げらげら笑って ほっこりするお笑いライブ 

昨年のM-1以降に急増した、ヤーレンズのにわかファンの1人です。初めて
お笑い芸人ファンになった経緯を、自分なりに振り返って時系列で書いてみるつもりだったのですが・・・。

9月23日公演のヤーレンズベストネタライブを、後日配信で視聴しました。二人の大阪時代のパープーズのネタから、東京に出てヤーレンズに
改名してから現在までのネタの中で、厳選された10本のベストネタの
ライブ。古いネタから年代順にやってくれたので、漫才スタイルの変化も
感じられて、にわかファンにとっては、コンパクトにぎゅっと詰め込まれたヤーレンズヒストリーに触れられた気がして、とてもありがたいライブでした。
配信ライブの記憶が薄れてしまう前に、まず、このライブの感想を簡単に残しておこうと思います。ネタの内容ではなく、全体的な感想になります。

ベストネタについて 
コンビ結成の頃や、上京してすぐのヤーレンズ初期のネタのつかみを、今の二人がやるのを見られたのが、まず嬉しかったです。
「僕たちだけがヤーレンズです。勘違いしちゃやーよ」は、X上のパープーズ時代の画像などで文字としては目にしたことがあったけれど、つかみとして見たのは初めて。「お前誰?・・・俺も!」の方はYoutubeの昔のネタ動画で見たことはあった。二人がパチンと手のひらを合わせて、恥ずかしい~!と照れまくっていたのが可愛かったですね。
標準語でだらだらとお喋りを続ける初期スタイルの漫才、13年前の
大阪ではそれは新鮮に映ったことでしょう。南海キャンディーズの山ちゃんが、ヤーレンズは昔はオシャレ漫才だったからね・・のような発言をしていた気がするのですが、確かにネタも当時のアスコットタイの衣装もオシャレだし、画像で見る24、5歳の頃の若いヤーレンズは二人とも細くてとても可愛いです。

ライブ中盤のネタはかなり動きも入ってボケ数が多くて、変なキャラクターの楢原さんに出井さんが振り回される感じのコント漫才。Youtubeには上がっていなくて、初めて見たが何本かあって、特に中盤の3本はコンプラの面でも、芸能ネタ、政治ネタとしても強烈すぎて、ちょっとTVでは放送できないようなものでした。その分、面白さも最強で、配信で見ていても思わず声を出して笑ってしまうくらいで、この3本を配信期間中にいちばん繰り返して見たかも。
ネタの中では、楢原さんの変人ぶりが目立ちますが、出井さんも変わったキャラを出しているところもあって、そこは余計に笑えました。

ライブ終盤は、M-1グランプリ2023決勝で脚光を浴びた、引っ越しの挨拶のネタと、それ以降の新しいネタ。
M-1のネタ動画は何度も何度も繰り返し見たので、マンションの大家さんの恩奈残(おんなのこ)さんは、もうお馴染みすぎて近所にいるような感覚になってます。でも、大家さんのネタをライブでやっているのを見たのは久しぶりで、M-1で見た勢いは少し抑えられたような、面白いけれどちょっと
落ち着いているような感じも受けました。最初の印象が、とにかく
ノンストップウザで衝撃的すぎたせいかなあ。このネタをやるのは久しぶり、と話されていたと思いますが、M-1の決勝ネタとしてお笑いファンの記憶にはしっかり刻まれているので、形をアレンジしながら古典落語のように
これからもこの漫才をしてもらえたらいいなあ・・・と期待します。

後の2本は、このライブ以前の配信で見たこともありましたが、現在進行中のようなネタ、となるのでしょうか。
ヤーレンズきっかけで配信ライブを見るようになって、同じネタでも、その時々によってどんどん形を変えていくことを初めて知りました。
それまでは、たまにTVのお笑い番組を見るくらいだったので、ネタ番組の中での5分程度の漫才しか知らないし、特定の芸人さんに注目したこともなかったので。
変化していく途中ではあるけれど、ベストネタライブ時点での新ネタの
一番フレッシュな状態、つまり今のところ一番ベストな状態を見せてもらえて、とても良かったです。(楢原さん風に言うと、とてもヨキでした。)


オープニングVTRについて

それから、お笑いのワンマンライブを見たのは初めてなので、オープニングが映像から始まることにまずビックリ。自分が好きなアーティストの音楽ライブではあまり見たことがなくて、勝手にオープニング映像はアイドルのライブ用、みたいな偏ったイメージを持っていました。
ベストネタライブ当日に最速でYoutubeに動画がアップされて、現地にいなくても、その日のうちにライブの始まりのわくわく感を共有させてもらえたのが嬉しかったです。

カッコいいBGMは、ヤーレンズの作家としておなじみの松原さんが配信でも流せるように、多分DTMでオリジナル曲を作ってくれたようで、その心遣いに感謝。このVTRは、今もYoutubeで見られるので、もう少し感想を。
真っ白な背景の前に、ハンガースタンドに並んだ衣装とヤーレンズ、で始まり、一瞬だけ THE FIRST TAKE みたい、と思いましたが全然違いました。
おもしろポーズの連続のあと、白い背景に若い頃から最近までの写真が
さーっと流れて、その後、マトリックスのように黒い背景に緑の文字で
漫才ネタのフレーズがずらっと流れます。これだけのネタを文字起こし
してくれたスタッフさんの労力にも感謝です。この写真とネタのフレーズ、
昔からのファンの方にとっては、走馬灯のように今までのヤーレンズを
思い出して、うるうるしてしまうポイントだったのではないでしょうか。
その前で手書きのネタ帳を開きながら相談する二人、そしてネタ合わせをしているらしい二人。超多忙なスケジュールのなかで、このベストネタライブに向けて、実際に行われていたであろう二人の努力が、コントのように
コミカルに描かれているのは、感動的に見られたくない楢原さんのこだわりかな。

