見出し画像

「泥船人生相談」第3回 幻の名盤解放同盟

――平等に聴く耳を持て。悩みに貴賎はない。同情も同調もいらぬ。――
人間の“生”の 現われである“悩み”を底辺から集め、既存のあらゆる倫理/道徳、価値体系の泥沼にはまったあなたを幻の名盤解放同盟が真理の大海へと解放致します。

■メイン回答:船橋英雄/一コマ漫画回答:根本敬/音盤回答:湯浅学
(毎月1回更新)



Q 相談其の5(46歳 男 フリーター)

僕の家では猫を20匹以上飼っています。そして猫を溺愛する両親は、「猫は生まれて1年で成人するのにお前は40年経ってもスネをかじっている」とか、「猫はタバコを吸わないしゲームもやらない」と何かにつけ猫と比較して僕をなじるのです。しかし、猫は働かないし学校へも行かない。僕はフリーターとはいえ働いているし、中退ですが大学にも行きましたので納得できません。人間と猫とどっちが偉いですか? 同盟の皆さんのご意見をお聞かせ下さい。


A メイン回答 船橋英雄

秋も深まり、ささやかな贅沢たるスーパー銭湯への出費も増えそうだ。水風呂の爽快感が格段にアップし、昼間には入浴と甲羅干しが同時にできる真夏もいいが、広々とした開放感と種々の浴槽、サウナ室を備えたスーパー銭湯が恋しくなるのは、やはり寒い時季である。

交通の便が悪く、陸の孤島と揶揄される都内某地域に建つ我が家だが、自転車で楽々行ける距離に二つのスーパー銭湯があるのは大きな恵み。W市のG湯は天然温泉の黒湯が売りもの、H町のO様はマッサージ風呂が充実している。片や山里の旅館、こなたスポーツジムと趣が異なるのも嬉しい。

どちらも館内に食堂があり、風呂からあがってめし食ってまた風呂に入れる、追加料金なしで。よって日がな一日過ごす人もいるようだ。さすがにそこまでどっぷり浸かることはないが、三時間は堪能しちゃう。風呂好きに加えての貧乏性だね、それくらいいなきゃ元はとれないという。ちょくちょく行けないもん、料金700円、800円は痛いよ。ブックオフで掘り出し物CD三枚買えるかもしれないんだから。

行ったら身も心もふやけるほどリラックス、といいたいところだが、そうは問屋がおろさない。入場して体を流さずいきなり湯船に入ってくる不届き者が後を絶たないからである。G湯もO様も脱衣場から透明な引き戸を開けて湯殿に移るや、背の高いシャワー二つと大きな四角い甕が迎える。手桶がいくつか並ぶ甕からは常に湯がちょぼちょぼ溢れている。まずは掛け湯を、体を流せ、という作り。ご丁寧にもその旨大書したパネルまで付けられている。これらに目もくれず、一直線に湯船へ向かう神経とは一体いかなるものなのであろうか。

てめえんちならいい、内風呂なら自由さ。土足で入ろうが着衣のまま入ろうがしょんべん漏らそうがクソ垂れようがヘド吐こうが勝手にどうぞ。でも銭湯来たら少し考えてくれよ、公衆道徳、公衆衛生について。しかし、それらについて抱く観念って人それぞれだからむずかしい。重視するポイントはずれるし程度問題もある。絶対化したらはた迷惑でトラブルの種にもなりかねない。わかっちゃいるけど、どうしても譲れない、掛け湯は最低限のマナー! 湯船へのパスポート!! 入湯審査官を置いて厳しく監督指導にあたってもらいたいもんだぜ。

湯船は神聖な器、四角い土俵みたいなもの。力士が一礼し口中すすぎ塵手水きってから土俵へ上がり、さらに塩をまくように、湛えた湯を清めんと臨まなければいけない。それが掛け湯ひとつで果たせるのだから楽なもんじゃないか。

子供の頃は家に風呂がなかったので、贅沢ではなしに銭湯へ通っていたが、湯船の手前でそんきょし、抱き込むように湯を浴び、手刀きってから入る大人をたくさん見た。中腰になって足に流す手間を加える者も珍しくなかった。さらに「冷えもんでございます」と声をかけながら、すまなそうな顔して入る御仁もいたっけ。狭く深く熱い一方の湯船を水でうすめて怒られたことも忘れられない。銭湯はこわいところ、へたなことはできないところと身をもって教えられたのだった。

