狼煙

 ちょっと、頑張らなきゃいけないことが直近にあるのである。

結局、やらねば不安は解決されない。

 漠然とした不安、というのはいつでも私の友人で、そんでもってちゃんと敵で、背中を押してくれる良き伴走者でもある。
 漠然とした不安を感じては、やっぱもうちょっと頑張ろうかなって速度を上げて、ああ何とかなったって、笑うのだ。

 そう、何とかならないと、結局、漠然とした不安ってもんは解消されないのである。
 つまり、その、やらねばならないのだ。ひえ~~~~~。

特技は「半泣きでも走ること」。

 これ、今日実際に言ってきた台詞である。
 友人に対して、「不安だ」って零していたら、友人は本当に、いたく励ましてくれて。頑張れ、って、こういう具体的な目標はどうだろう、って、ずっと笑って励ましてくれて、本当に元気出た。頑張ろうって。

 そんな友人との会話の中で、私はこんなことを言ったのである。


「なんとかなるよね。あたし、半泣きでも走るの、得意だからさ!」

「半泣きでもなんとかやり切ってきたんでしょ?」
「やりきって……きた!!!」
「じゃあ大丈夫よ、遂行できる力はあるってことだから」
「そう、だよね……!」

 ちなみにこれ、ちゃんと実話である。
 私は本当に、文字面そのまま、半泣きで走っていた時期がある。

 「半泣き(になるような辛い状況でも)走っていた(やっていた、の比喩)」ではない。
 本当に半泣きで走っていたのだ。2か月ほど。
 周回遅れになりながら、とにかく必死に食らいついていた時期があったのである。
 この時、誰も私のことを馬鹿にしないどころか、応援してくれていたのはシンプルに奇跡だと思う。その甲斐あってか、半泣きで走り切れたし、結果、ついていけたのだ。
 私にとって、此の時の経験は大きい。

 半泣きだろうが何だろうが、出来ていなかろうが何だろうが、やっていればできるようになるのである。
 で、結果出来ていれば、それでいいのだ。

 勿論、力を貸してくれた人への恩は忘れずに。


 この一大イベントが終わったら、きっとこれを見返して、案外大丈夫だったよ、とか、本当に半泣きだったよとか、泣いてたよとか、そんなこと言って笑えるよう、頑張ってきますわ。

 大丈夫。私、折れないし、走り切って、何だってやりきれるから。

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