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#番外編 ‘’TIPSY KIDs’' 【BARの魅力とダンスとの共通点】

ここからは思い出話なので、流してもらっても構いません。笑

実は僕、何度かBARで働いていた経験があり、
規模は小さいながらにもコンテストに出たことあるんですよね。

自分がどのようにしてBARと出逢い、
なぜ、現在こうしてTIPSY KIDsでお酒づくりやシロップづくりに携わっているのかを歴史を辿ってみます。

BARとの出逢い


大学在学中、
尊敬する先輩のダンサーが行っていたという話と、
シンプルに英語を学ぼうという目的でアメリカへ1年間留学へ行きました。

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親の協力の元、渡米することができたのですが、
住むとなるとお金がみるみるうちになくなっていくんですよねー。(当たり前)

アメリカでは学生ビザで入国した人は、
現地で働くことが認められておらず、

お金を稼ぐ手段がない為、
最初の頃は、親から援助してもらっていたのですが、
しばらくすると申し訳ない気持ちが募り始めてきました。

なんとか働けないかなと色々情報を集めて、
とあるBarで働かせてもらえることになりました。

それが1番最初にBarという場所を知ったきっかけでした。

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その頃は、
バーテンダーとしてではなくキッチンとして働いていましたが、

フードがない時は基本的にホールの仕事もやっていたので、
お客さんとコミュニケーションを取る機会も多くありました。

お客さんがスタッフにお酒を奢り、
乾杯するのが当たり前のようで、
普段は高くて飲めなそうな良いお酒を飲ませてもらうこともありました。

国柄ももちろんあるとは思いますが、
人種、職業、環境、年齢、その他にも色々接点のない人たちが、

BARという場所を通してフランクに話している場所がとても好きになりました。

バーテンダーとストリートダンスの共通点

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その経験もあり、絶対に帰ったらBarで働こうと思い、

帰国後すぐに品川のとあるダイニングバーで約1年半バーテンダーとして働いていました。

本格的にお酒に興味を持ち始めたのもその時からで、

お酒の知識を得たりカクテルを作っていくうちに自分のやっているブレイクダンスにどことなく似ている部分を自分の中で見出していきました。

新しいカクテルを作る時って、

発想力知識
カクテルを作るときの基礎力(ステアやシェイクなど)が大事になってくると、

勝手に思っているのですが、

ダンスも似ていて、
知識や動きの基礎力発想力が大事で、

その共通点が重なって面白いと感じ、
バーテンダー、お酒づくりというものにのめり込んでいきました。

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働き始めて約1年ほど経った頃に、

当時の働いていたお店の店長に、

『今度全国の会社内のバーテンダーを集めたコンペティションがあるんだけど出てみない?』

とお誘いを受け、さらには、

『エントリー無料で、勝てば10万円分の旅行券がもらえるよ!!!』

というので、二つ返事で出ることにしました。


お誘いをもらった時には、まだ知らなかったのですが、
のちに詳細を聞くと、

筆記試験で8人まで絞られ、
本戦でプロのバーテンダーや会社の上層部の方々の前で、

指定されたお酒を作ったり、
新カクテルの考案と製作の課題が出されて、
プレゼンをするというものでした。。。

バーテンダーとしての経験が乏しいので、かなり過酷でした。

同じ店舗のバーの先輩が前年度の大会で優勝しており、
その先輩と自分の2人が店舗代表として出場することになりました。


なんとなく筆記で落ちるだろうなと思っていたところ、

1次試験が通り、
まさかの先輩が筆記に落ち、
1人で出場という展開に、、、


自分の知識やスキルの無さもわかっていたので流石に焦り、

本屋でカクテルの本を買ってお酒を調べたり、
先輩の知識に頼ったり、
先輩の知人が営んでいる銀座のバーへ行きプロの意見やこだわりを聞きにいったりもしました。


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改めて自分がお酒作りに関しては無知で、どの世界でも極めてる人はすごいなと実感しました。


そして本戦、
出番はなんとトップバッター。

緊張で手が震えたり、
分量や入れ物を間違えたりと、

立て続けにハプニングを起こしました。

審査員に、
『最初は緊張するよね。』

と、優しい言葉をもらい、
初めてダンスバトルに出た時と同じ気持ちになりました。

コンペの結果は当然ダメダメで、来年も出てかましてやるぞって気持ちになりました。

今となっては、出てよかったと思えます。


バーテンダーとしてのかっこよさやお酒の歴史、カクテル作りに、
ダンスとの共通点を見出し、
今もこうしてお酒作りに携われる場所ができたのは素直に嬉しいです!

秦氏語る

このnoteを通して、
自分が今のお店でお酒づくりやシロップづくりをしている背景が垣間見えたでしょうか。

海外留学でBARという素敵な空間に出逢い、
帰国後、バーテンダーとして働き、
現在、その経験をアウトプットできる場所を作ることができたという物語でした。


前述していますが、バーで働き出した理由は「働けたから、働いた」というものでバーテンダーに憧れてBARに入ったわけではありませんでした。

ダンスを通して得た、「物事に対して、答えは一つではなく、それぞれが答えを持っている」というカルチャーに触れることにより、
 
例えば、一流のダンサーが一概に上手いとは限らないですし、
小さいバトルイベントで予選落ちする人の中でも、かっこいいダンサーはいます。
そういった視点をダンスから得ることができました。

それは、お酒づくりに関しても同じことが言えて、
一流のバーテンダーが必ずしも自分が美味しいというドリンクを作ってくれるとは限らないですし、
見た目がそれほど綺麗ではない老舗の居酒屋の頑固親父のこだわりの一杯の方が美味しいと感じることもあると思います。

その感覚が、
踊ることも、美味しいお酒を作ることも、
自分の中では、正解がなく自分の好きなものを突き詰めることができるという点でダンスはもちろん、お酒づくりも好きになることができました。

長くなりましたが、
最後まで読んでくれた方々、ありがとうございました。
これにて番外編、終わり。



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