セレナe-POWERの件について思う事
どうも、ノートe-power乗りです
先日、セレナe-powerのバッテリー不足で批判するツイートがあったので思うところを少々
そもそもe-powerとは何かというのを一応説明しておきます
・・・日産が出しているこの図が最もわかりやすく簡潔なため、これを見ていただくとわかるかと思いますが、
普通の車:「エンジンでタイヤを駆動させるもの」
ハイブリッド:「エンジンでタイヤを駆動し、モーターでそれを補助するもの」
e-power:「エンジンで電気を発電し、その電力でモーターを動かし、タイヤを駆動させるもの」
大雑把にはこんな感じのものと思えばいいです、つまりe-powerでのエンジンは発電専用として使います
従来型ハイブリッドに対するメリットとしては、
①発電以外の用途でエンジンを動かす必要がないため、時速80キロ以下の走行環境では燃費がいい(信号待ちが起こる下道でもバッテリー残量によってアイドリング状態にならないのも大きい)
②ハイブリッドと異なり、加速がエンジンの回転数に依存しないため、同サイズの車種の中でも加速(トルク)がいい
③回生ブレーキが強く、アクセルのオンオフでドライブできる(ワンペダルドライブ)
デメリットとしては、
①すべてモーター駆動なので90キロ以上の高速での長時間走行はエンジンを常に回し続けてバッテリーを確保しないといけないため、燃費が落ちる
②走行速度に対してエンジン音が比例して上がっていかないため、違和感を感じる人もいる
ざっと挙げるとこのぐらいでしょうか
それでは今回の件についての所見をば
私は普段からe-powerのパワートレインを利用して、3万5000キロ近く走行していますが、件のツイートに合ったような速度制限になったことはただの一度もありませんし、なんならベタ踏みで20分以上踏み続けたことはあってもバッテリーが切れることがなかったように記憶しています。
結論から申し上げると、車体の不備か、そうでなければほぼ確実に走らせ方が悪いというように感じます。
投稿者は「車体サイズに対して1.2Lという非力なエンジン」という表現をしておりますが、確かにノートについていた「HR12DE-EM57」をそのまま移植しているようです
ただ、そもそも先ほども申し上げたようにバッテリーを充電するだけのものですのでそもそも大きなエンジンを必要とはしません
私も半日レンタルして6人を乗せ、エアコンも全開でそれなりに踏んでいった走行をしましたが、モーターのバッテリー切れに関してはただの一度も起こりませんでした
「https://autoc-one.jp/nissan/serena/report-5002113/」
上記の記事にまさにそういった内容の記載がありますが、こちらでも
「通常の使い方ならパワー不足感全く無し。負荷が少なくなったらすぐ充電制御に入るため、通常の乗り方だとバッテリー残量無くなることは”ほぼ”無いと考えていいだろう」
と結論を下しております
考えられる原因としては過積載でフルタイムベタ踏みし続けた、
あるいはブレーキを多用することによるエンジンを回させずに燃費向上させるテクニックをヒルクライムで多用した結果、発電できずにバッテリー不足に陥ったことが考えられます
実際問題としてバッテリー不足に陥った当人の方には失礼かと思いますが、走り方を間違えなければ問題なく走る車であることは販売以前に検証が取れているからこそ売っているわけなので、「e-powerの限界が見えた」や「日産はシステム系に弱い」などの短絡的な批判でしかないことを最後にお伝えして締めようと思います
それでは
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