志村けんさんによる歴史改ざん?問題


ウチの小学生ふたり、つい最近(アマゾンプライムで「8時だよ」が配信される前)まで、ドリフを見たことはなかったはずなのだけれど。何かの拍子に「か~ら~す~なぜ鳴くの~」と歌ってて、僕も特に気にもせず聴いていたのだけれど、何の迷いもなく「からすの勝手でしょ~」と続けた。
少なくとも僕はそんなこと教えた覚えはない。「それ、歌詞が違う」と言っても「えっ、何が違うの」と真剣な顔で悩むのだ。そもそも「からすなぜ鳴くの」の童謡のタイトルが分かっていないという大人も多いのではないかと思うけれど、「七つの子」である。「カラスの歌」ではないのだ。

もちろん、子どもたちはそんなこと知りはしない。歌詞すら替え歌の方を覚えているのだから。
僕が知る限りでは「カラスの勝手でしょ~」は「8時だよ」での志村さんのネタだったはずである。しかし、その番組を見たことがないはずの子どもたちが、正当な童謡の歌詞とネタである替え歌とを誤認しているというのはどういうプロセスを経てのことなのだろうか。少なくともユーチューブで見たりしたのであればネタだというのは分かると思うのだ。もはやこれは歴史改ざんに近い状況にあるものと思われる。
と言っても、実際結構面白いので、身近に小学生くらいの子どものいる人は試してみてください。追悼映像でネタが流れる前の方がいいから、急ぐべし。
以下は豆知識。
「七つの子」って昔から論争があるらしくて、「七羽」の意味なのか、「七歳」の意味なのか、って。でもどっちにしてもからすの子育てのやり方と違うので、解釈の仕方が分からないらしい。
で、結局、からすのかってでしょ~」ということになるのかもしれない。これも志村さん作のネタではなく、元ネタがあるらしいけれど、元の正しい歌詞を陵駕する程に広めてしまったのは、「8時だよ」だと思う。

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