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推しカプ香水を作ってもらったよレポ

 こんにちは、トマ(ksn_3689)と申します。
このたび私の推しカプの香水を作って頂いたので、レポを書きたいと思います。

 


①【経緯編】そもそも公式で出てるじゃん

 私の推しカプですが、恐ろしい事に公式から香水が出ています
 「へっ、香水!? それも親子セット!!?」と画面の前でリアルに叫びました。いやキャラ単体ならまだ分かるんですが、一つの香水に2人混ぜちゃったんですよ。なぜ混ぜたし。
 ・・・とまあ、コレだけで記事1本書けるんですが、今回は割愛します。

 推しカプの公式香水、これはこれで大変エモーショナルで素晴らしい物だったんですが、一つだけ難点が。

 ――香りが完全にオジサン男性物。

 推しカプの概念再現>>>実用性に振り切ったその判断、大変素晴らしい。素晴らしいんですがお外で使えない! ベッドに振りまいて「事後の香り~^^」という遊びしかできない(それはそれで楽しい)!
 「せっかく買ったのに(やましい用途にしか)使えないなあ」という思いもありました。

②【経緯編】出会いは突然に

 そんなこんなで同人活動に明け暮れていたある日、Twitterで「推しカプ香水のモニターレポ」が流れてきます。「ああ、Scentlyさんの香水か。何度か見たなー」と軽い気持ちで開いたのですが、このレポがとにかく面白くて。中でも惹かれたのが「香りと推しの解釈を記載した解説レター」。うわコレ超欲しい!と思い、即注文を決意。
(RTしたフォロワーさんには「行動が早い」と言われました)


③【注文編】 オーダーシートとの対峙

●人の定義とは

 推しカプ香水を作って頂くには、サイト上の「香りオーダーシート」(全22項目)を記入する必要があります。この回答内容に基づいて、調香師さん監修の香水が届きます。
 ということで、いざ記入!

 早速詰まりました。

 いや天使って人外なの? 
 攻(元は人間)の場合、体内の時間を止めることで無機生命体となっているのですが、これは人外カウントで良いんでしょうか。
 悩んだ結果「ちょっと(?)長生きな人間」ということで、人間(男)にしました。

 あとキャラの年齢を書く時、「外見年齢28歳(※実年齢4028歳)」で永遠に笑ってました。
 

●もはや本編

 そんなこんなでオーダーシートの記入は進み。
「世界観やキャラクター/人物の背景情報を教えて下さい(自由記述)」という欄に。
 これは気合を入れねば!と書いたのが以下の文章(原文ママ)です。

攻:表向きは凄腕の傭兵。その正体は世界を支配する天使の一人。実は受の父でもあるが、血が繋がっていることは裏切り後も隠していた。見た目より長く生きており、剣も魔法も機械の操縦もできる。
受:少年剣士。幼い頃に両親と生き別れ、自分を拾ってくれたドワーフの養父に育てられた。勉強は苦手だが頭の回転は速い。星が好きだった攻(攻に育てられた頃の記憶はあやふや)の影響か、星の勉強だけは真面目。
 舞台は、荒廃した西洋風ファンタジー世界。
 攻と受は偶然(表向きは)出会い、共に世界再生の旅をすることに。剣の腕が立つのが自慢だった受だが、自分より強い攻の姿を見て衝撃を覚える。そんな攻に反発していた受だったが、共に戦い剣を教わる中で、次第に憧れを抱くように。
 その矢先、攻が受を裏切る。絶望し怒りを覚える受。敵同士となった二人は何度も剣を交える。一方で攻は、受を正しい道に導くために随所で現れては助言を与える。そんな攻のことを受は「敵ではないのでは?」と思い攻を何度も説得するが、世界を救うために敵対し続ける攻。
 そんなある日、攻が受の実父だと明らかになる。衝撃を受ける受。その隙を狙って敵が受を攻撃してくるが、攻が身を挺して庇う。その行動が何より血の繋がりを感じさせるものだった。
 その後、ある場所で攻と再会する受。生き別れた理由を「敵に襲撃され離れ離れになり、もう死んだものと思い込んでいた」と改めて受に語る攻。「俺たちと一緒に戦おう!」と説得する受だが、「私にはやるべきことがある」と固辞する攻。代わりに家族の顔写真が入ったペンダントを、受に贈る。
 そして敵の親玉を倒した後、世界を救う剣の封印を解くため、父子は一騎打ちをすることに。今まで太刀打ちできなかった剣の師匠に、辛うじて勝利した受。その直後、封印を解くために自らの命を絶とうとする攻だったが、仲間に助けられ生き永らえる。
 一騎打ち後、攻は再び受の仲間に。今までの経緯もあり「父さん」と素直に呼べない受。だが父親としての顔を知る内、恥ずかしながらも「父さん」と呼べるように。
 そして世界を救った後、世界を荒廃させた責任を取って、攻は受を置いて遠い星へ旅立つ。別れ際「・・・お前は私より先に死ぬな」という父親らしい言葉を掛ける攻に、「父さん・・・父さん・・・」と何度も呼び掛ける受であった。

