2014/12/23 多磨

昼は暖かかったが夜になるとさすがに冷える。多磨は格段に寒い。土曜日に訃報をいただいたI先生の告別式に参列した。先生は無宗教の式を希望されていたようでお別れの会前夜会という呼び方だった。

考えてみれば、ブレヒトの研究家ということ意外にI先生の学問的な業績をぼくはまったく知らないけれど、もともと彼はサークルの顧問であり、ぼくはアカデミズム上の影響はまったく受けていないのだから仕方ない。そのかわりに何かを一緒に取り組むときの仲間の作り方だけは教えてもらったような気がする。

T先生の弔辞(これも弔辞ではなくてお別れの言葉というのか)は、他の人と異なりきちんと原稿を用意されていて読み上げる声に張りがあり、そしてI先生の学問的業績が少しとその人柄が存分に表されていてととても良かった。

そういえば、17年前のぼくの結婚式にI先生が祝辞として詩を読んでくださった。そのときは好きな詩人のものと言っていたが、それらしい詩を探すのだが見つからない。結局最後まで分からずじまいだったけど本当はI先生ご自身の詩ではなかったかと思っている。


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