Azumi Setoda(広島県尾道市)★★★★☆
【概要】
2021年3月オープン。瀬戸内海のしまなみ海道にある生口島に、アマンの創業者エイドリアン・ゼッカが日本旅館を手がけた。
旧堀内家の屋敷を、骨組みはそのままにモダンな日本家屋に改装している。
50-70㎡の客室が全22室。道の向かいには銭湯「yubune」もオープン。
アクセス
羽田空港→広島空港 約75分
広島空港から車で約90分
In 16:00
Out 12:00
【部屋】
↑1階 「庭」
箱庭がついているタイプの客室。
ベッドやデスクも全て低い仕様になっており、元は日本家屋なのに空間が広く感じる。和と洋を上手く組み合わせていてとても過ごしやすい。
ベッドからそのままソファに移動できるのも良い。
↑ワーキンングスペースが掘りごたつ。
1つだけでも背もたれのついた座椅子があると良いかも。
↑土間とバスルームは床暖房がついているので冬でも足元や窓からの冷えを感じることなく快適に過ごせる。
↑洗面エリアは裏表に2ボウルという珍しいかたち。大浴場を思わせる。
↑檜風呂は香りが心地良い。箱庭を眺めながらゆったりとした時間が流れる。広さも十分なので「yubune」に行かなくてもいいかも、と思うほど。
↑風呂の前のタオルや壁のフックがストレスなくちょうど良い配置。
【設備・アメニティ】
↑エアコンやスイッチ、コンセント関連や電化製品はすべて木で目隠しされており、黒で統一。目立たずシンプルに、かつ分かりやすく配置されており部屋の和の雰囲気を壊さない配慮とこだわりを感じる。
↑別館の大浴場「yubune」に行くためのバッグは便利。
館内着がないのはかなり残念。お風呂に入ってまた服を着て帰るのは抵抗がある。
↑パジャマはTシャツとパンツという珍しいスタイル。
肌触りもとても良く、過ごしやすく快適だった。
↑アメニティはベーシックな品揃え。
歯ブラシは部屋の雰囲気に合わせて木製にしていると思うが、水分を奪われて使用感は悪い。
↑Azumiオリジナルのバスアメニティ。使用感は良い。
↑ミニバーはすっきりと隠れていて、部屋の雰囲気を壊さない作り。
↑冷蔵庫の中は少ないが、地元産のジュースもあって嬉しい。
結果的にスナック類を含めてすべて無料だったが、案内が無いので少しためらう。
【共用部】
↑柱や梁は残したまま改装されている。
吹き抜けにすることで開放感があり、光が柱の隙間を縫って美しい。
↑2階はギャラリーと中庭を見下ろせるフリースペース。
ダイニングを見下ろすことができる。
食事の時間以外でもダイニングでドリンクの提供があると尚良いかも。
館内全体の雰囲気がとても素敵なので、ドリンクを飲みながらゆるりとした時間を過ごせたら嬉しい。
↑建物は母屋と米倉や塩蔵をつなげており、中庭に面した廊下を通って客室まで向かう。入口から見た印象よりもかなり中は広い。
↑あずまや
↑道のすぐ向かいには系列の大浴場「yubune」
一般にも開放されており、少しカジュアルな宿泊施設もついている。宿泊者は無料で利用できる。
↑利用者用の湯あがりラウンジ。
フリードリンクあり。ビールサーバーもあったがなぜか使えず。ソフトドリンクもマンガ喫茶的な設備で残念。ラウンジ自体はとても良いので、せっかくの雰囲気を壊さないラインナップにしてほしいところ。
【食事】
↑ダイニングエリア。長テーブルは食事の時間になるとゲストの構成によって移動される。旧堀内邸の蔵にあった食器たちが寄贈され、そのままダイニングで使用されている。
朝食は少し物足りない印象。
【まとめ】
生口島の港からすぐの立地。アクセスが悪いのかと思っていたが、意外と車でも本州からアクセスしやすくフェリー乗り場もすぐなので人の行き交う場所。
どこか懐かしい日本家屋の雰囲気と現代風のモダンなデザインが調和している。暮らすように長期滞在したくなる宿。家族や友達みんなで泊まってダイニングで長テーブルを囲む滞在もしてみたい。
オペレーションはまだまだ慣れていない感じはしたが、不快感はなく一生懸命さを感じた。
コロナの影響もあるのか、街中から宿に繋がるメインの商店街は閉まっている店が多く残念だったが、宿周辺も関連施設の開発がどんどん行われていた。これからazumiを中心にまた街が賑わっていくのがとても楽しみ。