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雑記

幼少期から誰かに本気でバチボコに殴られることに憧れを抱いている。
自分の罪を自分で受け入れられない、自分の命を自分で陥れるしかできない。
「ごめんなさい」
ずっと謝り続けながら誰かに殴られる場面ばかり求めている気がする。多分私は、だれかに攻撃されることでやっと許されようとしている。

「恥の多い人生を歩んできました」
と何処かで聞いたフレーズにひどく共感を覚えて、顔を上にあげられないまま最寄り駅からトボトボ イヤホンで耳を塞ぎ歩く帰路は真っ黒に雨に濡れていた。心臓が動いてからずっと喉に卑屈が纏わり付いている。
恥の多い人生を歩んできました、の先のフレーズを言えぬまま 適当な大人になる。
相も変わらず適当な笑顔を貼り付けた大人になる。焦燥感に急かされて即席の大人の模範解答はボロが出る。今日は何度間違えただろう。

インターネットでの自分と毎日鏡に映る自分が違うことは世間じゃ当たり前で、だけど私にはそれがどうしても許せなかった。
衝動的になるには未だ狂気が足らず、常識人にも変人にもなれずふわふわとした自我を引きずって毎朝鏡を睨む。せめてもう少し瞳が大きければ、目の位置が低ければ、顔が小さければ。

即日で愛されてみたかった。
初めて顔を合わせてすぐに「かわいい」と言われる女の子になりたかった。なれない。
顔を見上げてハキハキと話せる女の子になりたかった。なれない。
始めた顔を見た人にまた会いたいと思わせる女の子になりたかった。なれない。
どうしても許せない、自分を許せない、愛せない、どうして、どうして!
家族の前で化粧を落とすのも怖くなった。カラコンを外すのも怖くなった。私は一体何に怯えているんだろう。

萎びた自尊心を持つくせして人一倍高いプライドを抱えて、たとえば自分の文章を横流しして他人に評価されている人にずっと腹を立てているし 勝手に私の部屋に出入りして適当な質問ばかりする姉にも傷付けられた気になって怒ってしまったり 街中で聞く子供の泣き声で頭が真っ白になって心臓が窮屈になっていく。
自分しか大事に出来なくなったら人間は人間じゃなくなってしまうから僕は誰かを毎日愛していたいけど、こんなぼくの愛とかそんなもの、
あー

そんなことを言いながら深夜2時カラーコンタクトを外して化粧を落として学祭で使うウィッグをセットする、あー辞めたい。何を?生活を…
どうしても許せなくなってしまった、どうしても自分を甘やかせなくなった、どうしてか、どうしてなのだろうな…いつもこんな調子なのにね
また明日の朝には鏡を睨んで今の精一杯の可愛いを作っていい女のふりをして生活をしている。あーどうしようもないこの感情には誰も気づかないまま日常に通りすがられる、それが本当に悔しい。多分ずっと誰にも気付かれないまま生命を終えるのだろうな、誰にも寄りかかれず1人行き倒れるのだろうな、という諦めがあるのに 「どうしても」でマッチングアプリをインストールしてみたり。

結局はどうしようもこうしようもないのだ、どうしても。
眠ることが何より幸せで、食べることが好きで、顔もそこそこで居続けることがわたしの「どうしても」なのだ。あー

取り留めのない ただの雑記

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