で非滅菌ワクチンを用いた集団予防接種が行われる限り、ウイルスは感染力とワクチン耐性を高める方向に進化し続けるということです。
最後に、この完全な狂気の連鎖を断ち切るにはどうしたらよいかについて述べたいと思います。そのためには、(繰り返し要請されているように)すべての大規模なワクチン接種キャンペーンを直ちに中止し、早期の多剤併用療法、大規模な化学予防、あるいは変異性の高いウイルスによる即時の攻撃や継続的な十字砲火に耐えられるような予防接種戦略に介入する必要があることは明らかです。



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ワクチンを接種しておらず、Covid-19の症状もありません。感染したかどうかを確認するために、抗体検査を受けるべきでしょうか?検査が陽性であれば、私は保護されていることになりますか?

あなたは Covid-19 に感染していないので、Sars-CoV-2 結合血清抗体の存在は、単にあなたが Sars-CoV-2 に無症状で感染したことを示しています。無症状感染による抗体(Abs)は、親和性や持続性が低く、中和能力が低い傾向があります。また、CoV非特異的抗体を抑制するため、実際にはCovid-19疾患に罹患しやすくなり、さらにはAb依存性疾患(ADE)を引き起こす可能性があると考えています。Sars-CoV-2の無症候性感染がT細胞の防御反応を誘導するという証拠はない(CD4 Th細胞のプライミングは行われるが、防御的な細胞傷害性T細胞のプライミングは行われない)。したがって、血清陽性で、以前に無症状で感染した人が再曝露すると、重篤なCovid-19病になる可能性さえあると考えるのが妥当である。このような状況は、2回接種のワクチンを1回しか受けていないワクチン接種者の状況と同じです。1回目のワクチン接種後の数日間は、これらの人々のAbsもまだ未熟で親和性が低い。このことが、1回目と2回目の間にSars-CoV-2にさらされたワクチン接種者が重篤なCovid-19病に罹患する理由と考えられます。つまり、過去にCovid-19病に罹患していない限り、Sars-CoV-2と結合する血清抗体(例えば、エリサアッセイで検出されるようなもの)が存在していても、防御的であると考えるべきではないのです。だからこそ私は、以前にCovid-19に感染したことのないワクチン未接種者が自分の血清状態を自分でモニターできるように、信頼性の高い血清自己検査を市販することを訴え続けているのです。



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ワクチンを接種した人も、ワクチンを接種していない無症候性Sars-CoV-2感染者も、ウイルスを排出し、最適ではない免疫反応を起こす可能性があります。したがって、この2つのグループは、パンデミックの際に、免疫逃避のための亜種の温床となりうるのでしょうか。もしそうだとしたら、それはいつ起こるのでしょうか?

はい、どちらのグループも可能です。自然なパンデミックの場合、無症状の感染者は、以下のような場合に、ウイルスの感染力に対して最適ではないS指向の免疫圧力をかけることができます。
i) 感染圧(「有効な繁殖数」)が非常に高くなる(例えば、スラム街や貧民街など、衛生状態の悪い過密な地域にウイルスが持ち込まれた場合)。感染圧力が高いため、以前は無症状であったかなりの数の被験者が、最適ではないが比較的高いS特異的抗体(Ab)の力価を持ちながら再感染する可能性があります。これにより、親和性は低いが比較的高いS特異的抗体の力価によってもたらされる免疫圧力をウイルスが克服するのに十分なレベルの感染力を付与するS方向の変異を特徴とする免疫逃避変異体の選択、適応、およびより効果的な伝播が可能になる。これにより、例えば、インドにおけるインドダブル変異体(B.1.617)の積極的な拡散に見られるように、感染力が大幅に増加することになる。
or:
ii) 感染圧力が低いレベルにまで低下している(例:病気の波の後に厳しい感染防止策が広く実施されている場合)。感染圧力が低いため、これまで無症状で感染していたかなりの数の被験者が、S特異的Abの力価が比較的低いレベルまで低下してから再感染する可能性がある。これにより、親和性の低いS特異的抗体の力価が比較的低くても、ウイルスが免疫圧力に打ち勝つのに十分なレベルの感染力を与えるS指向性の変異を特徴とする免疫逃避変異体が選択され、より効果的に伝播することになる。これにより、例えば、以前に多くの国で見られた英国型(B.1.1.7)の感染動態のように、感染力が中程度に増加することになります。

