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【HSC図鑑 Vol.2 トヨログ/豊野桂太】新人の会食幹事がグルメインフルエンサー”トヨログ”になるまで

IT会社に勤めながら、マーケティングの会社の経営や個人でアプリ界隈の顧問やアドバイザーなど幅広く活躍。その傍ら「トヨログ」として、毎年全国1500店舗以上食べ歩くグルメインフルエンサーの顔も持つ。最近ではグルメインフルエンサーと共に、世界一おいしい会社「にくまん」を設立。
本日はトヨログこと豊野桂太さんに、グルメを始めたきっかけや、グルメ活動で大切にしていることのお話を伺いました。

執筆はHSC広報部の武内です٩( 'ω' )و

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▼トヨログ氏が最近発見したイチオシのナポリタン
 西麻布の「霞町ナポリタン」さん

 トヨログの始まりは、新人時代の会食セッティング

−–トヨログさんがグルメ活動を始めたキッカケって何ですか?

「会食のセッティングで失敗したくない」って思ったことが、グルメ活動の始まりですね。新卒時は広告会社に勤めていて、主な取引先は、舌の肥えた方が多い不動産業界でした。

新人だったので、会食のセッティングをよく任されたのですが、当時は「食べログ」のようなレビューサイトはなく、店舗情報+写真だけのサイトしか情報源がありませんでした。写真だけで選ぶので、当然美味しくないお店を選ぶ時もあって…

その時に、お店の満足度が低いと、会食自体の満足度も下がってしまい、ビジネスにおいて良い話ができないということが分かったんですよね。

−–確かに昔は食べログなんて無かったですよね。お店を選ぶのも大変そう。。

 そうなんです、写真で選んでも失敗するから、自分の足で探すしかないってなったんですよね。そこから食べ歩き始めて、美味しいお店を探し始めました。

平日は良かったお店をリピートしながら、土日は新規開拓という流れで。元々、量を多く食べれたので、1日に10軒くらい周っていました。

−–めっちゃ周りますね…!

ただ、給料の大半を食に費やしたので、エンゲル係数はめちゃくちゃ高くなりましたけど笑。その甲斐もあって、お店の引き出しが増えて、良い店、悪い店の見極めがだんだんと出来るようになりました。

−–食べ歩きを始めて、そこからどう仕事などに繋がったのでしょうか?

まずは周囲で噂になりました。「やたら食べ歩いていて、お店に詳しい奴がいるぞ!」という感じで笑

すると、面白いことに、まずは社内の人達から「ここのお店知ってる?」という形で、私が知らないお店の情報を貰い、また開拓して…というループに。

この恩恵で、さらにお店にも詳しくなり、「どんな店ある?」って聞かれたら、すぐにピックアップして、予約して…というセッティングの流れが完成しつつありました。

−–コンシェルジュみたいですね…!

今でも結構、代わりに予約取ったりしてるんですよ笑。それができると、噂も人脈も広がって「グルメ相談ならトヨログに」という形で、認知されるようになったんです。

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人との繋がりを作ることで、トヨログができた。

−–はじめは仲間内から頼りにされていて、そこからどうやってインフルエンサーになったのですか?

仲間内に向けた、情報発信を続けた結果、いわゆるグルメインフルエンサーのようなことを言われるようになりました。

元々、人の会話などで噂になってたりするのが、わりと好きな変なやつなので、SNSを使い、まずは繋がっている人に向けた発信をひたすら続けてました。

知っている人のネットワークで発信となると、読み手がどういう人で、どう捉えるかが想像しやすいので、発信した情報と受け手の欲しいだろう情報にミスマッチが起こりづらく、結果覚えてもらいやすいってことに繋がると考えてます。

そのため、Instagramなどでの知らないフォロワーが多いところでの情報発信は、苦手なんですよね笑。

不特定多数、誰にでも発信してしまうと、好きなお店に本当に色々な顔も知らない人が来てしまうし、私の名前が勝手に使われて予約されて…ってトラブルが起こりかねないので苦笑。

−–(実際にあったんですね…苦笑)
−–いわゆるマス向けの情報発信が苦手だとは意外ですね。

元々、何かを黙々と1人でこなすというよりも、チームを作ってのプロデューサー的な仕事を多くやっていたので、周りの知っている色々な人と絡んで、そこから更に色々な人が繋がっていく…ということをを楽しんでたんですよね。そういったことから、リアルに人と繋がったり、人を繋げるのが大好きになりました。

なので、リアルな好きな人と好きな人を繋げるためにグルメがあるといった感じでもあるんです。

--人を繋げるためにグルメ…!聞いたことがなくて新鮮です。

私が食事会、会食などをセッティングするときは、人と人とを上手に繋げられるように、意識しています。

例えば、1ヶ月で平日フルに会食をしても20回くらいが限界。なので、1回の会食で私が知っていて、相手同士が知らない複数の方々と合同会食するようにしたんです。そうすれば、私が関わる会社同士のコラボレーションのきっかけになるし、最終的には私の事業にもプラスになる。そして相手に、

「最初会ったときのきっかけやあの美味しいお店、トヨログさんがセッティングしてくれたよね!」

という感じで、コネクションのキッカケとして自分がいる感覚、ビジネス的にもとても強いし、何より嬉しいんです。

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会食を成功させたいなら、相手のタバコの銘柄まで知れ!