湯気の帆掛け舟はまた、遠い昔から遥かな未来まで自在に行き来できるタイムマシンであり、桃源郷へ誘ったりぎょっとするような邪悪な欲望を引きずり出したりする精神分析医でもある。バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンなんぞ目じゃないのだ。

競馬の予想に頭を悩ませている者、自涜がすぎて腱鞘炎の者、失恋で胸を痛めている者、借金返済で首が回らない者、将来への不安に凝り固まっている者……押し黙って浸かっていても念はうるさく飛び交っている。おだやかな水面の上に渦巻いている。互いに心事の内容は知れずとも、湯を介して肌を重ねる男と男そして男、『うんうん、わかるわかる、そうそう、そうなんだ』と理解を示し、うなずき合っているものなのだ。ひとつ船に乗り合わせた他人同士のほのかな連帯感が漂っているのだ。

そんなおごそかでなごやかな場をだよ、何の権利があって汚すんだい、踏みにじるんだい。うつけもの、お前には見えないだろうが、お前が一歩立ち入った瞬間、水は逆巻き、船は転覆するほど激しく揺らぐんだぞ。俺の身もえらいこっちゃ。電気風呂の十倍の衝撃が肛門から背中に走り脳天へ抜け、その後ぞぞ~っと寒気がして鳥肌が立つ。

荒らしの人相風体はさまざま。見かけはまったく当てにならない。インテリ紳士や明朗スポーツマンに幾度裏切られたことか。どんな高等な仕事してんだか、どんな有名大学出てんだか知らねぇけどよぉ、いい加減にしろってんだ。延べ数千人はウォッチングしてきているが、三割、へたしたら四割はレッドカード。遠くから車で訪れる者も多いので、地域性による結果ではないと思う。

静かに浸かっている。仕切りドアが開く、茶髪の青年。かたわらの棚に持参の一式を置く。注視。『次は?』。シャワーに背を向けた。『だめか、来るか?』。甕に向かう。『浴びろ』。素通り。『ん?』。洗い場へ歩を進め、体を流した。ほっ。こんな調子だから気が休まらない。憩い癒され安らぐべき施設で神経張りつめ、へとへと。

毎回毎回内なる声に戒められる。「そんなに気になるなら、いやなら行くんじゃねえよ。ケツの穴が小さいってんだ。掛け湯しようがしまいが大差ない、汚れなんて簡単に落ちないって。清濁併せ呑め、タワケモノのチン毛五、六本むしゃむしゃ食らってやろうというくらいの気構えがほしい。あんまりのぼせるな、独善は怪我のもと。お前だって、自分じゃ気づかないだけで、他人様の眉をひそめさせているかもよ。いや、絶対何らかの迷惑をかけているはずだ。お互い様と見過ごせないか? 公衆の場でのマナーってそれ、大抵のことは我慢し容認し合うこと。金払ってストレスためるなんざ愚の骨頂! 第一どれくらい金落としてる? たまに来るだけだろ? 蛇蝎の如く嫌う奴が頻繁に利用しているとしたら、お前こそお呼びじゃない。たいがいにしやがれ小言幸兵衛、あちらさんは上得意やで」

わかってはいる、つもり。ほかにも気に障る行為はいくつもあるが、目をつぶっている。が、どうしても、ど~しても生理的に耐えられない、その一点。掛け湯すっとばし野郎がつかつか向かってきて槽をまたぐや、のどわ一発! の衝動に駆られる。断固阻止! 爪先、親指の先っちょとて湯船に触れさせまいとの思いが沸点に達する。まァ、毎度の負けいくさ、我が透明バリケードは苦もなく破られ侵されてしまう。目顔や顎による促しの飛び道具もてんで効果なし。

公衆浴場は道場だ。己れを律する修行の場だ。G湯、O様というよりM湯、S様って感じだネ。多勢に無勢、逃げるにしかず。見ざるに限る。出入り口付近に近づかないのが得策だ。けれど離れた別エリアの露天風呂にいたとしても全然濡れていない輩、おぞましいニューカマーから完全には逃れられない。無念無想の境地に至れるはずもなく、最後にすがるのは湯あたり。ふらふらくらくらポーッとなって当方のセンサーの感度を低下させるしかありません。

