見出し画像

ことばが遅い、一人遊びが好き、目が合わない、笑わない 発達障がい?そんな時どうすればいいの? 幼児~高校卒業まで 子供との経験談①

私は3人の男の子の母親であり、上から大学2年生、高校3年生、小学6年生です。高校3年生の次男(りょうちゃん)は小さいとき(幼稚園入園前)からことばが遅く、おむつが外れるのも遅く、目が合わず、大人が面白いことを仕掛けても笑わず(普通の赤ちゃんだとキャッキャ笑う)そんな子供でした。

次男が幼稚園に上がる前。当時の私の心境としてはもしかして障がいがあるかもしれないという気持ちには蓋をしてゆっくりさんで、そのうち「普通に」なるだろう。という希望を込めてそう思っていました。
幼稚園では集団行動が出来ず、先生からの指示も聞かず、でも家でお気に入りの英語のビデオをよく見ていたので英語の語彙力はすごくて見るものを英語で言ったりもできました。でも一方通行のコミュニケーションでした。

幼稚園に入りたての頃は変な子。変な親と見られていた(気がします)。
日本語を教えず、英語を教えるなんておかしいし、服装もヘンテコ(こだわるのでへんてこな組み合わせになってしまう)

発達障がいだと私は思っていない設定なので、特別な支援を受けられるはずもなくみんなと教室で一緒に過ごします。椅子には座りません。座れないという方が正しいのか?
運動会も訳が分からないので泣き叫びます。
そんな中、幼稚園の補助の先生が発達障がいを疑い、だけど私に発達障がいだから何とかしなさいと上から言うのではなく、発達障がいの子供に必要な支援を先生が勉強してきてくださって、それをひとつひとつ子供に試していって下さいました。

皆と一緒に並ばないといけない時、自分の足はどこに置けばいいのかが分からない。でも足跡マークを立ってほしい床の上に張ると立ち位置が分かります。

静かにしてほしいときには、吹き出しの声とビデオの音量をリンクさせた絵で1の声になるように教えると、強弱調節できるようになりました。
発達障がいはミラーニューロン=誰かのまねっこをする生まれながらに備わっている能力がないか、あっても少ないのです。このようにして一つ一つ積み重ねていきできるようにしていくのです。

こういったことを目の当たりにして、私はりょうちゃんは発達障がいなのだと受け入れはじめ、私自身も発達障がいについて勉強し、そして幼稚園年長さんの夏、保健福祉センターの発達相談を経て、教育センターというところの発達相談を受ける運びとなりました。そこで医師による診察と発達検査というものを受け、りょうちゃんは発達障がいですと認められ、そこから療育手帳を申請し、発達障がいのこどもという設定になりました。

発達障がいというのは、自称でも言えないし、他人がおかしいよというものでもなく、親ないし保護者がこの子は障がいを持っているかもしれない。支援を受けたい、などと考えはじめ「障がいの受容」ができた上で然るべき機関で認定を受けて初めて発達障がいと認められるものなのです。

ですから、あの子ちょっと普通と違うということで、あなたの子ちょっとおかしくない?などと言わないでほしいのです。普通でないことは分かっています。ただ、障がいの受容をしている途中だったりすごく苦しい時期かもしれませんからそっとして親子ともに普通に接していただけることが私にとっては親切だと感じました。

発達障がいの程度というものは様々で、できることできないことの差が著しいです。できることに目を向けると普通の子以上の能力があるから、おかしくない。(幼稚園の時にパソコンでローマ字入力で検索することが出来ました)できないことは本当にもう壊滅的に出来なかったりしますから(りょうちゃんの場合は教室でじっと座っていることが出来ませんでした。)

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?