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脇本平也『宗教学入門』を読む 第8回

第三章「科学・呪術・宗教」

3「呪術の原理」(マレットによるフレイザー批判)
フレイザー:観念連合の法則
マレットが鋭く批判。(マレットは宗教起源論で、プレアニミズムの立場を主張。情緒・感情が合理的認識に先立つと考える)
呪術論においても、同様に情緒・感情が重視される。
マレットは、呪術を生み出しているのは観念や合理的な認識ではなく、非合理的な激しい意欲や感情。それらが衝動的に身体的行動として表現される。それが呪術の原型。
原型的呪術と発達した呪術の段階を区別する。
①衝動的な感情表現
②シンボル化(感情表現ではなく、実際に何かの力を動かす「象徴・シンボル」として見られるようになる)
③目的や効果の観念が付け加えられ、信念が付随するようになる。
④やがて、習慣化、定型化、定式化されていく

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