見出し画像

ほどよい量をつくる 甲斐かおり 2019年9月出版

価値観が変わり始めている?数は少なくても自信を持てる品質のものをつくりたい。「つくって終わり」ではなく、必要としている人にしっかり届けたい。身近な人たちと健康に楽しく働きたい。大きいことは本当にいいことか?売上は無理をして上げるべきもの?国内の技術を捨てて安いほうを選び続けていいの?買い手の嗜好も変わってきている。「よりたくさん」より「好みのものを必要なだけ」。「買って捨て」でなく「長く使えるもの」買い物を通して他者とコミュニケーションしたい。ゴミの出ない循環できるものを等々。そうした買い手とつくり手の思いが交差するところに「ほどよい量」がある。ほどよい量とはお客さんに求められる量。そこが見えればつくり過ぎ、大量廃棄がなくなる。

■つくる量を減らす、ほどよい量を探る、価格を適正に上げる、プロセスを見せる、つくる人が売る、コミュニティ経済圏を築く、物流をデザインする、売り場を変える、違う対手に届ける。色々模索し、工夫し、展開している人々をたくさん紹介しています。消費者の価値観も多様化する中、1万人に1回買ってもらうより、100人に100回買ってもらう。こちらに価値がシフトしていっている。

■伝統産業の技術がなくなっても私たちの暮らしがすぐ困ることはない。でも日本固有の文化、技術がなくなればどこの国へ行っても同じ、世界で標準化されたモノばかりになる。今後、価値が高まるのは、その国・地域にしかない特有の文化なのではないか。安いモノばかり選んでいるうちに気づいたら価値あるものを失っていた。と、なるのはあまりにも惜しい。

■しごとのわ~仕事を語るとき、大切にしたいもの:点ではなく、輪であるか、どうか。そのちいさな〇の中を塗りつぶさんばかりに、思いを込めて動きつづける。すると、あるとき、こんなふうになっているかもしれない。ちいさな〇が点みたいになって、その周りにちょっと大きめの輪ができている。もちろん、ふたつの輪は移動も自由。大きいほうの輪のなかろ、ちいさな輪が動いたり、回転したり。そうしているうちにまたー。もっと大きな輪ができたりして。もしかすると、反対かな。先に大きな輪があって、そのなかで人びとがうごいていr。かかわりあいの輪、生活の調和、・・・そうした輪、話、和、わ!その「わ」が充実していると、自然と内側に、ちいさな円の輪郭がくっきり浮かんでくるのだろう。どっちが先かは関係ない。ちいさな円、大きな輪。大切なことは、点にしないこと。仕事と生活、過去と未来、わたしとあなた、を切り離さないこと。仕事を通じて、輪が小さくなったり、大きくなったり、何重にもなったり、充実し、成熟していくこと。こうした「わ」を、「しごとののわ」と呼ぶことにしよう。

【感想・行動】 右肩上がり経済は正解か?常に問いたいなと思う。情報社会になり、生産者はどんな人なのか、この商品にはどういう物語があるのか、容易に知れるようになった。お金はそういう価値のあるものと交換したいと思うようになった。良い循環が生まれると環境も人間も思考も経済も良い流れになっていくと思う。7年くらい前の私は「安い」が一番の価値だった。知ることで価値観がどんどん変化してきた。知ることって本当に大事なこと。

#甲斐かおり #大量生産#大量廃棄#循環型社会#足るを知る#買い物は投票なんだ!#足るを知る


よろしけれサポートお願いします(^^) クリエイト活動に使わせて頂きます(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