「わきまえる」ことによる大きな代償に気づくとき(魚座木星×水瓶座土星)
1.わたしたちは「わきまえない」人の言動の恩恵を受けている
JRに乗車拒否されたという車椅子ユーザーの伊是名夏子さんの言動に批判が集まっていて、ご本人の投稿もネットニュースも読み、私も正直彼女の言動は横柄に感じた。
ですが、そのくらい強い意志と態度をもって社会に訴え続けた障害者が過去にいたから、日本の公共施設でバリアフリーが進み、2006年にバリアフリー法も施行されたわけです。
そしてバリアフリーな世界というのは、等しく老いをかならず迎える私たちの未来のセイフティネットとなるものですし、老いる前でも、疲れているときやケガをしたときは、エレベーター、エスカレーターに頼りたいもの。
つまり、健常者と言われる私たちは「バリアフリー」そして、それを実現した物言う障害者の方たちによる恩恵をえているのですよね、すでに。
違和感、嫌悪感を覚えるものと悪として批判することは簡単で、一瞬気持ちいいのだけど、後味が悪いし、結果的に己の首を絞めることになる可能性も大いにあるわけです。
水瓶座土星時代は「嫌悪感と悪を結びつけないで」と以前ブログでもお伝えしてましたが、課題として今そういう問題が顕在化してますね。
※2019年12月アップしたアメブロよりより引用
等身大の自分をわかりきったうえで年齢、性別、組織、国境という枠組みをこえて理想をともにする者同士が協力し合う仕組みを作っていく。所属する組織やコミュニティや大切にする関係がマルチになっていく。
これが水瓶座土星時代で我慢や犠牲を大いなるものに捧げる生贄のような社会の仕組みは徐々に崩壊していくことでしょう。
こんな時代を迎える直前だからこそ等身大の無理のない自分で居られること。自分が苦手なことできないことは助けてもらい周囲の困っている人がいれば助ける。
そんな相互扶助が当たり前の心地よい関係、環境を作っていくこと。これが2020年3月22日から始まる水瓶座土星時代に必要な意識です。
以上、【2020年水瓶座土星】縦から横、依存から相互協力の時代の変化を生きるヒント(2019年12月掲載)
2.障害者で車いすユーザである安積遊歩さんと乙武 洋匡さんから得る視点
障害者、車椅子ユーザーの方が「わきまえない」で、戦って協力をえてきた歴史は、車椅子ユーザーで伊是名さんと同じ障害をもち40歳で出産をなさった安積遊歩さんの言葉を下記サイトから引用します。
▼ 乗車拒否という差別とは何か①~~無人駅で起きたこと~~ / 安積遊歩
45年前の福島駅には、全くエレベーターがなかった。私も街にどきどきしながら出始めたばかりの頃、階段だらけの駅に戸惑い、倉庫のあたりにあったちょっと怖そうな荷物用のエレベーターを使わせて欲しいと頼んでみた。
私と他に車椅子を使っている男性の3人。2人の車椅子を使っている友人は聞き取り難い言葉ではあったが、駅員からからかうように酷い言葉をかけられた。「私たちは社会のお荷物です、だから荷物用のエレベーターを貸してください、と言ってみろ」と言われたのだった。
あまりの差別的な言い方に屈辱と怒りで1時間か2時間、抗議し続けた気がする。結局その荷物用のエレベーターを借りることはできたが、それ以降はなるべく駅員には頼まずに通行人たちに「手を貸してください!」と叫び続けて駅と電車を使い続けた。そして交通バリアフリー法ができるまで通行人だけでなく駅員が率先して手伝ってくれる時代も作った。
※以上、https://tcy.co.jp/blog/8607/ より引用
乙武 洋匡さんのnoteの有料記事も「わきまえない」「感謝せよ」という健常者こそ「感謝」がない姿勢を気づかせるもの。一部引用します。
▼ 伊是名夏子さんの炎上から考えること。
たとえば、みなさんは駅で電車に乗る際、駅員や車掌にいちいち「ありがとう」と伝えていますか。おそらく、していないかと思います。それを、誰も「横柄だ」とは言わないはずです。
それが、車椅子ユーザーがお礼を言わないと横柄だと言われる。この差はどこから生じているのか、またその違いは甘受すべきものなのか。このあたりも、もっと議論されていいのではないでしょうか。
※以上、https://note.com/h_ototake/n/nb51e581b4879 より引用
ですが乙武さんも8年前にご自身が炎上させたイタリアンレストランの件を反省なさり「事前連絡をしたほうがよい」とこの記事で仰ってます。
3.わきまえることを良しとする代償は大きすぎる
占星術の概念でみれば、わきまえる、とは社会での自分の在り方を想定して迷惑をかけないようにする「乙女座」的な在り方です。
乙女座の性質がネガティブに働いた閉鎖的で自己完結な在り方では、協力を求めることができなくなります。
これが、育児、介護についても当事者を苦しめる要因となり、抑圧された苦しみが虐待と負の連鎖をうみだす。
個人が抑制的に存在することをよしとする「わきまえる姿勢」が、生み出す負債は大きすぎるものではないでしょうか。
横柄さを感じるものについても考えてみましょう。
協力をもとめれば批判、排除されるという前提があるなら、横柄なほど強く戦う姿勢でなければ、基本的人権や移動の自由を得る協力をえられなかった背景が、そうさせている面もあるのではないでしょうか。
つまり嫌悪するほど横柄と感じる言動は、「わきまえる」ことをよしとする、自己完結な私たちの姿勢からつくられているともいえるでしょう。
4.わきまえることを求める人ほど己が受けている恩恵を忘れている
障害者にかぎらず「わきまえよ」と逸脱しているように見える他者を批判する人をみていると多くの場合
自分が社会や組織に物理的に与えられ、ある程度の心身の安心安全と自由さをえているのにそれを忘れ
社会の一員としてしかるべき役割意識を己に課し、逸脱するリスクを避け、己を無意識に抑圧している人たちによる言動によるものだと、私は感じています。
自分が我慢しているものを、自由に得ている人をみて怒りや嫉妬を感じ攻撃をしたくなることはよくあること。ネットにおける匿名の誹謗中傷をする人たちが、いわゆる普通の主婦や会社員に多いといわれているように。
ですが、その「わきまえ」という我慢によりうけている恩恵があるから、その状況を自分で選んでいるのであり、他の選択肢だってあるのです。日本という選択の自由がある程度ある国に住んでいるのなら。
しかし、障害者になる・ならないに、選択の自由はありません。
5.2022年魚座木星×海王星時代に予測されること
5/14から2ヶ月半一時的に木星が魚座に入ります。そして来年2022年は、木星と海王星が魚座で重なります。特に2022年4月12日はぴったり重なります。
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