僕が副寮長だった頃の話

どうもこんにちは

過去のお話にはなりますが少々胸糞の悪い話を一つ

大学生のころ、僕は数年寮生活をしており、二年生のころは副寮長でした(とはいえおおよそ2年生まで寮に残留しているメンバーならよほどの問題児じゃない限り誰でもなれるんですがね)

それでもって寮生のとりまとめやらを寮長Oとやっていましたが、その年の1年生の中で一際悪い意味で目立つAがいました

基本的にちょっとしたルールをよく破ることで定評のAでしたが大事ではなかったので半ば持て余し気味に対応してはいました

そしてそのAがまぁやらかします

その寮は原則長期休暇か土曜夜以外は門限があり、鍵を閉めて外に出れないようになっているんですがこのAは2Fの自室からベランダの排水溝を伝って脱走しちゃいます

その事実が学校の警備員さんから管理人に通達をされたことで僕らにも伝達され、まず寮長Oに伝えたところ、何を思ったかOは突然こう言います

「Aは俺に脱走していいか聞いてきて俺は許可した」

マジで何言ってるかわかんなかったですね、しかも泣き出すし

つまりは脱走するのを知ってはいたが黙認してた上に問い質されるまで黙っているつもりだったみたいですね、普段から陰口叩くやつだったのでまぁ仕方ない

泣いて話にならないポンコツOを放って寮委員で対応会議に

どちらにせよAの事情聴取は必要なのでAを呼んで事情を聴いたところ、

「なんで抜けちゃいけないんですか?」

「今時そんなことしてるのは古いでしょ」

ーとにかくはぐらかしたり正当化したり開き直ったりで事情聴取なのに寮委員もキレ気味に

事情説明のち対応を寮管理人の夫妻と寮監に仰ぐことになりました

まぁ結果は予想通り退寮となります、ぶっちゃけ僕らでもどうしようもないし

そして彼が退寮するにあたって引っ越しの準備のために彼の父親と叔父が訪れていました

するとなぜかその方々から僕に呼び出しがかかります

なんだろうと思いながら出てきたら二人で囲んで叔父らしき男が開口一番

「お前のせいでうちのAが退寮になったって聞いたぞ、それはいじめか!」

胸倉を突如つかんできました

まったく意味も分からないし何をどうしたらそういう結論に至ったのかまったく理解に苦しむんですが叔父は続けます

「お前みたいな陰湿な事しとってから恥ずかしくないのか」だの「ちょっとの悪さぐらい見逃してやれ」だの好き勝手宣いだす始末、挙句に父親も止めるわけでもなく、

「年上がよってたかって囲んでいじめるのはどうなん?」

と詰問してくるもんで

自分の息子サイドの度重なる行動と二階から抜け出すって場合によっては警備や安全の観点でマズいことをしたことを棚に上げてのこの言い草に思わず失笑しました、まぁそれで笑ったせいでさらにキレられたんですけどね

激昂してるDQNモンペ2匹に僕は冷静に

何度も違反をしていて都度注意で済ませていた上、今回の件は学校側の警備員に見られてるため我々だけでは庇いきれない事」、「退寮にさせる権限なんてたかだか寮生にあるわけがないこと」、「そもそもとしてあなたのお子さんが繰り返しの違反で治すつもりもないから見逃すとか以前の問題であること」をきちんと冷静に伝えると

彼らは語勢を失います、ついでにちょっと意趣返しした気分です

それでもってどうして僕にタゲが向いたのか経緯を聞くと

「寮長Oが『お前がやった』と言っていた」と

なるほど、事実確認もしないままわけのわからない思い込みの先行で暴行と恫喝を行った、と

そしてOはOで本来咎を受けるべき立場にあったのに責任転嫁して逃げた

もはや何も言う気力をなくしてぐったりしてその場を後にします、ちなみにAの父親、叔父からの謝罪は結局ありませんでした

まぁ、そもそも話の真偽を確かめずに1学生の虚言を鵜呑みにして食って掛かるような大人がマトモなわけないから望むべくもないんですがね、そりゃあなた方がそういう親なら子供もそういう風に育つよな、と

その後、学生課の寮担当と寮監、管理人にその暴行の経緯を伝えたところ、「嫌なことは忘れろ」の一点張り

トドメに学生課の担当は一言、

君が暴行受けるようなことを言ったからじゃない?」と

そこから色々頑張ってきた何かが急に冷めてきて一気にどうでもよくなった僕は規則違反を繰り返すようになり、ほどなくトラブルを起こして退寮しましたとさ

結局正直者が馬鹿を見た典型というか、僕の中でマジメである必要がなくなった瞬間だったのかなと思います

どのみち経験として覚えたのは真面目に全部やることのバカらしさとDQNの親はもちろんDQNで奴らは話が通じないし、イキれる相手にしかイキらない卑小な存在という認識も同時に獲得したことぐらいでしょうか

ちなみに寮長Oも退寮となり、何食わぬ顔で学校に出ていたのはまた別の話

どうしようもないクズもいるもんですね・・・

それでは



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