読書記録 2022.06


今回読んだ本は武田双雲さんの『丁寧道』です。

普段なんとなくやっていたことや感じていたことが言語化されていたので、
自分の中に言葉がスッと入ってきました。

何事も合う・合わないは人それぞれだと思いますが、『丁寧道』は私の考え方と合う部分がたくさんある読み物でした。

(以下、私の解釈を含みます。)

たとえば、
『丁寧のほうが結果的になぜか早い』という言葉。

これは特に仕事をしているときに感じるのですが、
なんとなく適当にやって、結局後で余計にやらないといけないことが増えるよりも、
最初から丁寧にやった方がトータルで見たらラクなんですよね。
(これは、丁寧=ゆっくりではないという著者の言葉のとおりで、時間をかけるという意味ではありません)

だから、適当にやる人と一緒に仕事をしていた時は、
事後の対応が中々片付かずに、問い合わせも多くてつらかったと感じていたことを思い出しました。

それから『問題を引き寄せない人の方が良い』という言葉。
これは問題を起こしたときの解決法をたくさん知っているよりも、そもそも問題を起こさないほうが良いよねという話ですが、

いくら問題が起こらないように頑張っても、
評価のポイントにはならずに、当たり前のこととして片付けられてしまうことが多いんですよね。

なので、この言葉は自分の仕事への取り組み方を肯定してもらえた感じがして、そういう考えもちゃんとあるんだと示してもらえたことに救われました。

もうひとつ。
『対象を丁寧に感じ尽くす。丁寧という観点を導入することで日常の動作をちょっと楽しむ』という言葉。

私はランチを食べているときに、
スマホを見ないで料理に集中して味わう日をつくっているのですが、

著者が言うように丁寧に日常の動作を楽しむと、
盛り付けが綺麗だなとかメニューや味付けが工夫されているなとか、
小さく感動することも多くて、
午後からまた頑張ろうって思えたりするので、

なんとなくはじめた習慣が、
自分にとってプラスに働いていたんだということを、
この言葉を受けてあらためて実感しました。

こういう「言葉にする」「自分の中に落とし込む」という行為が、
私にとってはすごく重要なことなのですが、

自分の気持ちや考えを言葉にしようとしても、
中々しっくりくる表現が見つからずに悔しい思いをすることやモヤモヤすることも多いので、

表現力のある人、言語化出来る人のことを尊敬しているのですが、
今回、まさにぼんやりと感じていたことを言語化して自分の中に落とし込むことが出来てとてもスッキリしました。

冒頭にも書いたように、
なんとなくやっていたことがポジティブな意味を持っていたと思えることは嬉しく、
これからも自分なりの丁寧を実践しながら、
周りからの良い影響は受けとり、反対に、外部からのノイズやマイナスな要素に揺るがない自分になれればと思います。

他にも素敵な言葉とたくさん出会えますし、行間もゆったりめで読みやすかったです。

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