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感情移入撮影

先の投稿で、ポートレートに挑戦すると書いた通り
友達にモデルを頼んで撮影してきた。

場所は動物園。
即位礼正殿の儀が執り行われることを記念して無料開放していることもあり人が多かった。
動物の鳴き声より子どもたちのはしゃぐ声で賑わっていたので、これぞ動物園って感じだなと。

学生時代にもポートレートを撮ることがあったが、明確にどんな写真を撮りたいか決められないままシャッターを切っていたので当然その様が投影され、今見ると気付きと反省が多い。

撮影技法の授業を受けていた時よりも今のほうがいい写真が撮れている気がする。課題とか時間とか気にしていない故の心の余裕だろうか。

今回の私の意識するべきポイントは2つ。
①どんな写真を撮りたいかイメージする
②そのイメージを明確に言語化し伝える

私の過去の写真がぼやーとした印象になってしまった原因がこの上記2つができていなかったからではないかと思う。

①のイメージの仕方だが、そもそも構想の練り方を知らないことに気付いた。恐らくここでカメラマンの個性というのが生まれるのであろう。
どんな表情が欲しいか、その欲しい表情の出させ方とは。

②を課題点として置いてつくづく思う。国語力ってすごく大事。
例えば「優しい表情で」とかだけだと、伝わらないのではないだろうか。
どんな優しい顔なのか、何を思ってそんな優しい顔になったのか。

考えた結果、 私なりの構想の作り方がこれだ。

モデルに感情移入してもらう

マーケティングにおける「ペルソナ像」をご存じの方は多いはず。
ビジネスターゲット像により深い特徴を設定してできた、いわば理想のお客さん像だ。

人の感情や思考回路を読むことが趣味なことが高じて、人間分析においては少なくとも同世代の人よりできると自負している。

分析できるということは、採取したデータを元に架空の人物を作り上げることも可能なのだ。

私の中で、架空の人物を作り上げ
その人物のストーリーを書き上げる。

例えば今日の動物園であれば
性別:女の子
一緒に来た人:男友達(友達歴4年目)
経緯(ストーリー):
・彼氏はいるがなかなかデートしてもらえない
・動物園とか連れて行ってもらえるような女の子になりたかった
・「別れた方がいいのかな」と何回も思うが、好きという気持ちが勝ってしまい離れられない
・彼氏に嫌われたくないからワガママ言えない
・同伴の男友達とは体の関係はなし
 生理的に無理というわけではないがなんとなく嫌だ
・この男に可愛いと思われるために行動はしていないので、一緒にいても行きたいところや少しでも興味があるものにすぐ行く
・なぜなら嫌われても構わないと思っているから
・すれ違うカップルをついじっと見てしまう
・時々スマホをみて彼氏からの連絡を確認する

上記の経緯を踏まえた上での服装、髪型、メイクなども指定した。
カメラを意識してポージングするのか・しないのかもイメージできる。
ちなみに今回はカメラを意識しないでもらった。ポージングというポージングはほぼしていない。

ストーリーを伝えた上でモデルがどんな表情をするのか見てみたかった。
もしかしたら、モデルが演じている女の子と自分自身を重ねる瞬間があるかもしれない。
自分のどんな過去を思い出してその表情をしたんだろう。

今日撮った写真を見返すと、すごくいい写真が何枚か撮れていた。

しばらくこの方法で撮ってみよう。

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