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プーさんと2023年の事
「いないいない」の掛け声とともに両手で顔を隠して幼児に不安感を与え、「ばあ」と手を開いて安心させる。「いないいないばあ」は親から子へ与えられる最初の緊張と緩和だ。
今年2023年、今になって、かつて流れていたムーニーマンのCMについて気付いたことがある。
この歌は子から親への意趣返しである。「私はこの子を一番愛してるのに、この子の一番はプーさんか…」と不安にさせ、最後の一行で安心させている。緊
「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」感想
「この着メロはウン十和音なんだぜ」
などと同級生が盛り上がっていた当時、僕が持たされていた携帯電話は、電話番号が3つしか登録できなかった。未就学児と老人をターゲットに開発された「安心だフォン」という機種である。安心だフォンは機能がショボいが、代わりに、電子音の着メロではなく録音した音声を着信音に設定できた。録音の質はいまいちでも電子音と比べれば圧倒的アドバンテージだ。クラスで一番ショボくて、クラス
「100日間生きたワニ」感想
一時期ツイッターで話題になった「100日後に死ぬワニ」がアニメ映画化し、「100日間生きたワニ」というタイトルになった。改題にはどのような意図・効果があったのか。原作マンガはたまたま初回から読んでおり、その見せ方に感心していたのだが、その工夫が映画ではどう表現されるのか。アマプラにあるのを見つけて、公開から2年ほど経ったタイミングで、そういや気になっていたのだったと思い出した。
原作と違い、映画
「リトル・マーメイド」感想
黒人ドレッドヘアの賛否で話題になってるのが実写リトル・マーメイドの第一印象だった。ディズニーの「ウチらが先頭に立って平等な社会を作るんや!」的スタンスで無茶なねじ込み方をするのは鼻につくっちゃあつく。でもまあ意義はあるわけで、ノンポリの僕が言うことは何もない。究極のところ面白ければ正義なのである。
何もない土曜の夕方「リトル・マーメイドに人魚の白骨死体がでてきた」というツイートを見かけて、じゃあ
君はラスカルを本当に知っているか
君は「あらいぐまラスカル」を本当に知っているか。
(本当に知っている方はお帰りください。)
世間に溢れるラスカルのイラストに触れすぎて、知った気になっているのではないだろうか。世界名作劇場つながりの「フランダースの犬」は本で読んだし、「母をたずねて三千里」はタイトルに目的が書かれている。その系譜だからと分かったような気になっていないだろうか。僕は分かったような気になっていた。しかし、観始めてみる
HAPPY 20th Anniversary!!!!!
筆不精のくせに20週も連続でnoteを書いた。えらすぎる。元はと言えば「文章力を身につけたい」という思いで始めたわけだけど、20書いたことで少しは成長しただろうか。一番最初のやつを読み返すと「かて~~~」と思う。今柔らかくなってるのかもよく分からないし、なってるとして塩梅のほどが分からないなどの不安がある。フィードバックがほしい。言い換えると、もっとほめてほしい。ほめることに臆病にならないでほしい
もっとみるアンチストレスマシン
上司や同僚がミスしたり仕事を遅らせたりといったエラーをかますと、ポジション的にぜんぶ僕にしわ寄せがくる。ぽつぽつとならそれなりにこなせるけど、今週はでかいのが重なった。
強烈なストレスがかかったからなのか、口の周りにいくつかニキビができてしまった。ストレスが溜まるとホルモンバランスが崩れて、過剰に油脂が分泌され、それがニキビの原因となるらしい。僕の肌もエラーをかましている。いいかげんにしろ!!!
着うた史に残る未解決事件「BENNIE K 確証バイアス事件」
ラジオから聞こえる曲が夏っぽくなってきて、毎年恒例、今年もBENNIE Kの夏歌が流れた。
BENNIE Kを聴くたびに思い出す事件がある。
2005年、人々の勘違いが重なって、BENNIE Kのなんでもないようなカップリング曲が、着うたランキング1位になった(たぶん)。記憶と主観と憶測、Wikipediaあたりの情報をすり合わせつつ、事件の顛末をここに記しておく。
BENNIE Kは2004
僕が泥田坊になった理由
5年ぶりにモスバーガーに行った。
京都での用事が終わって、せっかく京都にいるのにまっすぐ帰るのもな~という気持ちだったが、時間はすでに20時すぎ。蔓延防止策で飲食店はすべて閉まっていた。そんななかファストフードチェーンらはテイクアウトだけ受け付けていたので、僕はバーガーチェーンのなかから、遺恨のあるモスバーガーを選んだ。
◇
かつては地元にもモスバーガーがあった。マクドナルドもあったが、体に優