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命のカウンセリング 長谷川泰三 2010年5月出版

あきらめないで 未来はあるよ きっと大丈夫

著者の壮絶な人生にビックリ。4歳で母親と入水自殺未遂を経験。その後一家離散。一人暮らしを余儀なくされる。小学校から誰にも迷惑を掛けてはいけないと、働き自立してきた。新聞配達、アスベスト工場、紡績工場等。15中学生で暴走族へ入り仲間が死んでいく。そして著者も15歳の時に大事故に遭う。一生車椅子生活を宣告される。何度も自殺を考えた。そんな著者は今、死にたいと思っている方専門の心理カウンセラーをしている。

■みんな「助けて」と言えない。その代わり自分を責め、心のバランスを崩す。でも、多くの人は「誰かを助けたい」と思っている。マザーテレサ曰く「この世の最大の不幸は誰からも必要とされていないと感じること」「助けて」という言葉の裏には「愛してる」という意味が隠れています。「助けて」は好きな人にしか言えないから。

■カウンセリング:人を変えることはできない。ご自身の力で問題を乗り越えることが本人の自信になる。そのお手伝いがカウンセリング。問題を乗り越えるのに10年掛かるところを1年で終わらせるような心の変化をサポートする。この本にはたくさんの事例が書かれています。

■日本で自殺が多いのはカウンセリングの普及率が欧米に比べ低いからではないかと思います。この本でたくさんの人にカウンセリング・グループセラピーを知って頂きたい

【感想・行動】とにかく、著者の人生が凄まじい。そんなに「死」が身近にあることってあるんですね。だからこそ、死にたいと思っている方専門のカウンセラーになれるのですね。カウンセリングは言葉しか知らず、具体的なことを初めて知りました。日本では「人に迷惑を掛けてはいけない」と教えられます。「助けて」が言えなくて自分を押し殺してしまうのですね。自死を選んだ方の身内、知人の悲しみ、苦しみがどれほど深いのか。本を読んだだけでは測りしれませんが、カウンセリングなしで乗り越えるのは難しいと思いました。私が抱えているトラウマも自分では乗り越えているつもりだけどカウンセリング受けたら滂沱の涙が出そうです。それがわかっているなら受けた方がいいのかしら?著者の長谷川さんは2014年48歳でお亡くなりになられているそうです。長谷川さんのおかげで救われた人は数万人。その意思を継ぐ人もたくさんいらっしゃるでしょう。命の時間は短かったけど、人々の記憶に生き続ける方だと思います。

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