おもしろいことに、タオルを湯船につけるべからずのマナーは守られている。違反者は皆無に近い。他人への配慮が徹底されているわけではないんだな。掛け湯スルー野郎はタオルで湯を汚すことではなく湯でタオルが汚れることを避けているにすぎない。きゃつらにとって湯は汚物なのである。湯船はこえだめかよ。お前らはクソだが、俺らまで一緒にするなよな。どうせ汚いんだからかまうもんか派と少しでもきれいに保とう派は人種が違うのだ。

観光地の温泉場を訪れた外国人客がタトゥー禁止の取り決めに締め出されてしまうケースが多いと聞く。皮相な面で差別してほしくないな。事前に入浴マナーを教えればすむ問題だろう。背中で虎と龍がにらみ合っていようが胸で鷹が羽を広げていようが腹でキリストが十字架にかけられていようがノー・プロブレム、ウェルカム。逆に傷一本、おでき一粒ないきれいな肌をしていてもマナーが守れないとなればお引き取り願うしかない。

先日G湯で、あやうくのどわをかますところだった。たぎる憎悪を冷まし、犯行に及ばず安堵した。深呼吸を繰り返す姿が長湯のせいと映ったかもしれない。ドボンと沈んだ太っちょの青年……こぼれし湯は我が涙、君知るや、その苦さを。

もしも一線を越え、打ちどころ悪くあやめてしまったら、俺は罪人。銭湯殺人事件とか見出しつけられ小さな新聞記事になるやもしれぬ。自称デザイナーの容疑者の話「掛け湯せずに湯船に入る暴挙が許せなかった。世直しの一環だった」なんて添えられて。あーいやだ、人間世界。

猫は自分の手の甲に唾液を浸して洗顔し、体は届く範囲を舐めて清める。なんという奥ゆかしさ、自主独往、自己完結。この一事をもってしても、猫の方が人間より偉いのがわかります。


A 一コマ漫画回答 根本敬



A 音盤回答 湯浅学

人はえらくないので、しゃべったり、考えたりするのでしょう。猫は人の悪口をいいません。けんかはしますし選り好みもしますが、いつも素っ裸で暮らしています。金玉や肛門をかくしませんし、まんこも入口はやわらかい毛でおおわれていますがこちらへ向けてもいやがりません。

他の猫をだましませんし、他の動物をさげすんだ態度は取りません。人間がめんどうな頭を持ってしまったのは、えらくないことを取りつくろうためだと思います。猫はエロ本を作りません。それは少々残念ですが、人と人のようにお互いの弱点をさぐりあったり、そもそも人と猫とどちらがえらいかなどと考えません。そんなことどうでもいいに決まってんだろ、と猫はいわずに人に伝えます。だから猫のほうがえらいのです。

スイセン盤



Q 相談其の6(34歳 女 主婦)

 私には1つ上の年子の姉がいます。両親は私がお腹の中にいる時に離婚し、姉は父に、私は母に育てられました。姉と父には20歳の時に一度会っただけです。因みに姉と父は北海道の小樽市に、私と母はずっと東京暮らしです。父は5年前、自分で営むスナックの帰り道に暴風雨で折れた大木に頭をぶつけ、道端で死亡しているのを発見され、すでにこの世におりません。

さてご相談したい件です。先日、5年前に亡くなった父の遺産相続の件で、今になって突然姉から母の元へ手紙が送られてきました。書面には、少ない額だがもし私が相続を希望するなら、私の相続分を「渡そうと思っている」ので、銀行の書類と相続の書類に署名捺印をして欲しいとの内容でした。

姉には財産目録を送ってもらい確認後に書類を作りたいと伝えたのですが、メールで口座の残高(10数万と少額)と相続の内訳を伝えられ、早く書類が欲しいとの事だったので、姉を信用し先に書類を渡しました。

ですが、後日姉から「大阪に住むおばが父の遺書を持っていて、相続するには大阪のおばの許可がいるので、おばの許可がない限り遺産は渡すことが出来ない」と連絡がありました。「事故死した父が遺書を?」と疑問に思い、とにかく財産目録と遺書(遺書は開示義務があるので)の写しを送って欲しいとの旨をメールで姉に伝えると、「大阪のおばが急死した」との返信がまず届き、続いて「だから遺書は筆跡鑑定に出し手元になく送れない」との事。

