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ルポ西成七十八日間ドヤ街生活 國友公司2018年10月彩図社

私は長年ここの近所に住んでいます。でも未知の世界なんですよね。92年生まれの若者が、そんな未知の世界に飛び込んで体験してきたルポ!
ドヤ宿に住み、解体工事現場などで働き、酒を飲み、おかま劇場へ行き、おっちゃんと語明かす。

■ヒットマン
ヒットマンといっても人殺しではない。福祉専門の安宿は空き室を作りたくないのでヒットマンに依頼する。ヒットマンは生活に困っていそうな人に声をかけ、生活保護を申請させる。生活保護が下りるまで1日千円貸して面倒をみて、保護がおりれば貸した3万円回収、成功報酬3万円。その後毎月4千円が継続収入になる。100人抱えれば、40万円の不労所得になる。でもかなり過酷な仕事で保護申請中に逃げられたら貸したお金は返ってこないし、シャブ中もたくさんいるし、脅しもある。

シャブの売人は普通のおばちゃんが多い。
睡眠薬ハルシオンは闇市で売られ、覚せい剤と似た感覚を味わえるので人気。
著者の体感では覚せい剤経験6割、元やくざ4割。
などなど、興味深いレポートがたくさん。

著者の最後の言葉
“自分はまだここに来るような人間ではない。この街にいる人間を見下していると言えばそうかもしれないし、逆に私のような人間がこの街にいること自体、恐れ多いような気もするのだ。”

【感想・行動】
あいりん地区って、大阪の中心部にあって、なんばや天王寺は徒歩圏内。それなのに、ほとんどの人が足を踏み入れたことがないという場所。
私、9年前に偶然通った道が、飛田新地で「あ!ここが噂の!」と(゚д゚)!びっくりした記憶がある。貧困ビジネスで病院がとても儲かっているらしい。コロナ前は海外からの観光客で安宿がとてもにぎわう街になっていたけどね。それも今はなくなり閑散としている感じ。中国人経営のスナックがめちゃくちゃ多いですが、緊急事態宣言で店を閉めている。不思議な街、西成へ一度は足を運んでみる価値はあるかもしれません。

#國友公司 #西成#あいりん地区#ドヤ街#タコ部屋#貧困ビジネス#生活保護#日雇労働#覚せい剤#シャブ#おかま#居場所#闇市#読書記録


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