 本編のあらすじが出来上がりました。
 キャラの背景情報を書くだけで物語が完結してしまう・・・恐るべき推しカプ・・・。てか攻の中二の時考えたキャラ感がパナイ。
 興が乗って自由記述欄の文字限界数ギリギリ(999字中967字)まで書いてました。
 余談ですが文章を打ってる途中「ここで身体を重ねた」入れたい衝動に何度も駆られました。

●性格って難しいよね

 推しカプの背景情報(もはや本編)を記入し、次の項目「第一印象としてまわりが受ける印象とまわりからは見えにくい内面に秘めた性格を教えて下さい。」を書くことに。これも自由記述欄なので999字まで書けるのですが・・・(以下原文です)。

攻:寡黙で冷静沈着。だが妻を殺した犯人に憤ったり、受の面倒を見たりと情に厚い部分もある。正体が発覚する前も受に対して剣技を教えたり、優先して回復魔術をかけたりと、父親らしい面も垣間見えていた。和解後は父親らしい言動を隠さないようになる。料理は得意だがトマトは苦手。
受:正義感が強く、お人好しな熱血漢。勉強は苦手だが頭の回転が速く、現実主義的な一面も(顔を見られた敵は容赦なく殺す、裏切りそうな仲間を疑うなど)。攻同様、料理は得意だがトマトは苦手。

 (さっきと比べて)み、短ーーー! 
コイツ背景情報で力尽きたのか、と疑ってしまうほどの短さ。
 いや書いてて感じたんですが、人の性格って表現するの難しいんですよ。「こういう言動」なら具体的で書きやすいんですが、「こういう性格」っていうのは抽象的で表しづらい。
 あと私自身人への関心が薄いので(・・・)、性格って言われてもよく分からないんですよ。一人の人間にも多くの側面があって、捉えきれないなあと常々思っております。


●オタク、香りが分からない

 それから「イメージしたい香りのご希望について記載ください」という質問も悩みました。
 例として「上品な香り」「海っぽい爽やかな香り」と書かれていたんですが、ふだん香水付けないオタクゆえ何も思い浮かばない。「そもそも推しカプ(2人とも剣士)香水付けるの?」「血と汗の臭いしかしないんじゃね?」みたいなおまえ何で香水頼んだみたいな考えが浮かんでは消え。
 結局「親子の絆を感じさせる香り」という、抽象的なことこの上ないワードを記入しました(調香師さん申し訳ございません・・・)。

 あとは氏名住所などの連絡先を記入し、送信ボタンを押すだけ。
届くのは注文して2~4週間後とのことで、首を長くして待っておりました。


④【到着編】まさかの●●の香り

 それから12日後。



ついに・・・!

 

 と、届ーーー!
2~4週間掛かると聞いていたのに、1週間と5日で届きました。
仕事が早い・・・!