さすがにおかしいと感じた私は区の法律相談を訪ねると、法的に娘である私には開示する義務があると言われ、弁護士がそう言っている旨を姉に伝えると、驚いたことに今度は「子宮頸癌になったので入院する為、しばらく連絡が出来ない」との返信が来て、それから2ヶ月経った現在まで連絡が取れません。

相続の件は、私としてはそもそも父が亡くなった5年前から無い話と思っていたのでともかくとして、今後こんな姉とどう付き合っていけばよいのでしょうか? 母が亡くなった時を考えると、今から姉の出方に嫌な予感を覚えます。

追記:父は地元では演歌歌手として知られていたそうなので、この機会にとやりとりの最中、姉に父のレコードがあれば聴きたいとお願いしたら、レコードは手元にないからと、代わりに父のスナックで酔客が次々にカラオケを唄う、頭が痛くなる様な宴会のDVDが送られて来ました。まあ、姉はスタイルも良く、傍目にもかなり美人なので、まだ何とか許せる部分がありますが、これがもし見苦しくて不細工だったら、こちらも本気でケンカを売って、とっとと縁を切っているところです。


Q メイン回答 船橋英雄

ごくごく親しい友人にも似たようなことがあった。彼が35歳の時に父親が他界。戸籍謄本やら何やらを携えて司法書士事務所を訪ねると、「前妻との間に娘さんが一人いますね。この方にも遺産相続の権利があります。連絡をとってその旨を伝え、話し合う必要があるでしょう」と説明され、腹違いの姉の存在を初めて知った。

 
帰り道。

「なんで今頃知るんだよ、結婚する時にわかるはずだろう。ったく、間抜けにもほどがあるぞ。知ってたんだろ、隠してたんだろ」と息子。

「知らないよ! よく見なかったよ、戸籍謄本なんて」と母。

「その後もいくらだって見る機会があったろ、謄本だか抄本だかを」

息子がただしても母は上の空、本当に新たな現実を受け入れられない様子。よくいえばおおらか、悪くいえばアバウトな性格を知悉しているので、さもありなんと考え、問いつめるのはやめる。

仲がひどく悪かった父が一人の男として急に身近に感じられる。

『やってくれるじゃん、やってくれたじゃん』

妻子あった前歴をおくびにも出さず墓まで持って行ったのはあっぱれと感心し、親しみさえ覚える。そして35年ぶり、否、35年目にまみえることになるであろう姉への想像がふくらむ。十代前半の多感な頃であったならショックを受け、父を恨み、姉を拒絶したかもしれないが、オヤジ前期のいい歳こいた男にはそんな感情は微塵もない。生じるのはただ一つ、『美人ならいいなぁ』。男兄弟に囲まれ潤いのない家庭で育ったゆえに、その想いは募るばかり。

母にとっては招かれざる者、遺族にして異族の一員でしかない。借金がないだけで御の字、遺産はわずかばかり、その一部を分捕る敵でしかない。欺かれた過去、長い年月、亡夫に対するこもごもの感情に浸っている暇はない。大切な置き土産にまつわる差し迫った現実、相続手続きをいかに円満迅速かつ有利に処理するかで頭がいっぱい。

謄本から謄本へと辿って現住所をつきとめ、手紙を送り、何回かのやりとりの末、会うことに。隣の隣の県なので息子が車を運転して赴く。近づくにつれ緊張が高まる。と同時に浮かれてくる。子の心、親知らず、母は陰鬱で硬い表情のまま言葉をほとんど発しない。

間もなくという所で一天にわかにかき曇り、すさまじい豪雨に襲われる。雨脚と水煙で視界ゼロ、ワイパー役立たずで運転不能につきハザードランプをつけて路肩に停車。怒号の如き雨音に圧せられながら声を荒らげて言葉を交わす。

「どうすんのよ」

「やむまで待つしかないだろ」

「あたし、やな予感がするよ。相手、○○さん、話がわからない人だったらどうする? ××円で承知してくれなかったらどうする?」

「会わなきゃわかんないだろ!!」

小降りになり再スタート。訪問、対面。紛うかたなき父の子、目もと、口もとがそっくり。シングルマザーで高校一年の息子と二人暮らしだそうな。母が早々に本題を切り出す。あっけなく了承し、用意した書類にハンコをくれた。

