アマゾンのレビューが一番役に立った時⑥(ネズミ捕り)最終話
※グロいの苦手な人は読まないでください 我が家のガレージ兼倉庫にねずみくんが出ました。 最初に断っておきますが、私は動物が大好きです。
私がどうしてネズミさんについて書きたかったかの理由を今回は書き連ねたいと思います。
我が家のガレージに入り込んで出られなくなったねずみくんはしばらく住んでいました。生物ですから食べ物と水がなければ生きてはいけません。
彼?はガレージ中のあらゆるものを鋭い歯で噛みちぎり食べられるものはないか飲めるものはないかと探し回り、安心できる寝床を作るために使えそうなものを集め目立たないところで寝泊まりをしていました。
もしも、私がねずみくんと同じ立場になったらたぶんもうだめだ~と早々とあきらめてしまうと思ったのです。生きること食べることに対して貪欲になっていない私。私は今の日本人みんなだと思ったのです。
通り魔が出てきてもなす術がない。人を傷つけてはいけないと教えられているので刃物をもって明らかに殺意を持った者に対して背中を見せてしまう。
安全に逃げる術も攻撃・応戦・防御する術を持っていない。
その点ねずみくんは凄かった。
最終的にトラップに引っ掛かった。彼の好きなから揚げに釣られて・・・。
トラップはかなり大きかった。だけど、ねずみくんはもっと大きくて、しっぽが入りきらず勢いよく閉じた蓋に挟まっていた。動かすと痛いので挟まったままじっと息をひそめていた。
仕事から帰ってきてガレージの電気をつけた。彼はこちらに気が付くといきなり声をぎーぎーと立てはじめ、そして歯をがちがちを鳴らし噛みちぎってやる!と威嚇をはじめた。
相手は私より身体の小さな溝鼠だ。だが、その迫力は言葉にできないほどである。が、近づいて状況を確認した。
トラップのかごの中でしっぽを挟まれ身動きは取れないでいるが、力も強そうでかしこいのでこのまま放置すると逃げてしまうかもしれないと思い、溺死させることにした。ここからグロイので読みたくない人はお引き取りください)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最初、部屋置きのスクエア型のゴミ箱に水を入れてトラップを沈めた。
一センチほど上に空間ができるので頭を下にして沈めた。しっぽは挟まっていたが、彼は力を振り絞り抜け出してわずかな隙間から呼吸のため顔を出した。
その執念に怖くてたまらなかった。ちょうど大学生の子が帰ってきたので手伝ってもらった。ペットボトルの水をどぼどぼかけてもらった。だけど、水がかかっているときは息を止め、そして水が出てないときに息をするのだ。強すぎる・・・。
大学生は男子ながらも鼠くんがかなり恐ろしかったと後で言っていた。私は大学生がいたおかげで心強かった。
これではまず無理なのでトラップがすっぽり入る入れ物を探してきてそれに水を張った。そしてごめんなさい と思いながら沈めた。
彼は、水にすべて浸かる直前に肺の中に空気をいっぱい貯めこんでそして水中に自ら飛び込み泳ぎ始めた(様に見えた)。下水の中に水が大量に入り込んできたときにはそうしているんだろう。しっかりと酸素を取り込んで出口はないか、水が引くまでの辛抱だと目を開き先を見据えて泳いでいた。
・・・・が、酸素が尽き、口から一粒の呼吸を出すと絶命した。
これがすべてです。
このシーンをどうして観察したかというと、怖くて怖くてだけど、見てなかったら生き返ってきたり、実はお亡くなりになっていなくてトラップ開けて出てきたらもっと怖いとかそういいう思いからです。
このねずみくんとの戦いの中で、私がこの状況に置かれたとき最後まで同じように戦いぬけるのかというと全く無理だと思う。しっぽが挟まって地点で気力も喪失してしまうに違いない。彼は溝鼠の中でも最も勇敢で賢い個体だったのだと思う。
私たちは牙を抜かれている。
だけれども、ひょっとした時に牙が必要になることもある。
私はこの経験から、もし何かあったときにはためらわず戦う。躊躇する暇もなく一瞬で勝敗や生死が決まってしまう経験に会うかもしれない。
溝鼠くんから学んだ最後の最後まであきらめず戦い抜く精神を一人でも多くの人に届けて溝鼠くんの死を無駄にせずいかしたい。
ねずみくんのサイズは、長さ22.5㎝のトラップぎっちぎちにつまっていてその前に買ってたトラップには全く入りきらない太刀打ちできないサイズであった・・・。
長きにわたり、グロ表現にも関わらず読んでいただきありがとうございました。何かあったときにはこのねずみくんの、最後まで逃げ戦い抜く精神を思い出してくださいね🐭
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?