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2度目のアイドル道を歩み始めるあなたへ

拝啓 加藤心様
ME:Iのメンバーとしての再デビュー、おめでとうございます。

私のこれまでの気持ちをしたためようと思います。
気持ちが重いことに定評がある私ですが、ぜひお聞きいただけますと幸いです。

最初にあなたと出会ったのは、2018年も終わりに近づいていた頃。
韓国で新しいグループができるとなった時。
その時の私は、某オーディション番組で最終脱落したとある練習生の今後に注視していた頃でした。
その練習生が入った10人組のグループができる、と聞いた時、とても喜びました。
そこで続々と発表されるメンバーを見ていた時、明らかに日本人とわかる「ココロ」という名前を見ました。
私はその時、電流が落ちたような衝撃でした。
その可愛らしさ、いい意味でK-POPらしさのない顔に私は惹かれていきました。
そこからの私は、先述の練習生とあなたの2人を推していくことに決めました。

2019年が明けてすぐに出た最初のシングル「Q&A」。
そこでのあなたの最初のパート「Q4 혈액형은(血液型は?)」というパートで笑顔になるあなたを、とてもかわいいと思いました。
その後の「Really Really」も、そのキュートな歌声を存分に使える歌でしたね。

そんな中、2019年8月から突然あなたが活動に参加しなくなりました。
余りにも心配で、でもいつか戻ってくるだろうと思って、待ち続けました。
そんな中、12月にメンバー3人の脱退が発表されました。
その中に「ココロ」という文字が見えたとき、信じたくない気持ちと悲しい気持ちとその場で暴れまわりたい気持ちと様々な気持ちが交錯していました。

そこからは、あなたの見えない日々を4年弱過ごしました。
その間もグループのことは追いかけていました。
私は、割り切ったつもりでした。
でも、ふと頭によぎってしまうのです。
「この曲、ココロちゃんだったらどう表現するかな…。」って。

忘れもしない、2023年9月2日。
PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSの開幕を告げる、テーマソング「LEAP HIGH~明日へ、めいっぱい~」のパフォーマンス動画。
本当にただ、「どんな子がいるかな」くらいの感覚だったのを覚えています。
だってこの間、数々のサバイバルオーディション番組で何度も真偽不明の「加藤心が出演する」という言葉を聞いたから。
そのたびに、やっぱり違ったってなったから。
もういないだろうと、そう思っていました。

最後のエンディング妖精のとき、私は悲鳴を上げました。
信じられないような気持ちでした。
だってそこには、昔より大人っぽくなって、昔と変わらない笑顔で笑うあなたがいたのだから。

改めて3日。プロフィール欄を確認しに行ったら、そこには「加藤心」という名前がありました。
プロフィールも確認しました。生年月日。趣味。その他諸々。寸分違わずあなたでした。
この瞬間、決意しました。
今作の1pickはあなただと。
あなたを、なんとしてももう1度ステージに上げなければならないと。

そこから私は、あなたの様々な一面を見せてもらいました。
アイドル活動時には知らなかった人格面。
活動時には知り得なかった加藤心の実力。
そしてその笑顔。
番組が進むにつれて、やはりあなたのことはデビューさせなければいけないと感じました。

番組が進むにつれ、様々な声が聞こえてきたことでしょう。
私ですら、あなたへの様々な意見に心を痛めていました。
中には、あまりにも見ていられない意見などもありました。
悲しいことをいう意見もありました。
真偽不明の意見で惑わす声もありました。
特にあなたの推しカメラが止まった瞬間は、元からあなたのことが好きではなかった人をはじめとした、あなたに傷をつけようと必死な意見も散見されました。
でも、残りの多くは、あなたにデビューしてほしい。そんな声だったと記憶しています。

そうして迎えたファイナル。2023年12月16日。
最後まであなたのデビューを信じて、待ち続けていました。
10位から順に呼ばれて、1位候補2人が出てもまだあなたの名前は出てきませんでした。
その瞬間、もう無理かもしれないと私は感じてしまいました。
もしかしたらあなたもそうだったんじゃないかと、表情を見て感じました。

最後の11位。一縷の望みをかけて待ちました。
あなたであれ。最後に呼ばれる名前は加藤心であれ。
そう何度願ったことか。

そうして呼ばれた11位。
加藤心。
その名前が呼ばれました。

あなたより少し年上な私が、成人男性が、大声を上げて泣いてしまいました。
そのくらいうれしかったのです。

今後あなたは、LAPONEエンターテインメント所属の女性アイドルグループ「ME:I」の「加藤心」として活動していくことでしょう。
あなたを追うことができた8か月の分も。
追うことができなかった4年の分も。
全てを込めてME:Iの加藤心を応援していきます。
よろしくお願いします。

                           敬具
                           Hourai

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