手を取って繋ぐ世界
世界なんて終わればいい。
僕は長年そう思って生きてきた。
10代の頃に、音楽の道を志したのは、モテたいからとか、音楽が楽しかったからという類いのキラキラした理由では全くなかった。
死ぬ程つまらない毎日の中で、唯一情熱を捧げられる事が音楽だっただけだ。
だから、音楽以外の世界なんてどうでも良かったし、むしろ全て消えて無くなってほしいとも思っていた。
コロナウイルスの問題が発生してから、よく分からない人達が揚げ足を取り合って、罵詈雑言を浴びせ、くだらないマウンティングをしている光景を多く目にするようになった。
消えればいいと思っていた世界が、またそこにあるような気がして、なんだか僕は辛かった。
今、僕が所属している株式会社ホットリンクの主催で、オンラインカンファレンス「#NEWWORLD2020」が開催されている。
現時点で3000人以上が申し込んでいて、参加者全員様々な想いを抱えていると思う。
僕はというと、かつて、死ぬ程つまらない毎日を変えたくて音楽を始めたように、何かが変わるキッカケになるイベントだと思っていた。
スタートして実際どうだろう。
今、少なくとも僕の周りでは「ワクワクする」「毎日が楽しみ」「今自分ができる事を前向きにやる」そんな声に溢れている。
今の世界で、これはとても素敵な事だと思う。
世界に居場所がないと感じていた頃に、音楽の力で理想の世界を表現しワクワクしていたあの気持ち。
手を取り合って繋ぐ世界もあるという事に気がついた時のあの気持ち。
なんだか、近い気持ちを今感じています。
明日も楽しみだ。