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Gyrokinesis®︎、Gyrotonic®︎とは?

今日はGyrokinesis®︎、Gyrotonic®︎についてご紹介したいと思います。

最近メディアに出て話題のエクササイズ
Gyrokinesis®︎、Gyrotonic®︎

紗栄子さんや田中みな実さんなど
有名雑誌などで表紙を飾るような芸能人が行なっているエクササイズです。

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もともとNYでダンサーの為のリハビリテーションとして生まれたものです。
ドイツでは医療機関と提携しリハビリテーションの一環として取り入れられており、Gyrotonic®︎の効果が認められています。

全身の筋膜を伸ばしていくような運動で筋肉や骨だけでなく、神経・内臓までも活性化すると言われています。

また神経系の疾患を患った方々にもリハビリテーションとして行われており、神経-筋の再教育や促進にも効果的だと言われています。

有名人で言えば2017年から繊維筋痛症という神経難病を患い活動を休止しているレディーガガさんも行なっています。


歴史

Gyrokinesis®︎、Gyrotonic®︎創始者ジュリオ・ホバス(Juliu Horvath)さん

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1942年:ルーマニア生まれ、ハンガリー人の両親を持ち、21歳でルーマニア国立バレエ団プリンシパルに昇進。

1970年:アメリカへ亡命。ヒューストンバレエ団のプリンシパルを務めるが、アキレス腱の断裂によりダンサーとしてのキャリアを断たれてしまう。

1977年〜:6年間をセント・トーマス島にて自身の怪我やリハビリの為にヨガや瞑想をはじめとする様々な研究を重ね、新しいボディワークを構築「Yoga for Dancers」と名付けられました。

1980年代:ニューヨークのオープンスタジオ”Steps on Broadway" にて指導を開始また自身のスタジオ ”White Cloud” を開設する。最初は主にプロダンサーのためのクラスだったが一般からの需要が高まったことで、年齢や体力レベルに関係なく誰もが実践できるメソッドとして変化を遂げ、「Gyrokinesis®︎」が誕生した。

Gyrokinesis®︎(螺旋状の運動)
“ダンサーのためのヨガ”として、
円や螺旋を意味する”ジャイロ”は、曲線を描くような動きや、椅子に座って行う運動がその特徴です。
身体の自然な動きに逆らわず、身体に負担をかけないことで、怪我の克服やリハビリテーションに用いられています。
また、肩こりや腰痛の軽減、美しいボディラインと正しい姿勢を身につけて、健康な生活を得ることもGyrokinesis®︎の魅力です。

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さらに探求を続けたホバス氏は、路上に捨てられていた回転椅子からひらめきを得て、回転椅子とガラクタの山から拾い集められた木片や金属片で「人間が本来持っている動きとエネルギーの流れをより良い状態に導き出してくれるエクササイズパターンを実現しうる特別な装置」を発明、「GYROTONIC®ジャイロトニック」が誕生する。


現在では、更に「Gyrotoner®」「Jumping-Stretching Board」「Leg Extension Unit」「Archway」が開発され、計5つのマシンが使用されている。
現在、Gyrokinesis®︎、Gyrotonic®︎は世界に知られるようになり、52カ国10000人以上のトレーナーを排出、またパフォ-マンスやスポーツの分野に留まらず、医療の分野でも広く活用されるようになっている。

Gyrotonic®︎(Gyro:螺旋 Tonic:元気付ける→正常にする)
専用の木製マシンを使用して行うGyrotonic®︎は、“ダンサーのためのヨガ”として生まれたジャイロキネシス®をもとに考案されました。
リズミカルな呼吸に合わせて、流れるような曲線的な動きでクラスが構成されています。
また、トレーナーの補助が入るため、さらに強い感覚やストレッチの強化を体感していただけます。背骨をすべての方向に動かし、効率的に身体を目覚めさせ、感覚意識を高めることができます。

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このようにGyrokinesis®︎、Gyrotonic®︎は背骨を一貫とした動きの獲得をするためのエクササイズである為、とても肩こり、腰痛には良い運動です!

