人生で初めて同人誌作っちゃった話。
何もかもが初めてで、なぜそうなったと、今でも思う。
けれどやり切った後は、やっぱりやって良かったと思った。
一冊本を出す。それだけでかなり世界が変わるものだな、と。
10から10、感想がもらえるわけではないけれど。それでも、手にとっていただけると言うことが、どれだけ尊く、嬉しいものか。
そのジャンルにハマって、思い切ったなぁと思う。
髪を染め、一時期はダイエットまでして、なんかいろいろ頑張ってた。自分でも驚くくらいがんばった。コスプレまでして、いろんな世界が広がったと思う。
いつか本を出したいと思っていたけれど、それがまさか同人誌になろうとは思わなかった。
二次創作ばかり書いていたにもかかわらず、同人誌を私が出すとは微塵も思っていなかったのだ。
いろんなことがあったが、無事に本になり届いた日。私は何枚も写真を撮ったし、感動した。書店で見かけることの少ない、フリーペーパー並みの薄さであったとしても。中の文章が多少おかしかったとしても。何度も何度も読み返し、何度もその表紙を見つめた。
そのくらい嬉しかった。
まるで我が子のようだった。
本を作ることで精一杯。後は何もしなかったので、小学生のお店やさんごっこよりひどい並べ具合だったが、手に取ってもらえた。
声をかけていただけて嬉しかったし、隣の方まで買っていってくださったときにはどうすればいいのかわからなかった。
あがり症な私が、本当によくやったと思う。
「ずっと気になってて」といわれ、背筋が伸びた。ずっとSNSでお見かけしていた方にそんなふうに言われるなんて思ってもいなかったから。
もうね、私なんて隅っこて本読むか、耐えられなくて保健室に避難しているような、たぶん、そう言う類の人種なんですよ。
いやもうそういう人間だったし、今だってそうなんですよ。きっと。
顔を見ない限り普通に話せるはずなのに、いざ生で、となるとそりゃもう緊張するわけで。
それでもやってよかったなと思った。
本を出したいと、ずっと思っていた。
いつか出せたら、となにもせずにきた。
もうなにがきっかけだったのかわからないけれど、それでも仕事終わって帰ってきて遅くまで文章をねって、二次創作かも怪しいような内容だったけれど、それでも、何度も何度も中身を読んでしまうくらいには愛おしく、手に取っていただけたことが嬉しい。
大袈裟だけれど、生きててよかったなぁと思ったのだ。
いろんな人が助けてくれることを知ったし。
いろんな人が同じものを好きなことも知った。
こんなのでも、と思ってたものを、とても素敵だったと喜んでくれる人がいて、素敵なんです、と、上手にかけたんです、と言ってもいいかもしれない、と前向きになった。
迷っているなら一冊でいい、出してみればいい。
ネットもいいけど、是非紙で。
そうしてちゃんと、お金をもらって。
もう自宅の印刷機でコピーして本にするってだけでも十分。
『書いた紙を半分におれば本』という言葉に、私はすごく背中を押された。
自己肯定感はいまだに低いけれど、それでも、手に取ってもらえた瞬間というのは忘れられないだろうなと思った。
ぜひ、お勧めしたいです。
まとまりきらない。。。
こんな文章しか書けなくても、現状2回目も参加して人生で5冊出しました。
だからあんまり構えなくていいと思う。『うちの子読んでよ!!!知ってよ!!』くらいの勢いでいいと思うんだ。
幸せなご飯代の一部になります。