見出し画像

瀬戸内リトリート青凪(愛媛県松山市)★★★★☆

【概要】

安藤忠雄氏の建築・設計。
元は大王製紙のゲスト向けの施設・美術館だったが、リノベーションしてオールスイートのスモールラグジュアリーホテルとして生まれ変わった。3,500㎡を超える広い館内に7室のみのオールスイートというとても贅沢な作り。
高級ホテルを対象とした国際的な賞を数多く受賞している。

アクセス
羽田空港→松山空港 約75分
松山空港から車で50分

【部屋】

画像1

↑半露天温泉スイート フォレストビュー 100㎡
唯一部屋に露天風呂がついている間取り。
海は見えないが、一面の窓から目の前には森が広がりとても開放的。ちょうど桜の時期だったので眺めは最高だった。

画像2

画像4

画像5

↑ワーキングスペースは改装前からの物なのか、少しレトロな作り。
床もカーペットなので少し老朽化が目立つ部分もある。

画像6

画像7

↑洗面スペースはシンプルでベーシックな作り。華美ではないが広々としていて使いやすい。

画像8

↑クローゼットも広々。スーツケースも中で広げることが出来るので快適。

画像9

画像10

画像11

↑このタイプの客室のみ、部屋に露天風呂がついている。浴槽の半分はフルフラットの寝ころび湯。窓からは光も入り、木々も見えて心地よい雰囲気。
防水タイプの椅子も用意されており、1人でドリンクを飲みながらくつろいだり、家族で同じ空間を楽しむ事も出来て良い。

画像12

↑入り口からすぐにシャワースブース。
露天風呂との間に扉もあるので別々に入る事もできて良い。
露天風呂スペースの全体的を通して空間がとても贅沢に使われている。

画像13

↑テラスは広々としていて人目も気にならずとても居心地が良い。
室内は靴を脱ぐスタイルなので、テラスで履ける物が用意されていると尚嬉しい。(出来れば使い捨てやお持ち帰り自由のサンダル等)

【設備・アメニティ】

画像14

↑スピーカー 【harman kardon】 約33,000円

画像15

↑空気清浄機 【BALMUDA】 約57,000円

画像16

テレビ 【Panasonic】 約50,000円
あえて大きいテレビは置かず、ポータブルを置くスタイル。
旅先という非日常な空間を楽しむには良いかも。

画像17

↑ミニバーはかなり充実した品揃え。火は使えないがキッチンに近い。 

画像18

↑コーヒーは豆から挽いて入れるスタイル。美味しく飲みたいこだわり派には嬉しい。

画像19

↑冷蔵庫の中は全て無料。ビールのサイズがちょうどいい。
地元の名物(今回はみかんジュース)があるのは旅行者にとって嬉しいポイント。

画像20

↑ドライヤー 【Dyson】約40,000円

画像21

画像22

↑アメニティはベーシックなもの。大瓶のコットン類は不要なので、もう少し1つ1つにこだわりが欲しい。

画像23

↑バスアメニティ 【ALL THAT SPA】 日本各地の有機栽培や無農薬栽培の産物を取り入れた日本発のスパブランド。館内にスパもある。
使用感や香りはよかった。

画像24

画像26

↑タオルは地元の今治産。数も多めに用意されており、ストレスがない。
使用済のものを放り込んでおけるカゴがあるのも、常に部屋がすっきりとして嬉しい。パジャマも着心地の良いセパレートタイプ。

画像25

↑スリッパは皺もついていて使用感が気になる。
素足で丁度いいサイズ感だが、素足で使うのは抵抗があるので結局使いづらい。


【共用部】

画像47

画像48

画像27

↑地元のアーティストによる作品。苔でしまなみ海道をイメージしている。

画像29

画像28

画像30

↑元美術館らしいギャラリースペース。あえてほとんど物を置かない事で空間を演出しているとのこと。

画像31

画像32

↑「THE BLUE」
海に突き出したインフィニティプール。時期によっては夕日が沈むのが見えるそう。リトリート青凪のアイコン的存在。
この日は靄がかかってしまっていたが、写真よりも実物の方が素敵なところ。

画像34

↑ダイニングエリア。この他にテーブル席もあり。
朝は外が噴水になり虹が出来てとても気持ちのよい目覚めの時間を過ごす事ができた。

画像35

画像36

画像37

↑「THE CAVE」
プライベートプール&サウナ 11,000円/1h
温水プール、ジャグジー、サウナが貸切で楽しめる。1グループで使うには贅沢すぎる空間。脱衣所には必要な物が全て揃っているので手ぶらで行けるのも嬉しい。

画像38

↑アートラウンジ
24hOPENしており、ソフトドリンクやアルコールもセルフで楽しめる。
DJブースや絵画も飾られており、趣味の空間が作り上げられている。
食事が終わった頃にはこのような場所が閉まっているホテルが大半なので、24h自由に使えるのはとても嬉しい。
子供連れのゲストはダイニングスペースとして使用できるようになっている。周りを気にせず食事が出来るのはとてもありがたい配慮。

【食事】

画像39

画像40

画像41

画像42

画像43

画像44

画像45

画像46

画像47

画像48

↑地元産の物を取り入れた和食。
量感や味付けなど、いい意味で「ちょうどいい」。コースの順番なども重たくなりすぎずに幸せに終われる構成になっている。
ペアリングもこちらのペースや飲みたい量に配慮してサーブしてくれて嬉しい気遣いがたくさん。トータルしてとても満足な時間を過ごす事が出来た。

【まとめ】

元美術館だけあってホテルには珍しい作り。
半地下の回廊を通って本館から別館に移動したり、アップダウンもあるので少し迷子になるほど。決して使いやすくはないが、美術館に滞在している気分を味わえるのでそれさえも楽しめる。
基本的に1フロアに1室なのであまり他のゲストに会わないのも良かった。

スタッフの距離感や心配りもとても気持ちのよいホテル。予約の電話の際からとても感じよく、滞在中も近づきすぎずにちょうど良い距離感を保って接客をしてくれる。
美術館の雰囲気が残っていることによって流れる特別な空気感と、接客の距離感が合わさってとても居心地の良い空間を作り出している。