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ニッポンどうなん? プロに訊いたら驚いた! 千原せいじ 2019年7月出版

日本っていったいどんな国なんだろう

千原せいじさんは仕事で海外へ行くことが多い。「日本ってどんな国?」とよく聞かれるが結構わからんもんやなぁと専門家に聞いてみて自分の頭で考えた!「経済・政治・安全保障・国際社会・健康・既得権益・国際感覚」そして闇金ウシジマくん作者の真鍋氏と裏社会の最新情報の対談。せいじさんが「俺はあほやから、俺にわかるように教えてくれ!」ということで、この本、とても平易で読みやすいです(^▽^)/

■日本の情報戦力は非常に残念 
警察、消防、自衛隊の中でもパソコンが使えない人も多い。サイバー先進国アメリカは完全実力主義。凄腕のハッカーが政府や軍にスカウトされることもある。例えば黒人差別で虐げられて、生きていく為に必死でゴミ山から拾ったパソコンで腕を磨き、15歳でハッカーとして逮捕されたが、スカウトされた。こんな話がたくさんある。一方日本は、国内でしか通用しない受験戦争の勝ち組ばかり。小さいころから塾通い、いい学校出て、就職。本当の意味でパソコンを使いこなしていない。

■平日夜の興行は難しい
深夜に公共交通機関が止まるから、興行時間が制限される。東京ドームや神宮球場は22時以降鳴り物禁止など騒音問題もある。例えば野球は18時開始。普通の会社員は間に合わない。コンサート・演劇なども同じ。ライオンキングで比較すると日本は18時や18時半開始。ところがニューヨークでは20時開始。だから日本の平日は主婦層中心になる。一番お金を落としてくれる社会人の窓口が狭くなっているのが残念。あとミュージカルの子役は21時以降は舞台に立てないので、主役でもカーテンコールに出られない。規制緩和しようという話が出たもののなかなか進まない。

■漁業の利権構造
漁業組合がヤクザと結びついている。暴対法以降、暴力団が生きにくくなったが、第一次産業では厳しく監視されないので生きやすい。密輸、密漁など儲かる。実は今は漁師の数を減らさないといけない状況。農水省の統計ではGDPの漁業が占める割合は0.1%。日本の人口のうち漁業従事者は0.3%。明らかに多すぎる。人が多すぎるので食べていけない。漁師が補助金漬けになる、それが票田になるから政治家ががっつり食い込む。水産省から天下りもやってくる。産業として儲からないからこそ利権化する。漁業が儲かる産業になるとむしろ票が減るから改革をしない。解決策として65歳以上の漁師の生活を保障しながら引退へ導く。漁師が減ると儲かる業者が増える。乱獲がなくなる。利益が上がる。補助金に頼らずそれぞれが投資できる。しかし、これでは票が減る。

【感想・行動】
とにかく、わかりやすい!せいじさんやからやな。頭いいよね、せいじさん。私も知らないことだらけでとても勉強になったよ。漁業の現実には驚きました。


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