そして、さあ準備は出来た!と、衣装のジャケットをはおって歩き出す
二人。この映像から飛び出したように実際に楢原さんと出井さんの
二人が舞台上に歩いて出てくるのですから・・・もう、めちゃくちゃ
カッコいいライブの幕開けです!
当日、劇場におられて、あのオープニングVTRからヤーレンズの登場を
見届けられたファンの方々は、もう始まりの時点でボルテージが最高潮だったのではないでしょうか。想像するだけで、羨ましい限りです!!
(1分半の短い映像なのに、感想長すぎました)

幕間の企画VTRについて
ネタの間には幕間VTRが流れて、2本が歴代衣装を振り返る企画、1本が
楢原さんの思い出の地を訪ねる企画でした。

オープニングVTRに、ハンガースタンドに並べられた歴代衣装が映っていたのは、この企画VTRへと繋がっていく流れだったのね、という感じ。
2022、2023にM-1で着用した丈短スーツの衣装はよく目にするので
省いて、それ以前の衣装を年代を遡って二人が着ていきます。
出井さんが今年に入って大幅に体型が変化されてしまったので、とにかく
過去衣装を着るのに一苦労。見ているお客さんの笑い声が響いていて、
VTRだけでも、物凄く盛り上がっているのが分かりました。

楢原さんが持っている中で一番古いブラウンチェックの三つ揃いスーツを
着たとき、「年をとって(昔着ていた時より)今の方が似合うだろう?」と言ったのをうけて、出井さんが確か、「もっとジジイになって白髪になったらもっと似合うんじゃない?」と返してました。それに対して、楢原さん
からは何の返しもありませんでした。
実は、ライブの中で一番感動したのは、この出井さんの一言かもしれません。年をとって、もっとジジイになって白髪になっても、この二人で漫才を続けている姿が、当たり前のように出井さんと楢原さんの頭の中にはあるのでしょう。

昨年のM-1でヤーレンズを初めてTVで見てから、約9か月。
様々な情報を通して、今まで決して順風満帆の芸人人生ではなかったことや、二人の関係もずっと仲良しだった訳ではなくて、色々な時期を経て
それを乗り越えて、なんとかコンビを続けてこれたことを知りました。
新規ファンなので、想像することしか出来ないのですが、24歳から
37歳までの二人が辿った日々を想うと、切なかったり嬉しかったり
何とも言えない感情になります。1度も生で舞台をみたことがないのに、
ちょっと大袈裟かもしれませんが。
もっとジジイになって白髪になるまで・・・となると、60代か70代
くらいになるのでしょうか。当たり前のように、この年代になる未来を
さらっと口にしたのですから、どうかそれまでヤーレンズが元気で、
何事もトラブルなどなく、無事に漫才を続けられますように。

とても良い企画VTRだったので、この幕間のVTR映像だけでも、
Youtubeにアップされないかな~、と秘かに期待しておきます。
楢原さんの思い出の地を訪ねるVTRの感想は、ロケ芸人ヤーレンズらしい
楽しいV、というくらいで感動はそれ程なかったので省略します。


ベストネタライブ後のSNS そしてヤーレンズを想像して
ベストネタライブ終了後、劇場に足を運ばれたファンの方々の感想が
Xに溢れていました。
撮影可能タイムで撮られた、新衣装でのヤーレンズや、劇場ロビーに
並んだ沢山のスタンド花、M-1のネタをモチーフにしたラーメンや
北京原人のDVD、トイレットペーパーなどの小道具の写真も数多くアップされていて、現場の雰囲気を伝えてくださってありがたかったです。
ライブ当日の9月23日は、サザンのロッキン最後の日でもあったので、
サザンオールスターズ、ヤーレンズの両方がトレンド入りしてました。

面白かった、笑った、最高だった、ライブに行けて良かった、
感動した、ありがとう・・・。大満足だった感想が並んでいました。
ライブ当日の感想Xをチェックしながら、オープニングVTRを何度も何度も
見返して5日待って、9月28日ようやくライブ配信スタート。
今度は、配信を見たファンの感想でまたXが溢れました。
配信期限ぎりぎりまで、何度も繰り返して見た人も多かったみたい。
円盤化してほしい!の声も結構出ていたけれど、あのネタの内容では、
絶対無理でしょ・・・と思いますけどね。
配信を見られて幸せだった、という感想に、ほんとにそうだなぁと
私も同意。見ている間は、げらげら笑って、ひたすら楽しいのに、
終わると、このベストネタライブを見られて本当に良かったー!!
と感謝したくなるし、幸せな気持ちになりました。

そして、ヤーレンズを好きな人たちの感想が溢れていることに、
何とも言えず嬉しくなってしまい、自分たちのことを細かく
エゴサするというヤーレンズの二人は、この沢山の感想を
見てどんな気持ちになっているんだろう・・??って
想像してみたのです。
満面の笑みなのか、にやっとした笑いなのか、もしかすると
感動の涙なのか・・・正解は分からないけれど、そんな二人、
楢原さんと出井さんのことを想像すると、なんだかとても ほっこり
した気持ちになったのでした。
なので、私にとってのヤーレンズベストネタライブは、
”げらげら笑って ほっこりするお笑いライブ” ということになります。

配信ライブを見た感想だけなのに、子供の感想文のような幼稚な文章で
だらだら長くなってしまいました。もうちょっと簡潔に上手に纏められるようになっていきたいです。





















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