私のGyrokinesis、Gyrotonic®︎との 出会い

私はGyrokinesis®︎、Gyrotonic®︎と出会ったのは約2年前。
あるスポーツ現場で活躍しているPTのブログを見たときです。
そのブログには「Gyrokinesis®︎とGyrotonic®︎を行い、身体がよくなった!」と書いてあり、これはなんだと思ったのがきっかけです。
すぐに現在住んでいる有名なスタジオはどこだろうと検索し、すぐに連絡したのを覚えています。

そのスタジオはSoulaさんです。

勢いのまま連絡した為、あまり概要を読んでおらず返ってきたメールの返事が


”誰かの紹介ですか?男性は基本お断りしています”

おっ?まじかと思ったのを鮮明に覚えています。笑

しかし”勉強したい!”との意思表示を諦めず行い続けたところ

”そういう事情でしたらぜひ勉強しにお越しください”

と快く向かい入れて下さりました。

そこからGyrokinesis®︎、Gyrotonic®︎で身体も変化し始め、とても良いトレーニングだと思っていきました。

当時の私は海外留学(大学院進学)を視野に入れていた為、トレーナーになる時間とお金を投資することに躊躇していました。

しかし私の中ではいつかは病院外で、人の健康やスポーツ選手のパフォーマンスアップに携わりたいと思っていました。

今となっては海外留学をせずに仕事で海外に行くことを志し、
病院外でGyrotonic®︎を通して健康やスポーツ選手に徐々に関わっています。

Gyrotonic®︎を臨床やBody workに生かすためには

創始者のホバスさんは「Gyrotonic®︎によってリンパ、心血管、自律神経系などを刺激する効果が得られる」と述べています。

私自身が現在トレーナーとして教えているのがGyrotonic®︎です。

私自身実感しているのは脊柱の動きはもちろんですが、
四肢の協調性個々の最終可動域を感じることができる。
そのため、可動域制限や筋力低下など左右差をすごく感じられるのが最大の特徴ではないかと考えています。

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相反する作用による安定化-伸び上がりと伸長
・右手を相反させながら左手の伸び上がりを助ける。
・最終域まで伸び上がり、その人の最大の伸長、収縮を引き出すことができるスクーピング(関節周りの空間を作る)-パワーストレッチ関節の長軸方向への伸長。

この動きは求心性収縮する際の筋力が20〜30%低下すると言われています。
これを個人で行うのは難しくGyrotonic®︎マシーンを使用してコントロールしていきます。
これらは変形性関節症や肩のインピンジメント症候群を患う患者、クライアントにとっては重要な動きでしょう。

後は
・骨盤を締める(Narrowing the pelvis)
・視覚による動きの誘導
・呼吸
など 
 をトレーナーが導きながらおこなっていきます。

Gyrokinesis®︎とGyrotonic®︎の論文紹介

脊柱の動きが中心ですので慢性腰痛症に対する介入研究を2つ紹介します。

KooK-Eun SEo et al:Effects of gyrokinesis exercise on the gait pattern of female patients with chronic low back pain
(慢性腰痛症の女性の歩行パターンによるGyrokinesisの効果)
J. Phys. Ther. Sci. 28: 511–514, 2016


3ヶ月間腰痛を持つ20代後半から30代の女性を対象にArch&Curl(→Gyrokinesisの動き:脊柱の屈曲、伸展運動)を8週間、2回/週実施した。
その結果、歩幅、歩幅、歩幅の増加と歩幅の減少が明らかになり歩行パターンの改善が実証された。


Hye-Ran Seo et al:The effects of Gyrotonic expansion system exercise and trunk stability exercise on muscle activity and lumbar stability for the subjects with chronic low back pain
(慢性腰痛患者の筋活動と腰部安定性に対するGyrotonic®︎拡張システムと体幹安定運動の効果)Journal of Exercise Rehabilitation 2019;15(1):129-133

Gyrotonic®︎と(Swiss ballを使用した)体幹安定運動を比較することにより、慢性腰痛患者に対するGyrotonic®︎の臨床効果を実証した。
慢性腰痛患者(3ヶ月以上腰痛を有するもの)26名をランダムにGyrotonic群または体幹安定運動群に割り当てられた。
その際の脊柱起立筋、内・外腹斜筋、腹直筋の筋電図を運動前、運動後に測定した。その結果、慢性腰痛患者の体幹筋の活動は両群ともに向上した。
しかし両群の間に有意差はなかった。
Gyrotonic®︎はSwiss ballによる体幹安定運動と同等の運動効果が実証された。

このように

Gyrokinesis®︎とGyrotonic®︎は骨盤周辺の安定性を向上させることがわかっています。

皆さんも是非お近くのスタジオか私の元へ!笑

最後に

Gyrokinesis®︎とGyrotonic®︎に対する理解は増えましたか?
個人的にはGyrotonic®︎を中心にスポーツやヘルスケアにどんどん関わっていこうと考えています。

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