日日是好日

って茶道の言葉らしいけれど、本当に良い日という意味ではなくても、かけがえのない一日、という意味なのではないかな、そんな風に思える映画だった。一期一会というのも同じような意味なのかな。僕は、茶道の方は全く経験は無いのだけれど、書道を高校あたりまでやっていて、何となく共通するところがあるかな、とか、ヨガや瞑想に似たところがあるなと思った。茶道が禅宗と共にひろまった、という意味が分かるのだった。
無心に動作に集中する、ということの効能みたいなものがあるのだと思うわけで。
これが樹木希林さんの最後の映画?なのか、厳密にはわからないのだけれど、ある意味、樹木希林さんも、演技に集中することで、瞑想状態にあったのではないかとも思う。
特に起伏も何も無いストーリーが退屈だと思ったら。仕方ない。たぶん単館系の日本映画ってこんなものだと思う。淡々と丁寧に、それこそ、お茶のお点前のように話は進んでいくし、それが狙いなのだと思う。
何が良かったとは説明できない。けれど、たまには、こういうのもいいなぁ、染みてくるなぁ、という感じなのだった。

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