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出鱈目な世界に放り込まれたキャラクターのような気分で逃げたい筋書き不明な午後。



久しぶりに庭のサザンカなどに手を入れた。寒いさむいと放っておくうちに花芽もだいぶついてきていた。少しだけ剪定し、ついでに絡みついていたつる草を除いてやった。枯れているもの、しっかり生きているものなど、色々と、絡んで、巻き髪のようになっているのを切って解いて、なんだか髪の毛をスッキリさせたような気がした。計画していたわけでもなく、ふと思い立ってかかったわけだが、こうした思いつきはわたしの場合だいたいタイミングが合っていることが多い。そうだと思い込んで勝手に悦に入ることにしている。

と、そんな気ままさとは反対の、不意にやってくる不都合にはやはり参るもので、メールのやり取りがうまくいかなくなり、これからサポートセンターに問い合わせしなくてはいけない。ともあれ何とかしなくてはと思いつつこの日記をまずは済ませようとしている。それにしても、、昨日はこのメールの不調に加えてやはりネットごとで相当カリカリして、いたはずなのだが、明けた今日は連れ合いに促されるまでその問い合わせのことさえ、忘れていた。それで庭仕事などしていたのだから、いい加減というか、呆れるほど気持ちの熱量が持続しないというか。何だかお粗末に描かれた漫画のキャラクターみたいに、おのれの姿がブレているようで、その不確かな揺らいでいる感じがまるで本当につくられた世界に自分で自分を放り込んでいるようだと、これまた奇妙な思い込みを始めていることに、気づく。

まあ、ねばならぬ、という気持ちからの、逃げ、ということにしておこう。ただでさえ厄介なネットの、問い合わせごとという、次の「ねばならぬ」から束の間、逃げるというだけのことだと。。聞き慣れた小鳥の鳴き声がする。ジョウビタキとわかる。庭での作業中にすぐそばに居た。たぶんわたしの動作に刺激されて出てくる虫でも探していたのだろう。途中で飛んでいったが戻ってきたということか。メスだった。柔らかい薄みどり色に紋付と呼ばれる白いマークが羽根のところで、かわいらしい挙動と一緒に、揺れていた。

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