僕がバイトをさぼってまで7日間もCurbon写真展に通った理由
まず初めに、下の画像を見ていただきたい。これは、先日西武渋谷店にて9日間にわたって開催されたCurbonの写真展「THE STORY 500万人と紡ぐ、写真の世界」の最終日に、Curbonの代表である武井さんのトークショーが終わった直後にその会場で撮られた記念写真である。
ここには僕も含め、一緒に行った友人も写っている。しかもここに写っている人はみんなすごい楽しそうな様子だ。こんなに素晴らしい記念写真を残せた写真展が他にあるだろうか。そう思った時、僕は自然とiPhoneのメモに今回のCurbonの写真展で思ったことなどを書き出していた。
そこで、僕なりに思い、考えたことをまとめて文章にしようと思い、今回初めてこうした文章を書いてみようと決意した。友人にも相談した結果、noteというものを使った方が良いと勧められたので、初めてアカウントを作り、書いてみることに。
あらかじめ冒頭でも言っておくが、このnoteはお世辞でもまとめられているとは言えず、すごい長ったらしく書いてある。
また、初めてnoteを使うので、使い方が分からずもはやただのレポートみたいになっている。なので、あなたが本当に暇なとき。例えるならば自分の髪の毛に枝毛が何本あるのか数えてしまいたくなるくらいに暇なときに読んでほしい。
2019年、5月19日~27日の9日間開催されたCurbon写真展。
僕はその内、7日間写真展に通った。
初日からSNSで見てて憧れてたフォトグラファーさんやモデルさん達が生で目の前に...そんな興奮と感動で、正直心臓がドキドキしすぎてちょっと寿命が縮んだんじゃないか。そう思えるほど終始心臓の鼓動が忙しない7日間だったのは、これからの人生で忘れ難いこととなったであろう。
具体的な名前はここでは出さないが、写真をやる前から好きだった人。写真を始めてから好きだった人。写真展で知って好きになった人。写真展に訪れて知り合いになった人。などなど、本当に様々な人と話すことができ、自分なりにも繋がりを作ることができた。そんな7日間にすることができたと思う。
(個人的にはすっごい好きだったモデルさんに会えたことが嬉しすぎて、ふと寝る前などに思い出すと寝れなくなることがたまにあるが、ここではあえて触れないでおく。)
しかし、そんな興奮と感動が続いた日々の中で、ふと思ったことがあった。自分は
「写真を撮っている人」
というよりかは、
「写真を撮っている人のファン」や「モデルさんのファン」
としてこのCurbon写真展に行っていたのではないか。
色々とお話ししてくださったり、一緒に写真も撮ってくださった方ばかりで、すっごい嬉しく思ったのは間違いなかった。しかし、そんな中でどこか違和感というか、こんな感じで自分は良いのかと思うことが、通った7日間でふと思うことがあった。
最終日の写真展からの帰り道、それを深く考えてしまい、寄り道して頭の中を整理しようとしたが、終電の時間まで粘っても結局満足いく結果は得られなかった。
自分は7日間も写真展にわざわざ足を運んで何しに行ったんだろう。
7日間もあれば、他にもっとやることができたのではないか。
自分が無限回路に迷い込んだかのように考えの出口が見つからず、同じことを何度も繰り返し考えてしまう...
写真展の次の日から、またいつもの日常が戻ってきた。あの夢見心地な1週間から、いつもの課題と勉強、バイトに追われる日々...。
今となってはそれが逆に良かったのかもしれない。時間がないせいか、深く考えずにはまっていた考えの沼から抜け出すことができたのであろう。
結論として、「写真を撮っている人のファン」や「モデルさんのファン」としてCurbon写真展に行っていたということで良いのだと思うことにした。
それで悩んでたのにどうして?
と思われる方もいると思う。自分でさえ、この結論に至ろうとしているときに思ったくらいだ。
今回の写真展に行って得られたもので良かったことの一つに、自分の中での写真への立ち位置や意欲が変わったことがある。今はあくまで趣味の範囲で撮っているが、趣味とはいえ本気で頑張ろう。趣味だからこそ本気で頑張ろう。そう思えたことが本当に良かったと。
この、
「写真をもっと頑張ろう。」
そう思えたことが、今回は
「ただのファン」
でも、次また何か写真展やイベントで、好きなフォトグラファーさん達が集結するようなことがあった時、その時には僕も「写真を撮っている人」の1人として見に行きたい。そう思えたことで、自分の中では納得できたのだと思う。
だいぶ長くなったが、もう少しお付き合いいただきたい。映画や小説などでも、最後に面白い、というか大事なシーンが来るように、このnoteでも一番言いたかったことを最後にまとめようと思う。
それは、
僕が最も今回のCurbon写真展に行って良かったと思ったこと
である。
それは今回の期間中一番隣で過ごした友人について。
友人とは誰のことか。その友人の名前は竹内克美という。そう。知っている人ならわかるが、Curbon写真展でちょっとした時の人となっていたあの皆勤賞の彼についてだ。(@katsumi_photo28)
彼は写真展最後の武井さんのトークショーで、皆勤賞ということもあって壇上に呼ばれ少しコメントをした。そこで彼は、毎日来れたのはたまたま時間があったからと言っていた。しかしそれは違うことを僕は知っている。
彼は26日に自分が出演、企画するイベントがあった。しかもそこでは幹部をやっていた。そういったことから、写真展に来つつも隙を見ては横でLINE等を使って打ち合わせ、打ち合わせ、打ち合わせ...といったように、本当にとても忙しそうであった。
