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沖縄性教協 定例学習会 2023年度 第2回”性と生”教育セミナー (H5.9.9)

テーマ 
『子どもが知りたいことと大人が伝えたいこと』
    〜性と生をどう語るか〜

講師 古澤さや夏 さん

に行ってきました。レポートです。
一部省略してお伝えさせてもらいます。

明るくて楽しい性格の人の話って、どんどん引き込まれるし、
時間が経つのもあっという間ですよね。
関西なまりも入ってくるせいか、性教育ってなぜか堅苦しいイメージだけど、
笑いも沸き起こるとっても楽しい(でいいのかな?)講義でした。

小学生や中学生を対象にした、学校での性教育の導入で大切にしていることの解説を聞かせてもらいました。

“事前アンケート”

事前アンケートをとることで、(個人を特定しないように)具体的な質問内容を授業に入れていける。それによって、
生徒たちは(これ、僕が質問した内容だ。私の悩みに答えてくれてる?)と、当事者意識を持たせて引き込んでいく。個別への答えも準備しておく。

また、どんな質問内容にも共感し、大事なことだと肯定する。

秘密を持っていることは、これから大人になっていく段階で、自然なこと。秘密はとても大事だけど、
相談できる人は、家族や友達意外にもたくさんいるんだよ。と伝え、相談機関の情報を伝える。

Qセックスしたいと思いますか?(中学生)
この設問をあえて作ることで、性教育の講義の中でセックスの話題が出るかも?
と心の準備をさせておく。
いいえ・・・約40%
セックスってなに?・・・15.2%

Qセックスしてみたいのはいつですか?
”結婚したら” ”子どもが欲しくなったら” 合わせて26.6%
セックスを子作り(生殖)だけの行為と思っている。

性的同意年齢が16歳未満に引き上げられたけど、中学校卒業までにセックス、マスターベーション、性器の名前のことは知っていて欲しい。なんという名称で検索するかで全然違ったサイトに行ってしまう。

包括的性教育を浸透させていかないと。。。

”子どもの権利”

子どもの権利の主な4つ
□生きる
□育つ
□守られる
□参加する

守られる・・・恥ずかしくない、怖くない、苦しくない
子ども←→大人は守る義務がある。みんな(子ども)のことを守りたいと思っている。

参加する・・・自分で選べる。他の人と、または家族や友達と考えが違ってもいいんだよ。

子どもにとって(安心)安全とは
□なにが暴力かを知る
□NOと言っていい
□選択肢を知る
□自分で選べる
□自分は助けてもらえる存在であると知る

暴力・・・は日常の中にいくらでもある。自分に起こっている小さな暴力から気付けないといけない。
小さな暴力からNOを言っていけたら、大きな暴力に遭ったときにもNOと言えるようになっている。
暴力は殴る蹴るのような身体的なものだけではない。
言葉の暴力もある。

NO・・・力関係の認識が必要。大人は子供より力が強い存在であることの認識。
大人は子どもを上手くコントロールできるか?ではなく、弱い立場の人(子ども)にも権利があります。

“おどし教育は嫌だ!!”

例えば教員から、「若年妊娠の厳しさを教えてください。」
一体、当事者のことをなんだと思っているのか?
環境が良ければ上手くいく。

中絶は悪だ!と教えられてきた過去。中絶搔爬法中の映像、逃げ惑う胎児。

中絶は権利なんだと教えたい。
中絶をスティグマと思わないでほしい。

一部省略していますが、子どもの権利からの視点など、とても勉強になりました。
良い刺激も与えてもらいました。

おたま助産院
まちの保健室
古澤さや夏さん (助産師・思春期保健相談士)

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