 
 それでは開封してみましょう。

 お、推しカプのイメージカラー!!!
イメージカラーについての質問は「紫と赤」としか答えてなかったんですが、ちゃんと攻の紫かつ受の赤!
 二つの色が混ざり合い、美しいグラデーションを成している・・・感動です・・・。

 早速「香りのオーダーシート」を拝読したい所ですが、まずは先入観なしで香りを嗅いでみましょう!
 プシュッ!


 ――公式香水の匂いがする。
何と言うか爽やかな、植物のような香り・・・。
そう、これは・・・公式香水・・・?

 理由は後述しますが、第一印象はあれ、公式香水買ったっけ?でした。


 気を取り直して、オーダーシートを開いてみます。
ババーン!

 お、推しカプカラー!!!(2回目)
画像だと分かりにくいのですが、フチの色が推しカプのイメージカラーです。素敵! 最高!


⑤【到着編】プロは凄かった

 ここからは「香りの解説レター」を見ながらひたすら悶える解説していきます。ぶっちゃけ画像だけ見て頂ければ大丈夫です。

 

●メッセージ、解像度が高い

 まず攻の解釈から。

 

「攻は一筋縄ではいかない親子関係ながら、ずっと息子を見守っていたのだろうと解釈しました」
「ライムはやや苦みを含んだ香りが特徴的で、『あなたを見守る』という花言葉を持ちます。攻にフィットする香りではないでしょうか」 

 だ、大正解!!!
「息子を見守る」、まさに本編の攻。
味方としても、敵としても、そして父としても。ずっと受を見守ってきたんですよ・・・(泣)。
 苦みを含んだ香りなのは「コーヒーが似合う」と答えたからでしょうか。いずれにしても色々苦い経験をしてきた攻にピッタリですね。

 
 そして攻と受の関係へ。

 「彼と父との関係は、『逆境で生まれる力』『仲直り』の花言葉を持つ、カモミールの香りと重なるところがあるのではないでしょうか」

  そ、それー! それー!!(語彙の消失)

  さらにはこんなコメントも・・・。

 「『親子』という関係性で固い絆をお持ちのお二人には、『堅固』という花言葉を持つ、シダーウッドの香りもきっと似合うでしょう」

 ここでまさかの公式香水と同じ香りが出てきてひっくり返りました。
それで匂いが似てる気がしたんですね。いやはや素晴らしい・・・。
 親子という関係性で固い絆をお持ちのお二人、連呼したい日本語。


●推しカプの香り

 次に「香りの説明」を見ていきましょう。

 私が英語分からないので日本語に訳していきます。
ついでに花言葉も調べました。

【トップノート】(1番最初の香り)
 ●プチグレン(ビターオレンジの小枝と葉)・・・変化を乗り切る力を与える
 ●ライム・・・あなたを見守る
 ●アップル・・・優先、選ばれた恋、誘惑、後悔、名誉

【ミドルノート】(2番目の香り)
 ●ネロリ(ビターオレンジの精油)・・・結婚式、花嫁の喜び
 ●カモミール・・・逆境で生まれる力、仲直り
 ●ジャスミン・・・優美、愛想の良い、愛らしさ、官能的

【ラストノート】(最後の香り)
 ●シダーウッド(マツ、ヒノキなど針葉樹の精油)・・・堅固
 ●トンカ豆(クマルの木の種子)

 大雑把に言うと柑橘系の香りでしょうか。
解説ノートではすべての花言葉は解説されていませんでしたが、「選ばれた恋、結婚式、官能的」など痺れるワードもちらほら・・・。
 実は強い香りが苦手なんですが(なぜ頼んだ)、この香水は優しい香りでホッとしました。これなら普段使いできそうです。


⑥総括

 興味本位で頼んでみましたが、いやはや楽しかったです。
オーダーシートを書くことで、推しカプと向き合えたのも収穫でした。
書くのも待つのも嗅ぐのも読むのも楽しいという、まさに楽しさのシンフォニーでした。

 今度はオリキャラで頼んでみようかな、と思いました。

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

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