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K5(日本橋兜町)★★★☆☆

【ホテル概要】
In 15:00
Out  12:00

大正12年竣工の歴史的建築物をそのまま活かし、内装のみリノベ―ションが施されたハイエンドブティックホテル。20平米〜80平米からなる客室の総数は20部屋。
「都市における自然との共存」がテーマ。
インテリアデザイン、プロダクトデザインは、ストックホルムを拠点として活躍する3人の建築家のパートナーシップ「CLAESSON KOIVISTO RUNE」が率いるデザインチームが担当。グリーンは「Yard Works」が担当している。

【アクセス】
茅場町駅より徒歩5分
日本橋駅より徒歩12分

【部屋】

↑Junior Suite loft floor 43㎡
最上階に位置する部屋。天井高が4.5mあり、開放感のある作り。

↑ベッドが藍染のカーテンに囲われており、雰囲気がある。
照明も藍染の雰囲気と合って柔らかい雰囲気を作っていた。

↑天井に届くほどの植栽。藍染と共に部屋のシンボルとなっていてインパクトがあった。
部屋はそこまで広くはないが、植栽や藍染カーテンを使って圧迫感を感じさせずに上手く空間を作り出している印象。

↑到着時のバスルーム。
木の扉の向こうに赤いライトが灯っており、テイストが謎。

↑窓からの景観はゼロ。
都心なのでやむなしだが、カーテン越しにオフィスビルが透けて見えるのは気になる。

【設備】

→全ての部屋にレコードプレーヤーが備えつけられている。
レコード・書籍などもさりげなく置かれており外界と遮断されてくつろぐことが出来る。

↑ダイソンの加湿空気清浄機 Dyson Pure Humidify Cool(88,000円)

↑枕元に照明のスイッチありだが、部屋全体の照明とスイッチが細分化されすぎていてどこをつけたら良いのか分かりにくかった。

↑クローゼット
パジャマは甚平タイプで着心地は良い。

↑ミニバー。無料なのは水とコーヒー・紅茶のみ。

↑トイレの洗面台はおしゃれだが奥行きがないので必ず濡れる。
タオルやハンドソープの位置的にも濡れるので使いづらい。

↑左側が洗面エリアで右側がシャワーエリア。
部屋から見た時の木の扉とタイルの雰囲気が素敵。

↑鏡は中心がライトになっているため、ちょうど顔の位置になり見にくい。トイレ同様、ここも台が低いため使いにくかった。

↑部屋のサイズに対してとても広々としており良かった。天井も高いので景観などのプラスがないのにのびのびと過ごせる。
床はきちんと傾斜が付いているので水濡れを気にせずシャワーを使うことが出来た。

↑タオルは大中小が全て2組ずつ。予備があると嬉しい。

【アメニティ】

↑アメニティは最低限。
使い捨てアイテムはチープだが、色合いなどは雰囲気に合うように気を使っていた。

↑イタリア発のオーガニックブランド。『NATURAL FOUNDATION』
使用感・香りはとても良かった。

【共用部】

↑東京証券取引所、フィリップ証券など歴史ある建物に囲まれている。
K5も日本初の銀行だった建物の外観をそのまま使っており、兜町の街に溶け込んでいる。

建物内は、1階が飲食、2-4階がホテルの複合施設となっている。
カフェ、バー、レストランなどの評判の店が入っていて、気分や時間帯によって様々な楽しみ方が出来て良い。
ロビーなどの共用部はないが、どこかに必ず居場所が見つかる。

→木、コンクリート、タイルが使われており雰囲気のある内装。
様々な素材に映る灯りがとても素敵だった。
廊下と客室では同じ種類のタイルが使われており空間のつながりを感じながらも、貼り方は各所で異なるので変化があって楽しめる。
エレベーターホールにダイレクトに面して2部屋あり、音が漏れていたのが残念。

↑『SWITCH COFFEE』
目黒、代々木八幡に店舗を構える人気コーヒーショップの3店舗目。
フラワーショップかと思うほどの植栽が印象的。
『シームレスで曖昧な空間づくり』をコンセプトとしており、カフェやワインバー、レストランに壁の仕切りはなく、視線を途切れさせないように工夫されている。

↑B1階のバー&ライブラリー『Ao』

↑ビアホール『B』
Brooklyn Breweryの世界初のフラッグシップ店。

【食事】

↑『CAVEMAN』
日本、フランス、デンマークなど多様な文化によって創発された東京・目黒の人気レストラン「Kabi」の新しいレストラン。
コース:9,000円 ペアリング:6,000円

↑9品のコースに7杯のペアリング。(ワイン3、お茶1、ワイン3)
「ジャンルはありません」と言われたとおり今まで食べたことのないメニューも多く、コースの中でも好きなものと苦手なもので好みが別れるところ。
提供スピードが非常に遅い。早いペースで食べていてもデザートまでに3時間かかる。ワインもペアリングにしてしまうと手持ち無沙汰な時間が長すぎる。ペアリングの中にお茶が挟まれるのはとても良かった。
客席は長テーブルやカウンターでカフェに近い雰囲気のため、価格帯とのギャップを感じる。

【まとめ】

伝統ある建物と斬新な内装が楽しめてとても雰囲気のあるホテル。
重厚感のある建物に一歩入るとグリーンが溢れているところがとても印象的だった。
『日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクト』の名の下に、地域にある資源を活用して街に新たな機能や文化をつくり出すという活動を行なっている。K5という『点』から、感度の高いものや人が集まり流動性のある活発な街=『面』を作っていくという取り組みは非常に魅力的。
ホテルの近隣にも新しくこだわりのある飲食店が続々と集まっており、ホテルだけではなく兜町という街に滞在している気持ちを味わうことが出来た。