1on1とアイスバーグモデル

最近参加した、自社の階層別社員研修で「アイスバーグ(氷山)モデル」の話が出てきました。よく見るこういうやつですね。

出典:ITmedia

研修内のチーム対抗のゲームを通じて、「仕事の成果に反映される、あなたの意識や習慣を把握しましょう」みたいな文脈でこの話が出てきました。その研修はそれで面白かったのですが、家に帰ってきて企業内大学(アカデミー)のSlackを読みながらあることに気づきました。

最近のSlackの話題は「私の好きな◯◯」「私の自己紹介」といった表層的なものよりも、自分の人生哲学や価値観に関わる独白的なものが増えてきた印象です。

なぜそんな話題が増えてきたのか考察すると「アカデミー卒業要件である事業案検討」で壁にぶち当たっている人が増えてきたからと推測します(私もですが)。壁を乗り越えるには、もっと周囲に自分の事業への想いを理解して協力してもらう必要があり、その為に自己の内面をさらけ出すという行動に出ていると思われます。

アカデミーでの事業案は3月下旬のプレゼンで最終発表するのですが、あまり時間が残されておらず、私も1on1をする場合は「ユーザインタビュー(事業のニーズを探る)」を30分実施する事が増えてきていました。

しかし、最近1on1を通じたユーザインタビューも行き詰まりを迎えており、単にヒアリング量を増やすのが目的化しているような気もします。自分の事業案の筋が悪いと薄々気づきつつも、「〇〇で困っていますか?」「〇〇な時はどうしていますか?」といった表層的な質問の回答を集めるだけになっているような気がしました。

これって、アイスバーグモデルで言うと海面上しか意識していない行動ではないかと思いました。

この事態を打開するためには、自分のもっと深い部分(意識や人生哲学)をさらけ出して誰かに聞いて貰う機会が必要なんじゃないかと考えるようになりました。

きっと、Slackで哲学な問いをする人たちも同じような悩みにぶつかっているんじゃないかと思っています。

というわけで、自分も今後しばらくは自分の水面下がどうなっているのかを探るための1on1やSlack投稿を続けていこうかと思っています。たとえそれが現在進めている事業案の推進に役立たなかったとしても、自分の今後の人生に大事な示唆を与えるものになるのでは、と期待しています。


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