それなのにも関わらず、本当に毎日通い、まじめにトークショーを聞き、様々な人から色々なことを吸収しようとしている彼を、僕は本当に凄いと思い、尊敬の念まで抱いた。同時に、大学の課題や勉強、バイト程度で根を上げている自分にとても嫌気がさした。
では僕はそんな彼のどこに尊敬の念を抱いたのか。それは、いわゆる彼の行動力である。彼は自分でどんどん初対面の色々な人に話しかけ、繋がりを作っていた。フォトグラファーさんやモデルさんなど本当に様々な人に。
今回の写真展の
『写真がくれたのはいいねではなく繋がりだった』
というフレーズ。これを一番体現したのは彼ではないかと僕は思う。そんな彼の行動力は、Curbon代表の武井さんにまで覚えて頂き、トークショーに少し登壇するという凄いことを成し遂げた。
彼が今回の写真展に行くきっかけとなったのは他でもなく僕だ。僕が誘ったから彼は行くことにしたのだと思う。
(これが違う場合とても恥ずかしい事だが、自分の中ではそういうことにしておく)
実を言うと僕はこの写真展に一人で行こうと思っていた。だがカメラ仲間として一様声をかけておこうと彼に教えた。今思うと、それは社交辞令のような節があったのかもしれない。
初めは自分も彼もこんなに何回も行くつもりはなかった。行っても3回くらいの予定だった。それでも僕は計7日行き、彼は9日間皆勤した。この理由としては、やはり今回の写真展のフレーズ「写真がくれたのはいいねではなく繋がりだった」が関係していると思う。僕も彼も、その「繋がり」を求めてこれだけの日数を通い続けたのだ。実際そのおかげで自分にも繋がりができたし、彼は自分以上に強い繋がりができた。
僕は期間中彼に少し強く当たってしまうことがあった。なぜこんなことも知らないのだろう。そう思い彼の無知な部分に嫌気がさしたことがあった。これは良くないことだったと、後で反省したが、そこであることに気付いた。
それは単純な嫌気とは異なるものであるということに。僕の彼に対する嫌気は、別の感情から来ていたと。
別の感情とは。それは焦燥感、嫉妬心、そして先程から述べている尊敬心である。
僕は、彼が彼自身の行動力によって多くの繋がりができていることに焦燥し、嫉妬し、尊敬したのだろう。これは自分がもともと人とコミュニケーションを取ることが得意ではないことから思ったともいえるが、それ以上に彼のそういった才能に驚かされた面が大きい。
正直、こんな感情を抱いたことはあまり記憶にない。覚えている限りで小学生のとき以来だろう。(この話をすると長くなるのでここでは割愛する)
それくらい僕は、憧れることはあっても滅多に尊敬することはない。あってもましてや友人に抱くことなんて稀有である。
そうして僕は久しぶりに、「あ、こいつには負けたくないな。」そう思った。だから自分の中でも滅多にない感情が芽生えたのだろう。
そして後から思ったことだが、彼のいわゆる無知な部分というのは、彼の持つ武器の一つなのではないかと思った。彼は無知ゆえに知ろうとしたり吸収しようとする力や姿勢が強い。それゆえに9日間もあった写真展に、自分が忙しいのにも関わらず通い続けることができたのであろう。
長々とここまで沢山のことを書いた。冒頭でも述べた通り、自分でもまとめられているとはお世辞でも言えない。ただ、これだけは言える。
「こいつに負けないようにもっと頑張ろう」
そう思えたことが、自分にとってとても良かったことだったと。
本当に長くなったけど、克美。お互い本当に頑張ろう。
俺は友と書いてライバルと読める、そんなお前に出会えて本当に良かった。(ちょっとクサいかな笑)
おかげで負けないように頑張れると思う。
今まで以上に写真に対しても意欲がわいたし、もっと写真の世界を知りたい。写真を上手くなりたい、そう思うことができたのはお前がこの9日間一緒にいてくれたおかげだと。
これからも一緒に写真を頑張っていく中で、意見が割れたり、好みの違いなどで険悪な雰囲気になることがあると思う。でも、それは恐らく当然のことで、写真の好きな色合い、雰囲気、構図。すべてが一致する人はこの世に間違いなくいない。0人だ。全てを一致するにはその人と全く同じ人生を歩んでいないと無理なことだ。
だからこそ、意見が割れたりしたら、ちゃんと自分は「ここがこうだからここが変だと思う。」のような感じでちゃんと伝えていこうと思う。そうして切磋琢磨していけば、写真を撮るのがもっと楽しくなって、楽しくなればもっと上達すると思う。そして上達すれば繋がりがもっと増えていき…
そう考えただけで鳥肌が立つほど写真の世界は面白いなと。
長くなったけど、改めてこの9日間一緒に過ごしてくれたことに感謝したい。克美、本当にありがとう。
そして、一度だけいつもの4人が揃った日。あの日ほどなぜか誇らしく思えた日はなかった。これに関しても文を書くとしたら、また同じくらいの分量を書けてしまいそうな自分が怖いから割愛してお礼だけは言っておく。(笑)
3人とも本当にありがとう。
僕は普段こんな長文を書くことも、思ったことや感想を文章にすることなんて滅多にない。ましてや旅の思い出とかでもなく、ただ写真展に行っただけなのにこんなに長々と数日をかけて文章構成を考えたりして、書いてしまった。
これはどういうことか。おそらくそれだけの事をしてしまいたくなるくらいに、今回のCurbon写真展「THE STORY 500万人と紡ぐ、写真の世界」が、素晴らしく、魅力的で、心踊らされるものであったのだ。
そうして振り返っていると、自分の中で大きな存在となっていた今回の写真展。改めて話をしてくれたフォトグラファーさん達やモデルさん達、そして同じ時間を共有してくれた克美たちにお礼を言いたい。
本当にありがとうございました。おかげで僕にとって一生残るであろう1週間を過ごすことができました。感謝しかないです。本当にありがとう。
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