SARS-CoV-2迅速検査 NEJM2022/1

SARS-CoV-2の迅速検査(DTR)の結果に応じた対応のアルゴリズムについて、状況別に記載されていたので紹介します。

○前提知識:DTRについて
・SARS-CoV-2の迅速検査(RDT)にはPCR、抗原検査の2つがある
・PCRは感度、特異度共に高い(文献によるがいずれも90%以上)
・抗原検査は感度は低く(62-64%程度)、特異度は高い(90%以上)
・SARS-CoV-2は感染5~6日後に発症

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・暴露48時間以内のRDTはあまり意味がない(ウイルス量が十分ない)
・適切なRDTのタイミングは暴露後5~7日後
・2回目を行う場合は、2日後に再検査を行う

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SARS-CoV-2感染後のウイルス量、検査、抗体の動態について

○感染者の隔離についてのCDCの推奨
・無症候であれば、検査陽性から5日後に隔離解除
・症状が改善しており、解熱薬を使用せずに24時間経過している患者は、検査陽性の5日後or発症から5日後の遅い方まで隔離
・症状、発熱が持続する場合は10日間の隔離が推奨


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