同様に、パンデミック時に行われる集団予防接種では、次のような場合に、無症状のワクチン接種者が、ウイルスの感染力に対して最適ではないS字型の免疫圧力をかけることができます。
i) かなりの数のワクチン接種者(大量接種者!)が、最初の注射を受けた後、S特異的Absを装着している最中である。これにより、ウイルスが最適でないワクチンの抗S抗体価による免疫圧力を克服するのに十分な感染力を与えるS指向性の変異を特徴とする免疫逃避変異体の選択、適応、より効果的な伝播が可能になります。これらのワクチン接種者の免疫状態は、すでに循環している感染力の強い亜種の適応を促進し、ワクチンを接種したばかりの被験者や不完全な被験者において、ワクチンのAbsに抵抗するように進化します。これが、大量のワクチン接種キャンペーンが、英国(そしておそらく他の多くの国)におけるインドの突然変異体の拡散を促進している理由です。
or:
ii)かなりの数(大量接種!)の人が完全にワクチンを接種している。これにより、完全に成熟したワクチンの抗S抗体価による免疫圧力をウイルスが克服するのに十分なレベルの感染力を与えるS方向の変異を特徴とする免疫逃避変異体の選択、適応、より効果的な伝播が可能になります。しかし、後者は、循環する変異体を完全に中和することができず、したがって、ある程度のウイルスの排出と感染が可能であるため、ウイルスの感染力にかかる免疫圧力はまだ最適ではありません。このような理由から、Covid-19ワクチンを完全に接種した人の割合が増えるにつれて、ワクチンに対するウイルスの耐性が高まっていく可能性が高く、また、大量のワクチン接種キャンペーンを続けることで、最終的には、現在配備されているCovid-19ワクチンのすべてに対してウイルスが完全に耐性を持つようになると考えられています。


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なぜ、ウイルスのパンデミック時にワクチンを接種した人は、ウイルスのパンデミック時にCovid-19病に罹患した被験者よりも、より感染性の高い免疫逃避変種を繁殖させやすいのでしょうか?

どちらの集団も最適ではないS指向の免疫圧力を発揮することができますが、Covid-19病に罹患した被験者は、S特異的抗体(Abs)を装着している間は、ウイルスに再感染することはありません。これは、ウイルスの複製が、最初のウイルス感染に対する反応として組織内の常在細胞(Sars-CoV-2の場合は呼吸器系の常在細胞)が「自然に」産生する非特異的な抗ウイルス免疫炎症メディエーター(サイトカイン、ケモカインなど)によって抑制されるためである。ワクチンは炎症性サイトカインを誘導しますが、現在の非経口的に注入されたCovid-19ワクチンが、Sars-CoV-2の侵入と初期複製の入り口で抗ウイルス性免疫炎症メディエーターを誘発するという証拠は全くありません。したがって、ワクチン接種者は、最初の低親和性Absを装着する過程で、間違いなくSars-CoV-2の感染を受けることになります。ワクチン接種がパンデミックの最中に行われたため、彼らはSars-CoV-2にさらされ、感染する可能性が高いのです。そのため、より感染力の強いウイルスの温床となってしまうのです。

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感染力の強いウイルス亜種が増え、中和されにくくなるという問題が、主にウイルスのスパイクタンパク質(S)のRBDの変化をコードする変異に起因するのであれば、なぜワクチン抗原のRBDを改変して、循環する亜種のRBDとより強く結合する抗体を誘導し、より強い交差中和抗体(Ab)反応を引き起こすことができないのでしょうか。


仮に抗体が受容体結合ドメイン(RBD)に強く結合したとしても、抗体が完全に成熟するには時間が必要です。つまり、このような「第二世代」ワクチンをパンデミック時の大量接種に使用しても、ウイルスの感染力に対して最適ではない免疫圧力がかかるのを防ぐことはできないということである。RBDをコードする配列は、RBDがACE-2と相互作用する能力を維持するために満たさなければならない構造上の制約があるため、変異の選択肢が限られていますが、ウイルスはこの最適ではない免疫圧力から逃れることができます。Sの他の部分のアロステリック変異を選択して、「保存された」RBDの「従来の」結合部位とは異なるACE-2受容体の結合部位との相互作用を可能にすることで、容易にそれが可能になります。
このように、無症候性感染者が感染を完全に回避できるメカニズムにヒントを得ない限り、どのようなワクチンアプローチでもウイルスを出し抜くことはできないでしょう。このことからも、NK細胞を標的とした免疫アプローチが有効であることがわかります。


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SARS-CoV-2に対する防御的T細胞反応は、Covid-19に罹患した人だけが持つものであり、SARS-CoV-2を無症状でクリアした人でも、高機能なSARS-CoV-2特異的T細胞免疫反応を持つことが示されているのはなぜでしょうか?

質問番号: https://rupress.org/jem/article/218/5/e20202617/211835/Highly-functional-virus-specific-cellular-immune?PR