−–トヨログさんは、ビジネスの場でのグルメで意識してることはありますか?

そうですね。グルメは話のネタには一番最適だと思ってます。美味しいご飯の話題って誰もが共有できる話なんですよね。初対面の人で、相手のことがよくわからなくても、グルメ話で嫌な気分になる人はいないんですよね。

特に私の場合なら、グルメキャラが知られているので、ファーストコンタクトで、いきなり会食から入れるのが最高ですね笑。

名刺交換→打ち合わせ→会食…という流れを、一気にスキップできます笑。

−–それはめちゃくちゃ強いですね笑 

会食でビジネスチャンスを逃さないために意識していることはありますか?

まず目的をしっかりさせること、それと相手を知るってことが重要ですね。セッティング時には、必ず相手の好き嫌いやアレルギー、喫煙者の場合はタバコの銘柄や、よく行くお店などをあらかじめ聞くようにします。

普通に会議室のビジネスの場で会っていたら、なかなか探りづらい情報なので、会食だと、より相手のパーソナルな部分に入れます。

また相手にとっても、美味しいご飯を通して自分のことを知ってもらえるので、距離が自然と縮まります。

お互いのパーソナルな部分が理解できると、例えば広告デザインの好みとか、非言語化された感覚もわかってくるので、打ち合わせやプロジェクトもスムーズに進むと思っています。

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▼ハイブリッドサラリーマンズクラブ内、グルメ部での一コマ
 「福しま」さんのスペシャリテ餃子

高い店≠美味しい店!トヨログ式お店選びの秘訣!

--トヨログさんが店を選ぶときの基準やこだわりを教えてください。

まず、安いお店も高級なお店も満遍なく行くことですね。銀座や西麻布などといった有名エリアだけでなく、地方やマイナーな駅でのグルメ情報も持ってます。

必ずしも食べログでの評価の高い店や、有名店、高級店だけが美味しくて、良い店ではないので。

−–すごい情報量!色々と聞きたくなっちゃいます!

ただ、「おいしいお店どこ?」って聞かれても、答えるのがめちゃくちゃ難しいんですよね。人によって価値観はバラバラなので、同じ5000円でも、高いと感じたり、低いと感じたりしますよね。ですので、その人の価値観に合ったお店を紹介しないと価値が出ません。

紹介するとき、いきなりそのジャンルの最高峰のお店を紹介するのではなくて、徐々にステップアップして紹介していきます。そうすることで、徐々に美味しい階段を登っていただき、何回もその方を感動させるエンゲージメントができます。

お店と仲良くなるには通いまくるのみ!?

−–トヨログさんって、お店の方と仲良くなるのが、とても上手いとのことですが、そのコツとかを伺ってもいいですか?

グルメ初心者の方が、お店と仲良くなるには、やっぱり通うのが簡単ではあると思います。しかし、数ヶ月に一回など、長い期間をあけて通っていると、なかなか覚えてもらえないかもしれません。そこでコツとしては、初回訪問と2回目を間を空けずに行くと、なぜかお店の人は覚えてくれやすいです。予約しないと行けないお店なら、次回予約を取るのが一番お店の方も嬉しくて、覚えてくれますよ。

私の場合は、お店で相方と「〇〇に美味しいお店あるんだよね」とかグルメの話をしていると、店主の方から話しかけられることが多いですね。

美味しいお店には、もちろん同じような味覚のグルメな方々が集まるし、そこの店主自身も、流行りのお店や美味しいお店の情報を知りたがったりします。なので、「この人とは繋がっていた方がいいな」と思われるケースも、少なくないです。

−–ここでも繋がりが…!トヨログさんらしいですね!

ありがとうございます笑。こんな感じで、グルメ界隈で繋がると、予約困難店も常連さん経由で予約が取りやすくなるし、さらにお店のサービスレベルも変わるし、そこでもお店の人や常連さんから話しかけられやすくなります。 

お店の人と仲良くなると、いざお店を使うときに、とてもメリットがあります。話しやすく席をセッティングしてくれたり、会話や空気感などフォローしてくれたりします。そして、私自身も、例えば人気メニューやトイレの場所ひとつとっても、お店のことを良く知っているので、とても会食などではやりやすいんです。

今後の活動 「好きなことは楽しめる範囲で」

同じ5000円出すなら、少しでも美味しいお店に行ってもらいたいんですよね。この想いは変わりません。

もちろん、ゆくゆくは自分でお店を持ってみたいと思うこともありますが、グルメはあくまでも趣味なので、本腰入れた仕事にはしていません。

今は自分が楽しめる範囲でやっています。

むしろその線引きがあるからこそ、あまりのめり込み過ぎず、とても良い感じで活動ができているし、自分自身が一番楽しめています。

−–ありがとうございました!

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最後は「いただきます」のポーズで記念撮影!

【TERIYAKI(テリヤキスト)】https://teriyaki.me/sp/?/&

【にくまんLINE@】 http://nav.cx/3ZzQo9z

トヨログさんを含むグルメインフルエンサーがとっておきのグルメ情報を紹介!


インタビュアー:清水、、とみやん

執筆:武内

写真:さき

動画:原田


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