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「回収率予報」の特徴 (2)利便性

回収率予報は利便性、つまり使いやすさを重視します。
いくらよく当たる予想でも、使いにくければ役に立ちません。

ほぼ全レースで予測します

対象レースは新馬レースと障害レースを除く全レースです。(新馬レースは今後対応予定)

回収率予報は予めコンピューターで予測ロジックを作成してありますから、予報当日にはほぼ自動で予報内容を出力できます。
そのため、短時間で多数のレースを扱うことができます。

中央競馬で使用する競馬場のトラックには、芝、ダート、障害とあります。
障害レースは他と傾向が大きく異なり、レース数が少ないため過去データから傾向を読み解くのが非常に困難です。
そのため障害レースは今後も対応できる見込みは立っていません。
対して芝とダートは共通点も多く、レース数が多いため予測可能となっています。

また、レースには新馬、未勝利、からオープンまであるのは御存知の通りです。
これを競走条件と言い、予測する際に考慮する必要があるのですが、特に新馬戦は予測が困難です。
回収率を予測する材料(ファクター)として過去の結果は非常に重要ですが、新馬戦は過去レースの結果がないためです。
また、新馬戦はレース数が限られているのも予測が難しい原因です。

以前のバージョンでは新馬戦も対象としていたのですが、現バージョンではひとまず対象外としています。
今後、新馬戦にも再び挑戦する予定です。
新馬戦を対象とした競馬予想は少ないと思いますので、ご期待ください。

全出走馬を予測します

対象レースで出走する全ての馬に対して、回収率(50~100%)を予測します。

回収率の高い馬だけでなく、平均より低い馬も分かります。
例えば、1番人気の馬でも予測回収率が50~60%となる場合があります。
これは何らかの理由で、その馬の実力以上に人気が加熱している場合ですので、ぜひとも馬券購入は避けてください。
そのようなレースでは他に美味しい馬が大抵いるはずです。

また、全出走馬のため他の予想との比較が容易です。
例として、すでに別の予想で何頭かの馬が候補になっている場合、回収率予報で予想を補強することができます。
そのためには、全出走馬に予測回収率があることが必要です。
一部の馬だけしか扱っていない予想では、こういった使い方はできません。

100%が高頻度で出ます

予測回収率100%の馬がどの程度出現するか、はとても重要です。
100%の馬が滅多に出なければ、使える予想になりません。

現在の予測ロジック(2020年8月14日リリース版、9月7日微調整済み)の場合、1日の対象レースが33レースとすると、1日の平均で32.5頭が予測回収率100%となります。
1レースあたりほぼ1頭になりますが、1頭もいないレースもあれば、5頭以上いるレースもあります。

予測回収率100%の馬の平均オッズは11.5倍で、勝率は9.1%です。
1日の対象レースで、平均約3頭が1着になります。

一方、予測回収率50%の馬は、1日平均61頭で、1レース約2頭です。
平均オッズは60倍で、勝率は0.8%です。
1日の対象レースで、平均0.5頭しか1着になりません。

オッズが高い馬は予測回収率が低い傾向がありますが、単勝オッズ100倍以上で予測回収率100%の馬もいます。

使用していないファクターが明確です

予測に使用していないファクター(予測の要素となるデータ)が明確なので、それらファクターによる予想を併用することで更なる好結果を期待できます。

回収率予報の予測ロジックで使用していないファクターの例としてこんなものがあります。

・血統
・調教の状況、タイム
・レース展開予想
・パドックの様子
・オッズ

これらの他にもレース前日には分からないものや、数値として記録に残らないファクターは、予測ロジックで使用したくてもできないのです。

例えば予測回収率100%の馬がいて、そのレースに血統がマッチするとしたら100%を超えるかも知れません。
他にも、パドックでの状態が良かったら…、他のレース展開予想で推奨していたら…、と考えると予想が楽しくなりませんか?

予測ロジックで使用しているファクター、使用していないファクターについては、改めて別の記事で説明します。

前日に公開します

原則、前日に予報を公開します。
現在(2020年8月)は、昨年の公開開始から1日も欠かさず前日公開を続けています。

予測回収率が前日に分かれば、レースまでにじっくり検討できます。
いくら回収率の高い予想であっても、レース直前の公開では予想の入手から馬券購入までが大変です。

もしレース直前に予想するのであれば、オッズ、馬体重の増減、天候、馬場状態などを予測のファクターに使えるので、さらに予想の精度を上げることができます。
しかし、利便性を優先してそれらのファクターをあきらめたおかげで前日の公開が可能となっています。


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