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働き方のMirai Vol.1

この記事を読んでくださった方、ありがとうございます。

このnoteでは、普通の会社員である私がコロナによって大きく変化した環境を経験し、働き方の未来について考えた事を備忘録も兼ねてここに書いていきたいと思っています。また、広い視点で考えるために、様々な場所で魅力的な働き方をしている人のお話を聞かせていただき、記事としてまとめていきたいと思います。

今回、岩手県釜石市で「豊かな生き方や働き方を創る」と言うテーマで人材開発や事業開発を行っていらっしゃる戸塚 絵梨子さんにお話を聞かせて頂きました。
※戸塚さんのプロフィールは以下をご参照下さい。(引用:ローカルベンチャーラボ協議会)

1.復職と起業のあいだ

 休職して行っていた釜石から東京に戻り、復職されてから子会社を立ち上げる(起業)に至るまでの約2年間でどのような事があり、どう動かれたのかを聞いてみました。

 まず帰ってきてから、釜石での経験が活かせることは無いか、会社の中で様々な部署の人に話を聞きにいき、アドバイスを貰っていたそうです。
休職する前から社内の有志による復興支援活動を行っていたため自分の所属する部署以外にも相談できる社員がたくさんいたそうです。その中で、様々な情報や視点を得る事が出来たそうです。
 次に、社内で色々な部署の人からアドバイスや様々なお話を聞いている中で、想いを持って活動を続けている戸塚さんを応援してくれる人が部署以外にも増えていったそうです。また、会社自身もそういう社員の想いやアイデアを応援する風土があったそうです。
 そういった活動を続けていた中で、社内ベンチャー制度というものがあると知った戸塚さんは、自身で想い描いていたアイデアを提案する事を決めたそうです。
 その話の中で戸塚さんの以下の言葉が印象的でした。

「NPOという形で想いを実現しても良いと思っていました、しかし、外に飛び出るよりまずは社内で挑戦してみようと思って社内で出来る事を模索した結果、たまたま社内ベンチャーで起業することができました。なので、起業は私にとっては想いを叶えるための手段だったんです。」

 ここで私は思うのですが、仕事でもその他の何でもですが、想いを持つ事、想いを持ち続けること。そして、小さな一歩でも良いので行動に移してみる事が大事なんだと思いました。
 また、自分が所属する部署やグループの中だけで考えているとどうしても考え方が同質化してくる傾向があるのではないかなと感じており、適度に外の世界(他部署の人と話をする、セミナーに参加するなど)に出る事で新たな視点や考え方を得ることができ、それを自分のグループに持ち帰る事で、結果的に自分のグループにとっても良い効果をもたらす事が出来るのではと思っています。
 次に、ずっと一人で行動を続けるのではなく、多くの仲間を見つけ巻き込んでいく事も必要であると感じました。戸塚さんは社内の色々な人と話し、その中で仲間となる人を見つけていったんだと感じています。やはり、想いを持っている人は魅力的だし、自然と人が集まるのかもしれません。
 また、そんな戸塚さんをサポートする環境が会社にある事も大事なのだなと感じました。
 そして、何よりも、チャレンジし、そのチャンスを掴んだ戸塚さんの行動力自体がすごいと思いました。

2.会社を経営するということ

 そんな戸塚さんが会社を立ち上げて、会社員から社長という立場に変わった中で、会社員と社長ではどういった点が違うと感じたか?を聞いてみました。

 1つは、会社員時代は会社に守られていた部分が多かったのだと感じたそうです。例えば、毎月決まった日に給料が振り込まれ、色々な福利厚生が利用できる環境など。当たり前のように享受していたことが、会社の通帳を持つようになり、月々減っていく残高を見るといかにありがたいことだったのかを痛感しました。
 次に、会社員であれば決められた作業をしたりノルマを達成するという事が評価される様な場合も多くあると思いますが、社長になると何かの作業やノルマをこなすというより、その元となる目指すべき像、それに伴う売り上げや、それを通じて「結果的にどんな価値を出す事が出来たのか?」が求められてくると。
 1つ目は会社員でいると普段はふと忘れてしまっているのですが、この環境が当たり前ではないということを常に意識したいし、2つ目においては、会社員だとしても、これからの時代において求められる考え方なのではないかなと思います。例えば副業や兼業など、限られた時間の中で一定の成果や結果を出す事が必要な場合にも、そのような意識が必要なんじゃないかと。

こうして、社長として3年間続けた際にとうとう事業黒字が見えてきました。しかしその時に大きな脱力感に見舞われたそうです。

「黒字化するため、めちゃくちゃ働きました。でも仲間も私もヘトヘトになっていることに気づきました。その時、何の為にこの仕事を始めたんだっけ?と感じました。」

 「売り上げを伸ばす」「利益を増やす」これは会社として事業を行う以上もちろん大前提であり重要なことですが、それが目的となってしまっては、心も体も持続可能じゃないなと。
また、目の前の仕事に向き合う時期が続いた結果、外からのインプットを得にいく機会や時間(新しいアイデアや考え方)が減ってしまい、次に目指すもの、というよりワクワクする感覚自体失いかけてしまいました。
 そんな中、ローカルベンチャーラボという場で新たな仲間との出会いがあったそうです。(参照:ローカルベンチャーラボ
同じローカルという場で活動をしている仲間と出会い、仲間の活動を知ることで視野が広がり、新たな刺激となり、進むべき方向が見えてきたんだと。

「まだまだもがきながらですが、一歩ずつ進んでいきます。」

 ここで感じたことは、会社員だとしても、ある種、自分という会社の社長になって、自分自身の進むべき方向を決め未来を描いていく力が必要であるなと。
その中ではもしかしたらきつく感じる時もあるかもしれませんが、やはり一歩ずつ進んでいくしかないのではないかなと思います。

3.住む人が輝くことで、まち自体も輝いていく

 最後に、「まちづくり」というテーマでお話を聞かせていただきました。

「まちづくり」という大きなテーマを扱っているというつもりはありませんが、私達は人の生き方/働き方をサポートする事が一番の仕事です。それって、一人でも多くの人が釜石という場で生き生きと暮らしたり輝いて働ける事をサポートしているんじゃないかと思っていて。輝いている人が多くいる事が、結果的に釜石自体も輝いていく事に繋がっているし、これも一つのまちづくりなんじゃないかと思います。

そう語ってくれた戸塚さん。パソナ東北創生は釜石の「まちの人事部」になる!という事で、移住相談や複業・プロボノ、インターンシップ、ツーリズムなど様々な形で釜石と外の人間が交わる仕組みを作り出そうと奮闘されているそうです。
これからも戸塚さんの活動に注目していきたいですし、そんな魅力ある人がいる釜石の皆さんともっと関わりたいなと思わせてくれた時間でした。

4.まとめ

 普段、お話させてもらっている際は社長としての戸塚さんとして話したことはなく、今回、初めて「パソナ東北創生の社長」としてお話を聞かせてもらいました。
 戸塚さんにとって、東北での経験は大きな転機(変化)になったんだなと改めて感じました。大きな転機が誰にでも訪れるのかはわかりませんが、少なくとも2020年に起こった出来事は私も含め多くの人に色々な変化を強いるものになったのではないでしょうか。そのような経験を経た後に、何を考え、どう行動に移すのか、これからも考えていきたいと思います。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

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