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シリーズ・風景のわたし〜店員から、お客へ変身するのだ。

他の人は知らないが、わたしは自分が勤めている場所で物を買うということが、基本的に好きではない。なぜか遠慮してしまう。レジに他の客と並んだらレジ打ちのおばさまたちの仕事を増やすのではないか、などと余計なことを考える。店からしたら売り上げになるのだから別にいいはずだとはわかる。パートなんだから半分は客であるという認識でなんら問題ないとも思う。でも、いざとなると、すくむ。

なんだろう、、社会的な役割が交代することに戸惑いを覚えるというか。いやこれでは気取っているからもっとベタに、ここではわたしはただ、働く人なのだ、だからそれ以上は、、たまたま、いまわたしは店内に客として、おるのでありますが、まあ、そこは詮索しないでください、という感覚だろうか。いや我ながら妙な感覚だが。

まあそれで、目の前にあるはずのものを、あえて無視してAmazonで買ったのは、ホームセンターならどこでも扱いがあるはずの、高枝切り鋏だ。

これへのレビューすることが、ここでの目的ではないから一切省略するけれど、でもカンのいい方ならもうおわかりかも、しれない。そう、兎に角、こういう特殊な、つまり使い勝手を想像するのが難しいものをいきなり通販で買うことは、場合にはよるが基本、NG、だということだ。。なんてことはない、わたしはホームセンターで働いているのである、仕事を上がってから買えばよかったのだ。手にとって吟味して。それこそ自分がお客になった、つもりで。

それでイマイチだな、と思ってから、通販に手を出せば、良かったのである。

それを、なんというか変な気を回して、、我ながら本当にヘンだと思うが、わたしはこの店では商品を提供する側なのだから、などと余計なめんどうくさいシチュエーションを、こしらえて。

そのなかで客の役割を演じることをしなかったのである。。いや、そんなややこしく言いまわすまでもなく。

要は客として、遠慮なく「品物漁り」をすれば、よかったのである。

でも結果として、失敗してしまった。。いやレビューを書くつもりはないと決めたのだから、もう、言わない。だから。

今回のわたしの風景とは、ただただ、なんとも窮屈な世の中で生きている(と、わたしを含めて思い込んでいる)皆さまに、ぜひとも言いたいことがあるということなのだ。。もちろんわたしがパートに励んでいるホームセンターへの、おもんぱかりだなんて、ここまではっきり、いわゆる「私服」で書いて仕舞えばいまさら、なので、あえて、、もちろんココロの中でだがホームセンターの「制服」を着て、こう言おう。

「お客様、、餅は餅屋なのです、騙されたと思って、そう、正直、あまり期待はできませんけど、高枝切り鋏ならばまずはウチで見てってください。」

「通販で買うのは、それからでも、まったく遅くは、ございません」


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