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感情の発現

障がい者手帳を手に入れた。
精神障害2級。鬱病でこの等級は多分ちょっと高い。
この等級は自殺未遂した経験とかで変わるんだろうか。

それでもわたしは小学生の頃から鬱の気があったから、
何も変わらない、ただの苦しみに薬が処方されるようになって、眠りすぎたり眠れなくなったりしている。

美しいものをただ美しいと言う感性で居たかったのに
いつの間にか裏側を掘り起こして悪を見つけるようになってしまった。
きれいだね、と言えたらどんなに楽だろう。
意味のない絵文字の海に、本当のことがあるのだろうか、


2年ぶりに心から怒りの感情が湧き出た。

荒れ地のような心にも火の手が上がって、やっと酸素が回ったんだと気づいた。

正直な心で怒ること、正論で怒ることができたことが嬉しかった。心がやっと動くようになったんだ。
歪つな形だけど、やっと拍動しはじめた心臓に
どうかすてきな血液だけを注いでいきたい。

偽物じゃない笑顔で君に笑いかけられるように、
いつか本物になれたらいいな。


心の中に、10歳くらいの、母の感情オートマタの私がいる。
自分の記憶を繰り返し振り返ると、
だからだめ、ここがだめ、どうしてできないの
と何度も責め立てられる。

天井をぼーっと眺めてベッドの淵から零れる左腕を
もう一人のわたしがカッターで均等に切り開く。
「これは上手く話せない分」
「これは遅刻した分」
「いらないことをした分」
左腕に赤い印が増えて、目盛りができていく
いつになったら、この呪いが解けるだろう。

母から離れて3年、
毎朝の怒鳴り声から離れても
毎朝アラームに交じって罵声を浴びている。

ずっと布団の中でうずくまっている私が、
もう限界だとロープを手渡してくるけど、
「家族のため、旦那のため、猫たちのため」と10歳の私は許してくれない。

自分の価値が外側にしか見えないから
今の自分の価値は毎日何かをつくるしかなくて
与えられた言葉も、一瞬で吸い込まれて消える。

一度自殺未遂をしたら怖くなるという人もいるけれど
私にとって自殺はいつでもできてしまう行為だから
いつも引き留めるのは現実問題だけで
せめて借金をなくしてから だとか
まだ真面目な自分に足を抑えられている。

愛があれば、なんてことは一つもなくて
社会性もない空っぽの私はどこにもいけず
ただお金が無くなって借金をして
未来の自分をも苦しめるばかり

それでも生きていくことを惰性で続けている。

いつになっても死への憧れが消えないよ

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