境界の夢

産まれてからずっと、
家庭や金銭的に恵まれている人をみると、
別世界の人間だな
と感じる。

片親なくらいで
母親が毒親なくらいで
きょうだい児なだけで
大学進学できなかっただけで
家が火事で全焼したくらいで
高校でいじめられたくらいで
彼女に浮気されたくらいで
鬱病になったくらいで

自分を恵まれていない側に置くことは簡単だから
恵まれていることを数えてみては悲しくなる。

私にも夢を見られる資格があったのかな

環境を言い訳にしたくないから
成り上がろうとしているけれど
この世界で欲されるのは少ない賃金で長時間働く優秀な心のないロボット。

どこの土俵でも後回しにされてきた私は
結局最後までスポットを浴びることはない。

いつの間にか壊れて、一人になっている。

好きに生きているつもりなのに、悪いものばかり目に入れては関係のない苦しみに足を取られて進めない。

好きな人々の恵まれた環境をみては
自分にこの環境があればと無い未来を夢に見る。

ただ、知っていてほしい
あなたはとても恵まれているということ

私は足りないこと

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