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頭真っ白の時間 ~QUANTAリトリート別府 雑感④~

MOTOKOさんのエネルギワークの余波が収まらないうちに、最後のシェア会の時間となる。
が、所々 すこーん と抜けていて前後がつながらない部分が多い。


私は人前で話すことにあまり抵抗がない。
むしろ得意な方だと思っていた。
高校教諭だった父から
「お前は上がるってことはないのか?」 と呆れられたこともある。
だから今回 yuji さんのプログラムでも文を書くことを勧められ、思わず「え?しゃべりじゃなくて?」と確認してしまったくらいだ。

シェア会では各グループから2人「みんなの前で感想を」とのお達し。MOTOKOさんと目があう。 
はーい了解ですぅ 行きますぅ
「では、言の葉の国の方々から」
はいはい何でもお答えしましょう さ、何からいきます?

、、、、、、、、、
、、、、、、、、、
、、え、、?  、、なんで、なんも、でてこない、、⁈

っえぇえ⁈ うそうそ、いろいろいっぱいあったじゃん!
ね、ほら、、あのー、、、 ほれ!  えぇぇぇ~⁈


あの時、なにを訊かれたのか、どう答えたのか、何を話したのか
なにひとつ思い出せない。
ただただ「やっちまった!!!」という強烈な悔恨。

やらかした感ではち切れそうになった私は、とうとう会の最後に

セッ、センデン宣伝、シテモイイデスカ ‼ 

暴発した。


ペラペラと自社のサービスを説明している 私。

『今、その話するとこじゃないだろうよ、空気読めよ、私~』
『でもでも!今どうしても言っとかなきゃ!』とあわあわしている 私。

うん、汚名返上、名誉挽回、失地回復を狙った悪手の典型。

そのもっと後ろで、まるっきり冷静に、
『へー、私、しゃべるってなるとこんな一瞬で【会社員】の鎧、着るんだ。そんでこんなオートマチックにしゃべるんだ。へー、知らなかったわー。
、、、これ、キリアン (ポーの一族『小鳥の巣』) だねー。』
と妙な距離感の客観視。
言うなれば、ホワイトベース ブライト・ノアの視界。
初めての体感だった。


つまり。
私のしゃべりはいつも、こうあるべきの鎧によって繰り出されていたものであったって事よね。
鎧は呪い。 別府温泉で鎧は溶けだし、呪いは解ける。
呪いと一緒にしゃべりという偽宝刀も露と消え、丸腰になったナミエモン。
そりゃ、生まれたての小鹿のように、ふるふると無防備の極みでしょうよ。
これまでの人生で会得したすべての処世術が灰燼に帰したんだもん。


でもあの時は、ここまで考えられなかったよね。
頭真っ白で、やっちまったー!! 止まり。



ちょっとは成長、してる?


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