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ドット絵

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ドット絵関連の記事まとめですよ。
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2023年12月の記事一覧

誰得ドット絵メイキング『人を殺せない本』

「なんだよ、人を殺せない本って」「本は普通、人を殺せない」と思うかもしれませんが、さてどうでしょう。本当にそうでしょうか? 分厚い本を「鈍器」と呼ぶような冗談はさておくにしても、いわゆるネトウヨのみなさんが大好きな"ヘイト本"なんかは間接的に人を殺しますからね。 今年は「ルフィ」を名乗る特殊詐欺犯らのグループが逮捕されて話題になりましたが、彼らはその名に反して卑劣なことに、高齢者を狙った強盗事件をも繰り返していました。 「名が体を表さない」のはよくあることですけどね。『

誰得ドット絵『京極夏彦』

今回の誰得ドット絵、ご存じない方には「なにが?」って言われそうな一発ネタなんですけど、日本を代表する大作家・京極夏彦先生のご著書は超分厚いんです。 日本には分厚い本を見ると「これは人を殺せるw」「鈍器w」などと言って茶化す習慣がありますが、京極先生のそれは「そもそも持てない」「振れないから殺せない」「むしろ暴漢の方が圧死する」と言われるほどのノンバイオレンス・ラブ&ピースです。 ま、ちょっとウソですけど(ちょっとじゃない) 絵が長いので、記事は短く終わりましょう。いつも

ドット絵モンスター『弱いスライム』(後編)

さて今回は、昭和から生きながらえている玩具『スライム』のイメージを踏襲したドット絵『弱いスライム』の続きを描きつつ、そのメイキングをおとどけします。 記憶のなかのバケツをかたちにさてまずは、玩具『スライム』が入っていたバケツ型の容器から描いていきます。キャンバスのサイズは24x24ドットです。 まずは全体のバランスをとるため、バケツのかたちをとっていきます。 手順①では線だけで描き、続く手順②ではバケツのフタとボディを少し違う色にわけて塗りました。 ところで前回の記事

ドット絵モンスター『弱いスライム』(前編)

みなさん、「スライム」と聞いて何を思い出しますか? もはや日本でもっともメジャーな「スライム」はドラクエシリーズでおなじみの"青いアイツ"かと思いますが、ぼくら団塊ジュニア世代のようなおじさんたちのなかにはそれが許せない人たちがいます。 というのも、ぼくらの世代が最初に「スライム」を認識した当時はまだファミコンもない時代で、最初にその言葉を耳にしたのは、玩具として売られている"バケツに入った緑のネバネバ"だったからです。 もっとも玩具のスライムは、なにを楽しむのかもわから