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脇本平也『宗教学入門』を読む 第1回

第一章「宗教学の立場と分野」

1「宗教学の立場」

狭い意味での「宗教学」
宗学・神学・教学とは異なる
特定の信仰を前提としない

1.客観的事実を取り扱い、主観的価値判断を避ける
2.宗教を人間の生活現象の一局面としてとらえる
3.特定の一宗教ではなく複数の多宗教を対象とする

①宗教がいかにあるべきかではなく(正しいか間違っているか)、いかにあったか、もしくはいかにあるかを問う(マックス・ミュラー)

宗教学は(自分自身の信仰する宗教に対して)冷たい醒めた学問であると同時に(他宗教に対して)温かい共感の学問であるといえる

②信仰が神や仏によって与えられたかどうかを問うのではなく(肯定も否定もしない)、人間の現象の地平で取り扱う

③共通点、相違点を見出すための比較(諸宗教)。一つの宗教だけでは、片手落ち。複数を知ることにより、特徴や共通項がわかる(その宗教についての理解が深まる)

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