この論文は、主にSARS-CoV-2特異的Th1細胞が分泌するサイトカインのスタンプ集めの練習と考えられています。この論文は、無症候性感染者のウイルスクリアランスとIFN-γ、IL-2、IL-10などのサイトカインとの間に相関関係や関連性があることを示しているに過ぎません。著者らは、これらの被験者のウイルスクリアランスのメカニズムを調査していない。サイトカインは、それ自体ではCoVに感染した細胞を殺すことはない。炎症性サイトカインは、抗原提示細胞上の抗原モチーフをアップレギュレートできる一種の「アジュバント」であると考えられる。NK細胞と炎症性サイトカインの両方が、無症候性被験者のウイルスクリアランスに重要な役割を果たしていると仮定されていることから(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33391280/)、これらのサイトカインがAg提示細胞の表面上でCoV由来の分子パターンをアップレギュレーションすることを可能にしていると考えられる。そして、これらのパターンこそが、ウイルス感染の初期段階でCoV非特異的NK細胞に認識されるのである。確かに、これらのサイトカインは、APC細胞表面に発現しているMHC cl I分子上のウイルス由来のAgsをアップレギュレートし、Ags特異的CTLを誘導することもできる。しかし、これらの細胞のプライミングには時間がかかり(そのため、この現象はすでに病気に感染した被験者にしか起こらない)、MHC cl I制限があるため、CTLは無症候性感染者の早期のMHC制限のないウイルスクリアランスには関与できないことになる。もし、無症候性感染がCTLを活性化するのであれば(しかし、すでに述べたように、そうであるという証拠はまったくない)、以前に無症候性感染した人が、パンデミックの後の段階で(つまり、再曝露時に)重症化することを説明することも困難になる。つまり、「抗ウイルス細胞性免疫」という言葉を使うと、著者らの観察がウイルスを直接殺すことを意味するかのような誤った印象を与えてしまうので、注意が必要である。この論文の著者は、SARS-CoV-2特異的T(ヘルパー)細胞によるサイトカイン産生のパターンを明らかにし、それを定量化しただけである。これらのサイトカインには非特異的な機能性があり、サイトカインを介した効果は、Ag特異的CTLによるウイルス感染細胞の細胞溶解死とは全く異なる(免疫学者が抗ウイルス性細胞媒介免疫と定義するのはむしろ後者である)。これらのサイトカインの分泌は、Sars-CoV-2に特異的なT細胞を必要としないのである。つまり、ウイルス感染(あるいはその他の炎症状態)の結果、T細胞は多数のサイトカインやケモカインを分泌し、そのうちのいくつかは、APCの表面にある抗原モチーフやパターンの提示を促進することができるという、よく知られた現象を再現しているのである。その結果、CTLのプライミング(無症候性感染者の場合は起こらない)やNK細胞の活性化(これらの被験者の早期ウイルス除去は、このシナリオが有力である)が可能となる。つまり、サイトカインを分泌するT細胞は、抗ウイルス作用の効果者ではなく、一種の「アジュバント」としての役割を果たしているに過ぎないのです NK細胞の)「活性化」とは、呼び水ではなく「引き金」を引くことである。したがって、この種の免疫は「自然」であり、耐久性がなく、無症候性SARS-CoV-2感染における「抗ウイルスT細胞」の効果も同様である。ですから、私は、NK細胞がCoVの非特異的モチーフ(すべての変異体を含む)を認識できるように教育し、同時に記憶を獲得できるような免疫アプローチを提唱しているのです。

イスラエルでは、大規模なワクチン接種によってパンデミックがほぼ収束したように見えますが、ワクチンを接種した人々に劇的な影響が見られないのは、どう説明すればよいのでしょうか?

イスラエルでは、ワクチン接種者のワクチン抗体に対するウイルスの抵抗力のために、数週間のうちに急増が起こるのではないかと思います。私は夏前にこのサージが起こると予想しています。

イスラエルでは、大規模なワクチン接種によってパンデミックがほぼ停止したと思われ、ワクチンを接種した人々に劇的な影響が観察されていないことは、どのように説明できるのでしょうか。

ワクチン接種者のワクチン抗体に対するウイルスの抵抗力により、イスラエルでサージが起こるのは数週間の問題です。私は夏前にこのサージが起こると予想しています。

イスラエルやアメリカ、そしてインドやウクライナなどの状況を見て、あなたは今、何を期待していますか?

このような集団はすべて、最終的にはワクチンに対する耐性を持つように進化します。英国やイスラエルのような一部の集団では、低い感染力(新規感染者数の減少)を背景に、現在、無症候性の人々(これらの国ではワクチン接種率がすでにかなり高いため、ワクチン接種者の中にも増えています)の中で耐性株が繁殖しています。私がこのように言っているのは、集団内の感染圧力が低いと、感染力を高めた亜種の適応が促進されるからです。しかし、ワクチンを接種した人の中でウイルスがより高い感染力を獲得するためには、ワクチンによる圧力を完全に克服しなければなりません。ワクチンの接種率が高いために感染が激減している現在、ウイルスが十分に増殖するための条件となっています。

感染力がまだかなり高い国(例:米国)では、ウイルスは、ワクチンに対する完全な耐性が発生する前に、感染力を高める1つ以上の中間段階を経て、耐性に進化する可能性が高い。つまり、まず、1つ以上のさらに感染力の強い変種が出現し、適応して、多かれ少なかれ重要な感染と病気の波を引き起こすと予想されます。これらの波が急で重要であればあるほど、その衰退はより印象的なものとなり、(相対的に)低いプラトーに到達するでしょう(例:米国、フランス、チリ、ブラジルなどと比較して、ウクライナ、ハンガリー、ウルグアイ、インドなど)。



わたしと同じようなHSPの方が、つらい会社人生から1日も早く解放されるように祈りながら情報発信いたします。もし、応援いただけたら、幸いです。