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ConoHa WINGでNextcloudを立ててみる(1)

 とあるコミュニティの文書共有用に数年前からConoHa VPSownCloudを運用していたけど、OSのアップグレードとかお守りが辛くなってきた(放置気味になってきた)ので、何とかしようとした備忘録です。

なんでNextcloud?

 主にコミュニティメンバ、時々ゲストに情報展開する必要があり、dropboxやboxだと、無料とはいえアカウント作ってもらう必要があったり、いろいろやり難いなぁというのがありました。
#企業毎に使えなかったり 、面倒な申請が必要だったり…
 また、一応コミュニティに閉じた形を基本にしたかった、アクセス権/アカウント管理は一元化したい思いがありました。
 ただ、そんなにお金をかけられないし、当時は暇だったので技術的興味も手伝って、VPS上のowncloud(当時はNextcloudは無かった)で頑張ってみたという経緯があったりします。
 ということで、元々のownCloudを使っていたこともあり、OSSでも色々機能が使えそうなNextcloudを選択してます。

なんでConoHa WING?

ConoHa VPSで構築し運用していたのですが、時は流れ本業が忙しくなってくると、放置気味に…流石にセキュリティアップデートはちゃんとやらないと…とは思いつつ、なかなか出来なかったりしてました。
 さすがに不味い状態なので、何とかしようと一念発起!!
 とはいえ、お守りに時間を割けないのは変わらないので、楽ちんをしたいなぁと色々調べていたら、知らない間にConoHa WINGというのが出来てたらしく…Nextcloudが動くらしいので、少しやってみようかというチャレンジしてみました。
 まぁ、元々ConoHa VPSを使っていたのでハードルが低かったというのもありましたが、DBやらメールやらドメイン取得やら、必要なものが揃っているのも選択した理由です。

文書共有にNextcloud × ConoHa WINGはお勧め?

 この形がお勧めできるかというと、正直「?」ですw
 dropboxやboxなどのサービスだと辛い部分がある場合に、「こういうのもあるよ」ぐらいで参考になれば…
 ちなみに、ConoHa関係者でもConoHaステマでもありませんw
 もちろんNextcloudの関係者でもありません。

ConoHa WINGを契約してみる

 あまり詳しく書くと、関係者/ステマと疑われそうなので、公式サイトへのリンク程度で…
 ConoHa WINGを使うためには、以下のサイトの通りです。

 ConoHa WING(通常料金)お申し込み方法
 ConoHa WING(WINGパック)お申し込み方法

 短時間試すだけなら通常料金だけど、3か月ぐらい試して上手くいったらそのまま使うのであれば、WINGパックでよさそうです。
 (今だと?)ドメイン名ももらえるし、割引もあるし…ちなみに、差額を払えば上位契約に変えることができるらしい!
 ちなみに、ConoHaアカウントを作成すれば、ConoHa VPSもつかえるので、WINGが気に入らなければVPSを使うことも可能なので、お試しで…というのもアリかもしれません。
 ちなみに、私はConoHaアカウントを持っていた(クレジットも余っていた)ので、そこからWINGパックを契約して、独自ドメインを設定しました。

ConoHa WINGの初期設定(無料独自SSL設定)

 契約時に無料の独自ドメインを作ったので、以下の無料独自SSLを設定しました。中身はLet's Encryptを使っている模様ですね。

 無料独自SSL設定方法

 少し時間がかかるようで「設定中」から「利用中」になったら、設定済になります。これで、取得した独自ドメインではhttpアクセスがhttpsへリダイレクトされるようになるので、安心(?)ですね。
 ちなみに、ConoHa WINGでデフォルトで提供される「.conohawing.com」で終わるドメイン名は、httpsへリダイレクトされないようなので注意が必要です。
 本格的に使う場合は、独自ドメインを使うしかなさそうですね…

Nextcloud用データベース作成

 Nextcloud用のデータベースとアクセスユーザを作成する必要があります。以下のドキュメント通りで大丈夫です。

 データベースを作成する
 データベースユーザーを作成する

 DB名やユーザ名などは適当で…

Nextcloudのインストール

 基本的にはここに書かれている通り、setup-nextcloud.phpをダウンロードして、「public_html/domainフォルダ」にアップロードし、ブラウザからアクセスして実行すれば良いですが…
 ダウンロードがタイムアウトでエラーになる可能性も高かったりします。そういう場合は、SSHで接続して、別途wgetなどでダウンロードしてくる必要があります。
 SSH接続用アカウントは以下で作ることができます。こだわりがなければ、自動生成でよいはずです。

 SSHアカウントを作成する

 SSH接続は、SSHの画面で取得できる情報を使って、以下の形で行えます。XXX.pemは、 自動生成した際にダウンロードしたkeyファイルです。

 ssh -i XXX.pem -p <ポート番号> <ユーザー名>@<ホスト名>

 SSH接続したら、「public_html/domainフォルダ」に移動して、以下のコマンドで、ダウンロードおよび「nc.zip」のリネームします。

 wget https://download.nextcloud.com/server/releases/nextcloud-19.0.1.zip
 mv nextcloud-19.0.1.zip nc.zip

  そのあとで、ブラウザから再度実行すればセットアップが再開されます。
あとは、表示される指示に従って、先ほど作った「Nextcloud用データベース」の情報などを入れていけばセットアップできます。

 

 以上でインストールまではできます。

 ただし、この状況だと「セキュリティ&セットアップ警告」が残ってしまい、気持ち悪い(?)です。
 あと、ConoHa WINGだと、取得したドメインでのメールアドレスも簡単に作れるので、パスワードのリセットの際に通知にメールを送れるようにしたいなぁとふつう思いますよね。

 ということで(2)に続く…

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