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#13節約


俺は売れ残り時代に仕送りもなく一人暮らしをしてたので、所謂極貧生活を送ってました。どうせそんなに酷くないんでしょ?と思うかもしれないですけど、わりとしっかり極貧でした。もちろんご飯は全て自炊でしたよ。
その当時、なぜか俺はめちゃくちゃご飯を沢山食べるタイプだったんですね。成長期だったんで。だから安くてお腹がいっぱいになる料理ばかり食べてましたね…。

豆腐さんが活躍してました。麻婆豆腐なんか安い・味が濃い・すぐ作れるって3拍子揃った名選手なので、今でも好きです。
初心忘るべからずってことで、日常的に食べてた貧乏飯を書き残しておきたいと思います。テーマは「如何にしてご飯を一合食うか」です。

1.ツナの醤油マヨネーズ
極貧生活の俺にとってツナ缶は超高級食材でした。シャトーブリアンと同じくらいの価値はあった。じゃあね、シャトーブリアンを色々料理して食べます?食べませんよね。せいぜい焼くだけ。ってわけで、このツナもそのまま食べます。缶開けて、中に醤油を注ぎ込みます。この缶半分くらいでご飯を一合食べられるから、一旦ラップをかけてしまっておきます。さて、仕事やら何やら終わらせて家に帰ってくるとツナが醤油を吸って黒々としてます。ここでマヨネーズを大量に追加し、身をほぐしていきます。これでさらに一合食べられます。

2.目玉焼きご飯
そう。前述した通り別にマヨネーズと醤油があればご飯なんていくらでも食えるんです。ただ、ご飯に直接マヨネーズをかけるのだけは、いくら極貧生活と言えどもプライドが許さなかった。だから、半熟の目玉焼きを2つくらい焼いてご飯の上に乗せて崩しながらマヨネーズと醤油をかけることで、あたかも「自分はちゃんと料理を食べているんだ」と自分自身を騙すことができるんですね。お金がなくても自尊心だけは売っちゃいけないから。

3.ラーメンの残り汁ご飯
たまに、お米を一合食える程じゃない料理を生み出しちゃったとき、微妙にご飯が残っちゃいます。これは冷凍しておくんですけど、本当に微妙な量なのでかなり使い難い。そこで活躍するのが袋ラーメン。成長期ともなると袋ラーメンを一袋食べた位じゃ全くお腹はいっぱいになりません。そこで、その残り汁に解凍したご飯をぶち込んで、しばらく煮るといい感じにお米が膨らんできます。ただ、このままだと見た目がちょっと生ゴミすぎるので、チーズを加えたりネギとゴマを加えたりして、これまた「これは雑炊又はリゾットだ」と自分自身に言い聞かせるんです。


「気持ち悪!!」と多くの人は思うでしょうけど、大抵貧乏な男の一人暮らしはこんなもんよ。プライドは切り売りしていくしかないの。ただ、最後の最後の自尊心だけは守りましょう。

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