「ほかならないご縁ですから、以後よろしくお願い致します」

姉は微笑んで言った。いとまを告げて外へ出ると、嘘みたいな青空が広がり、強い陽光が降り注いでいた。高速道路に乗り、快調に飛ばす。肩の荷が下りた母の表情は晴れやか、口調は軽やか。

「なんか人生そのものみたいな一日だったわね、山あり谷ありで。台風みたいな雨が降ったと思ったら、ほら、今はこんなにいい天気。○○さんもさっぱりした感じのいい人だったし。まあ、おつきあいはごめんだけど。なんかおいしいものでも食べて帰ろうよ、あたし、ごちそうするから」

息子は生返事をしながら一回り上の姉の顔を思い浮かべていた。

『ちょいと色気のある、いい女だったなぁ。子供が娘だったら申し分ないのになぁ』

結局、彼はつきあいを続けている。

相談者の姉はスタイルが良く、傍目にもかなり美人とのこと。そのまま関係を維持されるがよろしい。

今や結婚した四組に一組が離婚するご時世、バツ2、バツ3も珍しくない。お化けさながらの父母兄弟姉妹にある日突然引き合わされる事態を皆が皆、覚悟しておくべきでしょう。その時腰を抜かさないために戸籍謄本をしっかり確かめておくことも必要です。

氏名に目鼻手足をつけて紙面からヌ~ッと現われてきた人物は、法律上縁者でも他人同然。他人と捉えて判断するのが正しい。美女とつきあいたいだろ? 美男とつきあいたいよね? 相手が同性でも変わりないでしょう。血より顔、美です、肝腎なのは。『寝たい』と思えるかです、肝腎要なのは。血より肉、縁より縁結び。

友人の彼も吐露してる。

「姉がブスだったらとっとと縁を切った」


A 一コマ漫画回答 根本敬



A 音盤回答 湯浅学

よおーーーーーーーーーくかんさつし資料を保持して、『渡る世間は猫だらけだといいな』という小説を書いて下さい。もちろんお父さんの調査は特に重要です。そちらだけで一冊『黄色い大仏峠』という長編大河小説にすることも可能でしょう。身近に大ネタがころがっていることを誇りに思って下さい。

スイセン盤



お悩み募集!!

幻の名盤解放同盟の「泥船人生相談」では特殊なお悩みからたわいも無いお悩みまで、ジャンルを問わず募集しています。相談内容(600字以内)・氏名(任意/公開しません)・年齢・性別・職業を明記の上、件名を「泥船人生相談係」としてメールにてご応募下さい。

dorobune@seirinkogeisha.com

※お寄せ頂いた全てのご相談にお答え出来ないことをご了承下さい。またサイトで採用されたご相談は書籍化の際に掲載する場合がございます。謝礼はお支払い出来ませんが予めご了承下さい。
※頂いた個人情報をご本人の許可なく転用は致しません。



幻の名盤解放同盟 プロフィール

漫画家・根本敬(書記長)、音楽評論家・湯浅学(常務)、デザイナー・船橋英雄(社長)の3人が1982年に結成。以来、「すべての音盤はすべからくターンテーブル上(CDプレーヤー内)で平等に再生表現される権利を有するべし」をスローガンに、この世で最も地中に根を下ろしすぎた超俗エブリシング・オールライトな音盤たち(他)の探求に明け暮れること33年(2015年現在)。その活動――イイ顔とイイ歌を既存のあらゆる倫理/道徳、価値体系から解放する行為――が発端となり生じた社会現象が、90年代半ばに脚光を浴びたポンチャック・テクノの帝王李博士の活躍や昨今の昭和歌謡ブームである事を知る人はおそらく少ない。

なお幻の名盤解放同盟名義の業績として、音盤に「幻の名盤解放歌集」シリーズ・「幻の名盤解放箱」・「幻の名盤お色気BOX」(いずれもP-VINE)・「和ラダイスガラージ DJ MIX VOL.6 -女のスナッキーを踊ってみろ!」(永田プロモーション)、書籍に『ディープ歌謡 The dark side of Japanese pops』『夜、因果者の夜』(ともにペヨトル工房)・『幻の名盤百科全書』(水声社)、『お色気ディープ東京』(ブルース・インターアクションズ)・『元祖ディープコリア』(K&Bパブリッシャーズ※4半世紀に亘り3社の版元を経ての最新版)等がある。

いいなと思ったら応援しよう!