何故私は演劇が好きなのか
何故私は演劇が好きなのか?
私は中高六年間と演劇部に所属し、大学でも専門学校ではないものの演劇に関わる大学に身を置いている。しかし、サークルはあえて別のものを選んだ。演劇はいつか授業でやることになるしもういいだろう、と。
その判断は甘かった。私は思っていた以上に演劇が好きだった。中途半端に演劇から近い場所にいる分、周りで演劇をやっている人々が目に付く。楽しそうだと羨ましくなる。自分もやりたくなってくる。
何故私はわざわざ演劇にこだわるのだろうか?例えば表現するのが好き、という理由なら、趣味で時々描いている絵や、新しくサークルで始めたダンスでも十分なはずだ。しかしそれでは満足しない。では他人との掛け合いが好きなのか。それならば幼稚園生の頃から中学卒業まで続けていたピアノで、バイオリンが得意な母親と合奏するのでも十分だろう。しかしそれでも満足できない。
勿論表現するのも好きだし他人との掛け合いも好きだ。前に岡田結実ちゃんがインスタのストーリーの質問返しで「演技してて楽しいことはなんですか」という質問に対して「相手と自分の役としての感情がカチってなった時 じゅわって伝わって伝わった時」と答えていたが、その言葉に心から同意する。役としてお互いの感情がかみ合った瞬間がたまらない。
(2019年2月8日)
話を戻して、そのような中でも「演劇でないと満足できない」と私が思う一番の理由は「自分と違うものになれる」ということなのだと思う。
私は自分を表に出すのが苦手だ。それなりに人見知りはせず話せるし人と話すこと自体も好きだ。しかし、いざ自分の内面を見せる段階になると躊躇して予防線を張ってしまう。だから、そういった「自分」とは違う存在として感情を表に出せる演劇が大好きなのだ。
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